陽水さんin 会津若松2016年03月04日 10時59分17秒

 (今回は、私の著書についての話はお休みです。また次回に継続します)

先日、会津若松へ行って、ついでに井上陽水さんのコンサートを聴いてきた。いや、どちらかというと、井上陽水さんのコンサートを聴きに出かけ、ついでに会津若松を観光してきたという感じだ。
 
会津若松は、子供の頃に学校の修学旅行で行って以来、二度目であるが、子供の頃の記憶は皆無なので、ほとんど初めてきたのと同じである。
 
街の主要な観光スポットを一回りする観光バスがあり、それに乗って、会津武家屋敷、御薬園、鶴ヶ城、そして大正時代の面影ある七日町通りをのんびりと巡り、合間に飲食し、ちょこっとお土産を買って、楽しい会津若松の街歩きとなった。

そして、陽水さんのことである。私が大学に入った頃(1970年代初頭)、彼の三枚目のアルバム「氷の世界」が爆発的にヒットして、私も熱狂して聴いたものだ。クラブのスキー合宿で冬山に出かけたとき、毎晩、誰かがギターが弾いて、「氷の世界」のアルバムに入っている曲をみんなで熱唱した。あたり一面が雪の冬山で聴くには、まさにピッタリな「氷の世界」だった。

少々皮肉めいて時々意味不明の歌詞に、彼のヒッピー風の風貌(最初の頃はサングラスはかけていなかったと思う)、そして、歯科医の息子で、歯科大を3浪したあとで歌手になったという経歴に共感し、そして何よりもあの独特の声と歌い方に中毒したものだ。

でも、その頃はコンサートのチケットを買うのが面倒で、別にコンサートに行こうとも特に思いもしなかったし、そのうち彼の音楽もあまり聴かなくなっていった。それがいつ頃だったか、また再びCDを買って聴くようになり、昔のヒット曲から、カヴァー曲まで食事を作りながらとか、食後の休憩のときに聴いている。

そして、この間突然、どこか地方の街へ観光を兼ねて誰かのコンサートを聴きに行こうかと思い立ったとき、真っ先に陽水さんを思い出した。彼の年齢を調べたら、1948年生まれで、私の肉体年齢よりも5才年上だ。アーティストの仕事は激務なので、来年彼が歌っているかどうかはわからないし、自分だって、来年のことはどうなるかわからない。思い立った日が吉日というわけで、すぐにコンサートのチケットを近くのコンビニで購入し、ネットでホテルを予約した。今はこういうことが簡単にできてありがたい。

で、初めて生の陽水さんを聴いて見た感想はというと、当然のことだろうけど、同じ曲でも、CDで聴くのとは多少違った歌い方、そして音楽のアレンジも違っている。それから、意外だったのは、私は、彼はコンサートの間、ほとんどしゃべらない人かと思っていたけど、トークもけっこうするんだということだ。最近の曲については、曲の説明をし、それから、自分のプライべートな話、たとえば、自分が最近ききに行った外国人アーティストのコンサートの話とか、超高級イタリア・ブランド店に超高級な洋服を買いに行ったときの話とか、本当は話すことがないとか言いながら、彼なりに聴衆に気を遣っていることがわかる。

「自分が若い頃は、中年男性が、10代や20代の女性を見ると、胸がキュンとなるというような話をしているのを聞いても、全然よくわからなかったけど、最近は、その気持ちがよくわかるようになって、何かアブナイ感じです」と言って聴衆を笑わせ、昔よりも女性の気持ちがわかるようになったと言ったあとで歌ったのが、カヴァー曲「シルエット・ロマン」という曲。その理解が込められた彼の歌声は、会場を埋め尽くした多くの中高年の女性たちのハートを泣かせるに充分なほど、甘く切ない。

最後のほうは、昔のヒット曲を歌い、アンコールの頃には会場も最高潮に盛り上がり、中高年の聴衆(聴衆は見たところほとんどが中高年)がほとんど立ち上がって手拍子。会場には、「お互いに、人生色々あったけど、なんとかこの歳まで生き抜いて、今日ここで元気に再会できてよかったね」というアーティストと聴衆の連帯感みたいなものがあふれている。

私も、彼が「氷の世界」の曲を歌っているときは涙が出た。今までこの曲を聴いても、一度も涙なんか出たことがないし、そもそも涙が出るような曲ではない。だから、たぶん、私を泣かせたのは、会場を流れるその連帯パワーのせいなのかもしれないし、あるいは単に肉体精神機構の老化のせいで、涙腺が弱くなっているだけなのかも。たまにこういうコンサートに出かけて、ノスタルジー(懐旧の念)に浸るのも悪くはない経験だった。

とにかく、陽水さんが元気で、生の歌声が聴けてよかったです。

[イベント]

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1部 ヒトにおけるセックスと闘争・暴力の問題について
2部 サルの壁 人の壁
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「動物園」・「人間クラブ」「神の王国」(1)2016年03月24日 09時14分15秒

自分の著書の中で、私が知性(理解)の種類を 大まかに動物段階、人間段階、神段階と分けたのは、それによって色々なことを(少なくとも自分にとっては)うまく明確に説明できるからである。そして、その人の知性(理解)が主にどこに定着しているかによって、人が住んでいる意識の世界が異なり、それぞれの世界を私は娯楽的に「動物園」・「人間クラブ」・「神の王国」と名付けている。 
 
それぞれがどんな意識の国なのか、簡単に説明してみよう。

「動物園」
以前、類人猿についての本を読んでいたとき、よく驚いたことがある。それは、人間の国や組織の中にも、類人猿の組織に似たものがけっこうあるなあ、ということである。
どこに特徴があるかというと、

*一頭(一人)、ないし複数のオスが絶対的権力をもっている。
*そして権力者とその取り巻きだけが、よいものを得ることができ、地位が下のメンバーはみじめな状態にいる。
*権力者への不服従は絶対に許さない。
*権力者のパワーが衰えるとき、群れを乗っ取ろうとして、権力争いが勃発する。

私たちの身近で一番動物園的国家としてわかりやすい例が、隣国(北朝鮮)で、今上に述べたすべての特徴が当てはまっている。金一族とその取り巻きが支配する独裁国家の典型であり、その三代目の息子は独裁者が共通してもっている性格を遺憾なく発揮している。つまり、「残虐性と幼稚性」だ。彼のすることがあまりにゴリラ的なのでネットのニュースをたまに読んで一人で笑うことがある。核実験やミサイル打ち上げは、ゴリラのドラミング(類人猿のオスが自分の力を誇示するために、胸を叩くしぐさ)である。(しかし、動物のゴリラの名誉のために言えば、本物のゴリラのボスのほうがもっと風格があり、頼りがいがありそうである)。

北朝鮮以外にも、アフリカや中東などの国に独裁国家はまだ多くあり、そしてあちこちでテロを引き起こしているIS組織はまさに独裁組織の典型である。

歴史を振り返れば、それぞれの地域で独裁国家が支配していた時代があり、たとえば、フランスではフランス革命前のブルボン王朝が典型的独裁国家であったし、日本では江戸時代が徳川家による非常にゆるい独裁国家だった。

現代の日本はもちろん動物園(独裁国家)ではないが、子供の世界から大人の世界にいたるまで、あらゆるところで動物園(独裁国家)的 組織はあちこちにたくさんある。

痛ましい殺傷事件が起こる少年達のグループ、子供を虐待する家庭はみな動物園の典型である。あるいは従業員を休みなく働かせるようなブラック企業も動物園である。

自分の幼い義理の子供を虐待致死させた若い男性が捕まったとき、「自分は正しいことをしたから、後悔していない」と言ったのをネットの記事で読んで、私は驚きかけた。が、以前にも書いたことがあるように、刑務所の中の多くの殺人犯は「自分は本当に悪いことをした」という罪悪感をもっていないそうなので、まあこの若い男性の発言も驚くには当たらない。独裁者のもう一つの顕著な特徴は、「自分のやっていることは絶対に正しい」という強固な信念で、その信念のためなら、人がどれだけ死のうが傷つこうがかまわないという鈍感さだ。

動物園の中では、そこの住民たちはいつもお互いを監視し合っているので、息苦しく、組織の末端の者たちは過酷な労働と貧困にあえいでいる。末端の者たちは必要なものさえ、手に入れるのが困難である。動物園の中で、豊かな暮らしを達成するためには、自分よりも地位が上のものに取り入り引き立ててもらうしかない。そのため、組織の中では個人の能力や才能は抑圧され、派閥の力学が物事や人事を決定していく。 

独裁者マインドとは、もう少し日常用語的に言えば、すべての物事と人間を自分の思いどおりにコントロールしたいと思う願望で、その願望を強烈に持つ人がいわゆる独裁者である。

このブログを読まれている皆さんは動物園をすでに卒業された方々ばかりだと思っているが、しかし、独裁者的マインドの残骸は誰の中にも潜んでいる可能性があることを心に留めておくべきである。

ここ数年間、思わず怒りにまかせて、独裁者バトル(お互いに相手に自分の言うことの正しさを説得しようという闘争)をやったことが何度かあって、あとでそういうことに罪悪感もわかなくなってはいるけれど、自分の中にまだ独裁者が潜んでいることを思い知ることとなった。つい二ヶ月ほど前も、90歳の母親と独裁者バトル をやって、あとになって、90歳の老人に本気に怒ってしまった自分に苦笑した。だから、皆さんも自分の中の独裁者に気づいたら、「おお、まだこいつ生きている!」 と笑うのが一番である。

こんんなふうに、 あれやこれや独裁者について考えていたら、ネット上で、「悪ノ娘」とかいう独裁者の物語を見つけた。「わずか14歳の王女リリアンヌは、その絶対の権力を使い、民衆からありとあらゆるものを搾取し、逆らう者は誰であろうと容赦なく首をはねた」という話だそうで、これがけっこう人気なんだという。処刑とお菓子が大好きって、隣国の三代目の息子にそっくりだが、唯一の違いは、リリアンヌちゃんが見た目かわいい少女だというところだろうか。


*「動物園から神の王国へ―サルの惑星、のような星で、平和に生きるために
    本書の詳しい目次は下記のサイトに出ています。
http://www.simple-dou.com/CCP044.html

1部 ヒトにおけるセックスと闘争・暴力の問題について
2部 サルの壁 人の壁
3部 人生は、ド・アホでいこう!

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DLmarketからファイルをダウンロードするためには、まず会員登録をする必要がありますが、Facebook、Twitter、楽天のアカウントもご利用でき、各種支払いにも対応しています。(銀行振り込み、コンビニ支払い、Amazonペイメント、クレジットカード、Paypal、その他)。

なお現在は、パソコン等では、横書きの文章のほうが読みやすいという人たちもいると思い、縦書き版と横
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動物園から神の王国へPDFダウンロード縦書き版」(1500円+税)(453ページ)
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