ダグラス・ハーディング(1)To Be and not to be2016年06月20日 16時04分43秒

今、ダグラス・ハーディングの新刊、To Be and not to be, that is the answer(存在し、存在しない、それが答えだ-仮称) の編集作業を進めている(出版時期は現在未定ですが、たぶん夏の終わり頃の予定で
す)。

訳者あとがきの内容と一部重複するが、彼の教えとの出会いから書いてみよう。

話は、1980年代の後半まで遡る。たまたま読んでいたある本にダグラス・ハーディングのOn Having No Head(「心眼を得る」) のある章の翻訳が掲載されていて、私はその文章に非常に強い印象を受けた。悟りや覚醒についてのまったく斬新な彼の表現を非常に不思議というか奇妙に感じ、同時に非常に重要な何かを言っているのだとも感じた。それで、どうしても本全部を読まなければいけないと思い、なんとか情報を調べて、On Having No Headとその他の彼の本を数冊手に入れ、読み始めた。
 
読み始めて、そして同時に実験もやってみて、私は次のことをおおまかに理解した。

*いわゆる「悟り」(この言葉を私は好まないがあえて使うと)や覚醒 は個人にはない。つまり、個人は絶対に悟らない、覚醒しないということ。

*では、覚醒とか「悟り」とはどこにあるかといえば、主体である「私」(この場合の「私」は個人的私、人間的私という意味ではない)はすでに永遠に悟っている。

*しかし、同時に私たちが見る現象世界は般若心経で言うまさに色即是空、空即是色である。涅槃と世俗(悟りと迷い)はまさにコインの表裏のようにピッタリとくっついている。

私は30代の初めからタデウス・ゴラスの「怠けものの悟り方」路線であり、元々修行とかそいうことは好きでなく、坐ってやる瞑想もある時期はやってみたものの、もう退屈でやる気も起きなかったので、ハーディングの本によって、「個人は悟らない」と知って、私は何かひどく安堵した。つまり、「個人は悟らない」なら、悟るためのどんな修行も努力も無駄ということであり、やはり「怠けものの悟り方」路線のままでOKなんだと再確認したわけである。そして今までどおり、自分が気のむくまま自分が好きなことをやっていけばいいのだと思った。
 
彼の本を読んだおかげで、長年の疑問が解消されたと同時に、また多くの疑問も生じ、それらの疑問について考えるために、私はありとあらゆるスピリチュアルな本を買いあさって読むようになった。

ときはちょうどバブル経済がはじけた頃の話で、その当時私の中ではダグラスの教えは、様々な教えの中の一つにすぎなかった。たぶんダグラスご本人と会う機会がなかったら、彼の教えも自分を通過した数多くの教えの一つにすぎないままだったかもしれないと思う。たまたま90年代の中ばに彼がまだ生きていることを知り(彼は1909年生まれなので、もうとっくに死んでいると私は思い込んでいた)、当時彼の秘書をつとめていた女性のところへ問い合わせの手紙を書いたのだ。

すると折り返しすぐに「ダグラス・ハーディングは今でもヨーロッパとアメリカでワークショップをやっています。よかったら参加してください」という返事がきて、その年の夏、アイルランドで開かれる6日間合宿ワークショップの案内が同封されていた。

その金額の安さに驚愕して、とにかくこんなに安いし、「頭がない」なんて、とんでもなく奇妙なことを言う人がどんな人なのか見たいという好奇心を抑えられなくて、アイルランドまで出かけることにした。

アイルランドへ行く飛行機の中で私は、「ワークショップの値段がこんなに安いし、しかも、彼の本はイギリス最大手の出版社Penguin社から出ているので、彼は相当に有名な人のはずだ。きっとワークショップには数百人の人が来るんだろうなあ」とぼんやりと考えていた。

ところが、私がワークショップの会場であるペンションに到着して、ワークショップの会場となる食堂へ行ったら、椅子が30個くらいしか置いていない。そうこうするうちに参加者が食堂に集まってきて、少し待っているとダグラスとキャサリンも入ってきて、総勢で25人くらいでワークショップは始まった。参加者は毎日増えたり減ったりで、多いときは40人くらいになる日もあれば、少ない日は20人以下になるときもあれば、途中で帰る人、途中から来る人など、様々だった。

そんなに少人数だったおかげで、一人ひとりがゆっくりとダグラスと話す時間もあって、 彼もまた遠くから来た私に何かと気を使ってくれて、ペンションのまわりの環境も素晴らしく、食事もおいしく、生涯参加したもっとも楽しいワークショップだった。

私はすでに実験を自分でやっていたので、ワークショップ自体は別に目新しくもなく、特に「ワオー」 みたいな経験もなかったが、ダグラス・ハーディングという人を間近に見て、彼の知性、思いやり、独特のユーモア、英語でいうところのgenerosity(なかなピッタリな日本語がないけど、あえて訳すと「気前のよさ」) 、そして、自分を何かの権威やグルに仕立て上げない誠実さに、私がものすごく感激したことは確かだ。しかも、彼はちょうどキャサリンと再婚したばかりの新婚だったせいか、気力は充実し、幸福オーラに包まれ、80代半ばの人とは信じられないくらい元気だった。

「この人は本当に自分が話している真理を生きている。神の王国に住んでいるだ」と、生涯初めて「神の王国とは何か」を本当に知っている人に出会ったと確信した。
 
しかし、そう感激はしたものの、最初は別に彼の教えを広めたいとも、彼の本を翻訳したいという積極的な気も起きなかった。たまたま世間話をしているときに、私が出版の仕事をしていることを彼が知って、彼のほうから日本で自分の本を出版したらどうかと言って下さったのだ。ありがたい話ではあったけど、正直なところ、内心はかなり困って(笑)しまった。なぜかというと、まず第一に彼のあの難しい英語を翻訳する自信がない、それから、出してもたぶん売れないだろうということがわかっていたからだ。

しかし、彼の前で、「あなたの本は日本ではたぶん売れないと思うので、出せません」と、断るわけにもいかず、最終的には彼の年齢を考えて、彼が生きている間にぜひ彼の本の日本語版を出したいという私の中のもう一つの正反対な気持ちが勝ち、もう信じられないスピードで本を出す話が決まった。



[ ken 様の質問への答え]

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