コロナ・ウイルスよりも怖いもの2020年03月15日 11時03分21秒

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先日、トイレット・ぺーパーの在庫がなくなりかけていたので、(トイレット・ぺーパー不足のニュースを知らずに)いつもの薬局へ、いつものブランドのトイレット・ペーパーを買いに行ったら、まだ開店直後だというのに完売していて、一個もない。「ああ、今日は特売で、すごく安かったのかも」と呑気に考えて、値段を見ても、いつもの値段がついている。仕方なく、いつもは買わない高級ブランドのトイレット・ぺーパーが幸いにも2,3個残っていたので、その一つを掴んでレジに向かうと、長蛇の列である。「ああ、何かあったのだ」とやっと気づき、前に並んでいる人に尋ねた。するとその人が、「トイレット・ぺーパーが不足するっていうニュースがネットに出たんですよ。たぶん、デマなんでしょうけど」と教えてくれた。

最近、ネットでもパンデミック(pandemic)というカタカナ語をかなり見かけるようになっているが、この言葉の辞書的意味は、「病気の世界的流行」という意味であり、こういうデマの拡散は「心理的パンデミック」と呼ばれる。

トイレット・ぺーパーが不足すると聞けば、トイレット・ぺーパーは必需品なので、誰でも一瞬は「大変!」と思うはずであり、その反応は止められないものである。しかし、その一瞬の反応のあと、どう行動するかは、人によって様々で、すぐに理性を取り戻す人と、極度の恐怖パンデミックに陥る人、あるいは買い占めて、金儲けをしようとする人など、それぞれである。

マスクが買えないお客から怒られて疲弊している薬局の店員さんの「コロナ・ウイルスよりも人間のほうが怖い」という主旨の投稿がネットに出ていたけれど、マスクが買えないことで、薬局の店員さんに文句を言ったり、怒鳴りつけたりする人たちは、明らかに理性がぶっとんだ恐怖心に乗っ取られている。

なぜなら、冷静に考えれば、店員さんたちは、マスクがないから、「マスクはありません」、いつ入荷するか知らないから、「いつ入荷するかわかりません」と正直に答えているだけで、別に意地悪で、「マスクがない」とか、「いつ入荷するかわからない」と言っているわけではないことが、わかるはずだからである。

そんなことも判断できずに、自分の恐怖心を怒りに変えて、罪のない人にぶつける人たちが、もし大勢出現したら、それこそ怖いことだ。

まさか、マスクやトイレット・ペーパーくらいで、人殺しはないとは思うけど、歴史をひもとけば、集団恐怖パンデミックは、イエス・キリストの虐殺(最近、次の本のために、聖書を読むことが多い)から、ヨーロッパ中世の魔女狩り、ヒットラーのユダヤ人虐殺、そして日本でもかつてデマによって朝鮮人の人たちを虐殺した話など、山ほどある。みな普段は普通の善人たちが、恐怖パンデミックに感染したとたん、理性を失って、人殺しに加担してしまうのである。

私たちは、「恐怖」というものを甘く見るべきではないと思うし、「私は、一個の肉体ではないから、大丈夫」(笑)などという非二元系スピリチュアル的な信念で、自分の恐怖を覆い隠しても役にも立たない。

こんなふうに全国に広がっている感染系の病気の場合、確率的に言えば、100%絶対にかからない人もいなければ、100%絶対にかかる人もいない。ただ私たちにできることは、できるかぎり、かかる確率を下げるだろうと思うことを日々実行することくらいである。

具体的には、常識的に言えば、うがい、手洗い、充分な栄養と充分な睡眠、そして、ストレスを蓄積しないこと、そして、多少スピリチュアル的な話にはなるが、過剰な心配と恐怖心をもたないことなど(過剰な心配と恐怖心は免疫機能に悪影響を与えると、私は感じている)。

要するに、普通程度の予防をして、あとは、「もし普通に予防をしても、万一それでもコロナ・ウイルスに感染したら、それはそれで仕方ない」と、いさぎよく諦める(笑)。そのときこそ、非二元系の教えを学んでいる人は(他人には言わないとしても、自分の心の中で)、「神の意志」をもち出してもよいと思う。

今回のコロナ騒ぎで改めて実感したことは、人類の経済=人間の活動であるということで、人間の活動・移動が制限されたとたん、経済はあっという間に収縮したということだ。しかし、その「おかげ」で、今年の1-2月の地球上の二酸化炭素排出量が激減して、地球温暖化防止のためには「よかった」ようである。

人類にとっての「悪」は、地球環境全体にとっては「善」――心痛む事実ではあるが、地球という一つの巨大生命体にとっては、人類は負担になりつつあるのかも……一部の学者たちの考えによれば、地球上の人類はもはやかなり定員オーバーで、地球が養える適正な人類の数は、35億人、今の約半分くらいなのだそうだ。


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2020年5月17日(日曜日)(岐阜県岐阜市)
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