チャットGPTで金儲け(!?)2023年05月02日 08時56分15秒

[イベント]
オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」
2023年5月14日(日曜日)午前9時から午前11時
2023年5月18日(木曜日)午後2時から午後4時


オンライン「非二元の探究―ラメッシ・バルセカールの教え」
2023年5月21日(日曜日)午前9時から午前11時 


[お知らせ] 
「ダグラス・ハーディング1996年東京ワークショップ」が完成しました。動画は(1)から(27)です。
(一つの動画は15分くらいです) 

シンプル堂youtubeサイト

[新刊情報] 

「バーソロミューとの旅(上)日本編」(バーソロミュー著 ナチュラルスピリット発行)


「バーソロミューの旅日記(上)日本編」が新しいタイトルで復刊されました。シンプル堂が「バーソロミューの思い出」を寄稿しています。



前回のブログで、「チャットGPTを使って金儲けする人がでるだろう」という話を書いた。最近のネットにボチボチそういう系列の記事が出てきている。

この間読んだ記事は、「チャットGPTを使って、15分で本を書き、キンドルで売って、月額数十万円から百万円を売り上げる」というような内容のもので、その記事を書いたライターさんは、新書版くらいの分量の自己啓発系の本を実際にチャットGPTを使って15分で書き上げたそうだ。

「15分で1冊を完成」、であれば、タイトルと簡単な章立てさえ企画できれば、一日に最低でも数冊、一か月に100冊も完成できる。そして、もしそれらの本がすべてキンドルでたくさん売れるとしたら、まさに「夢の錬金術!」である。

しかし、その記事を読み終わって、はたと考えたことがあった。それはもしライターさんがチャットGPTを使って、15分で本を書けるとしたら、読者が(どんな分野であれ)自分の読みたい本(文章)をチャットGPTに無料で書いてもらうこともでき、わざわざ有料でキンドル版の本を買うこともないのではないか、と。

自己啓発、健康、美容、純文学、ミステリー、スピリチュアルなど、どんな分野だって、チャットGPTはこなすであろう。

たとえば、「探偵が30代女性で、場所は北海道のどこかで、殺人件数は3件(以下、数十の条件を入れる)の東野圭吾風の新作ミステリーをお願いします」とか、「村上春樹風の新作小説で、最後に笑えるものをお願いします」とか、「『死ぬ日まで幸福でいる私流10のルール』というタイトルの自己啓発書をお願いします」とか。あるいは、有名な文豪の未完の小説の続きを書かせるとか。こんなふうに、チャットGPTに無数に自分のために本というか文章を書かせることができる。まあ、そうやって自分で遊ぶ分には、チャットGPTは充分に楽しいものだろう。

しかし、1冊の本を読むという行為=読書とは、私の考えによれば、活字という媒体を通じて、その本を書くに至った著者の想い、経験と交流・対話するということである。読まれていないときは、紙の本はただの物だし、電子書籍はただの電子データであるが、私が本を開き、読み始める瞬間に、活字の背後の著者の想い・経験と交流することになる。さてさて、チャットGPTによって書かれた本には、その想いや経験が欠落しているので、では、本の背後のどんな想いと交流することになるのだろうか? たとえば、ライターさん(この場合は、著者ではなく、本の体裁を整える編集者みたいな存在だ)の「チャットGPTに本を書かせて、金儲けしよう!」という想い(笑)だろうか……

数年前に、AIが小学6年生の知性を超えたということで、教育界に衝撃が走った話を書いたことがあるが、チャットGPTの登場でわずか数年で、AIは小学6年生からいきなり大学教授(!)になった感じだ。もはやAIとの競争時代ですらなく、人間はAI様にお仕えする召使いや助手の地位に成り下がりつつある。

2019年4月20日
AI(人工知能)との競争時代


[昨年の発売された本]

『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)

目次の詳細は下記へ。

販売サイト


*『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)


目次の詳細は下記へ

販売サイト


海外の方は、USアマゾンからもダウンロードできます。
『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』
https://www.amazon.com/dp/B0BBBW2L8B/ 

『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うためにhttps://www.amazon.com/dp/B0BC5192VC/


『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』は、過去10年ほどの間、私が主催している会で、ダグラス・ハーディングの実験、ラメッシ・バルセカール&ニサルガダッタ・マハラジについて話していることをまとめたものです

会にすでに参加されたことがある方には、重複する話がほとんどですが、会で配った資料を体系的に読むことができ、また必要な情報をネット上で即アクセスできる利点があります。付録に、『シンプル道日々2――2019年~2021年』)を掲載しています。(総文字数 約124,000字――普通の新書版の1冊くらいの分量です)

『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』は、肉体・マインドとは、どういう性質のものなのか、それらとどう付き合ったら快適なのか、それらを理解したうえで、どう人生を生き抜いていくのか、主にスピリチュアルな探求をしている人たち向けに、私の経験を多少織り交ぜて書いています。肉体・マインドは非常に個人差のある道具なので、私の経験の多くは他の人たちにはたぶん役には立たないだろうとは思うのですが、それでも一つか二つでも何かお役に立てることがあればいいかなという希望を込めて書きました。付録に、『シンプル道日々2――2019年~2021年』)を掲載しています。(総文字数 約96,500字)









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