問題と答えのミスマッチ ― 2026年06月26日 08時57分19秒
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毎年、子供の年間出生数が過去最低を更新し続けているらしい。だから、政府が国民に子供をもっと産ませるためにかけた多額のお金(=税金)はまったく効果がなかった、対費用効果ゼロ、少子化問題に対する政府の答えはミスマッチである、ということになる。たぶん、それに関わった政治家や官僚の皆さんは、自分のお金ではないから、懐も心も痛まないだろうとは思うけど。
日本で少子化が進行しているのは、現在の日本という領土では、多くの子供を産んで育てるだけの資源(労力=人間のエネルギー)が不足しているという自然の掟のせいだ。動物の世界では、餌(資源)が少ない年は子供があまり生まれないことが知られている。だから、自然の掟を人間の浅はかな考えでコントロールはできないのだ。
そもそも少子化は問題なのだろうか?と、最近は思う。 短期的には、少子化は当然人口減となり、労働力の不足が大変にはなるだろうが、長期的には日本の人口が減って、将来的には人口5千万から8千万人くらいの国がちょうどいいのではないか。
政治家や官僚の皆さんは、「人口が多い=大国=パワーがある」と思い込んでいる人たちが多いように感じるが、国としての経済的豊かさという観点で考えれば、小国のほうが利点が多い。アイルランド、スイス、アイスランド、デンマーク、シンガポール、オランダなど、現在の世界で、経済的に豊かな国は圧倒的に小国が多い。アメリカのカリフォルニア州は日本とほぼ同じ面積で、人口4千万(日本の約三分の一)で、GDP(国内総生産)は約400兆円、全米一の豊かさを誇る(ちなみに日本のGDPは約600兆円)。
だから、政治家や官僚、ビジネスリーダーの方々が、人口が少なくても豊かな国のビジョンを国民に積極的に示せばいいだけなのに、なぜか少子化が問題だという論調とそれに対する効果のない政策だけが進行している。
少子化対策なんて何をやっても無駄なので、それよりもどうしたら少ない人手で生産性を上げるのかに知恵を絞るべきだし、そして終末医療の改革(←寝たきり老人を減らすなど)を推進するべきだと思う。何よりも政府の愚策で国民に余分な労働を押し付けることをやめるべき(←2年間だけの消費税減税なんて、国民(企業)の事務作業が増えるだけで、そして、反動であとで増税になるだろうと思う)。
それと、最近雑誌で読んだ記事で、「ああ、やっぱり」と、政府が採用した政策で問題と答えのミスマッチを象徴する話が出ていた。2020年に小学校の英語が教科化(つまり、成績が付く科目となった)されてから6年、中学校の英語教育現場に起きた変化について書かれた記事だ。
小学校で英語が教科化されたため、中学校に入った時点ですでに、塾などに通ったり、親の教育のおかげで、英語がすごくできる子供と、英語が苦手な子と嫌いな子に分かれてしまっている。そして、小学校で600語から700語の英単語を学んだことになっているので、中学英語がより難しくなり、それでさらに英語が嫌い、苦手な子が増えているという。
その記事によれば、中学1年生を対象とした簡単な英語の三択問題(正解を3つから一つ選ぶ問題)で、「私はオーストラリア出身ではありません」の正解(I‘m not from Australia.)を4割近くの生徒が正しく正解できなかったという結果が出ている。これは衝撃的結果だ。文科省の官僚の方々が驚いたかどうかは知らないが、小学3年生から英語を学んだはずの子供たちが、I‘m not from Australia.を正解できないとは!
衝撃的な結果ではあるけど、一方でこういう状況になることは当時から英語の専門家の多くが指摘し、小学校の英語の教科化に反対していた。小学生に英語を学ばせるよりも、母国語である国語にもっと時間をかけるほうが、はるかに将来の役に立つはず。
国語の能力不足は、日本で生きるには不利になるが、ほとんどの国民にとって英会話ができないことはまったく問題ではない!(必要なら、今はAIが見事な通訳をやってくれる)。だから、小学校からの英語教育はまったく答えにはならないのだ。本当に英語が好きな人、英語が必要な人(仕事上、どうしても英語が必要な人)は自分で仕方なく勉強するだろうし、今はネット上に無料の教材があふれている。問題じゃないのに、勝手に政府が「日本人が英会話ができないこと」を問題化して、愚策を教育現場に押し付け、英語嫌いの子供を増やしただけの結果となった。もちろん、子供向け英会話産業、塾産業には利益と恩恵があったことは間違いない。
今、政府の政策の「問題と答えのミスマッチ」の話について書いたが、これは個人の人生にも当てはまることだ。多くの人は問題を間違えている。つまり、本当は問題ではないことを問題にしている。あるいは、本当の問題はもっと奥深くにあるのに、それに気づかない(ふりをしている)。だから、その答えもミスマッチなことが多い。
経験から言えば、本当の問題に対する本当の答えは安上がりでシンプルなことが多く、間違った問題に対する答えは大変な労力を必要とすることが多い(が、政府の政策と同じように、ほとんど効果がないという結果になる)
最後に、最近身近で起きた問題が簡単に解決された話を書いてみよう。
母の家で、13年前に買った大型冷蔵庫の扉がうまく閉まらなくなった。業者の人を呼んで見てもらったら、「部品が壊れているので、取り換えが必要だが、10年以上前の冷蔵庫なのでたぶんもうメーカーに部品はないかもしれない」と言われ、買い替えを勧められた。今は冷蔵庫も値上がりし、かなり高額になっている。しかも今年はガス・水道関係の修理・家の補修にすでに多額のお金を使っている。「ここで冷蔵庫の買い替えは痛いよね」という話になり、冷蔵庫は普通に冷えるし、不便だけど扉も閉まることは閉まるので、なんとかならないかと思い、ネットで調べてみた。
すると、今は純正の部品がネットで販売されていることがわかり、さらにYoutubeで同じ型の冷蔵庫の扉を修理している動画を見つけた。「なーんだこんなに簡単!」と早速、部品(約1500円)を取り寄せ、修理は10分で完了。買い替えは答えではなかった!
今の時代、問題の多くはネットにシンプルで安上がりな答えが出ている。多くの人が自分自身の経験から、役に立つ情報を善意で投稿しているので参考になる。問題で悩む前に「検索」、「ネット」、という時代なのである。
[昨年出版された本]
*『頭がないということ――禅と明白なことの再発見』発売
(ダグラス・ハーディング著 ナチュラルスピリット発行)
定価:1,870円(税込み)ページ数:163ページ
*『自己覚醒へのマスター・キー』
*『猿笑非二元講座』
Youtube で公開している『猿笑(さるわらい)非二元講座』の電子書籍版。
[2023年に出版された本]
[その他の本]
*『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)
目次の詳細は下記へ。
販売サイト
*『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)
目次の詳細は下記へ
販売サイト
by シンプル堂 [政治] [社会] [コメント(1)|トラックバック(0)]
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_ (未記入) ― 2026年07月09日 22時47分28秒
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約4兆1000億ドル
日本円換算:約623兆6000億円
日本の名目GDP金額
約4兆2000億ドル
日本円換算:約638兆8000億円
基準日:2025年4月23日発表
(2024年通年の確定値)
算出根拠:米国経済分析局(BEA)の公式統計
基準日:2025年12月8日発表
(基準改定を反映した2024年確報値)
算出根拠:内閣府 経済社会総合研究所の国民経済計算
2024年年間平均の1ドル=152.1円で一律換算