恐怖ビジネス22022年09月11日 09時06分18秒

[イベント]
オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」
2022年9月25日(日曜日)午前9時から午前11時

オンライン「非二元の探究―ニサルガダッタ・マハラジの教え」

2022年9月29日(木曜日)午後2時から午後4時

2022年10月9日(日曜日)午前9時から午前11時



「恐怖心を甘く見るべきではない」と、私はいつも自分に言い聞かせる。人間が強い恐怖心に掴まれ、理性を一瞬でも失うとき、私たちは簡単に「恐怖ビジネス」の餌食となる。

よくある「恐怖ビジネス」は、高齢者を狙う「振り込め詐欺」とか「集金詐欺」である。こういう詐欺に引っかかった高齢者の話がニュースで流れるたびに、「これだけ警告されているのに、どうしてこんな詐欺にひっかかるのだろうか?」とか、「どうしてお金を払う前に、確認しないのだろうか?」と思う視聴者は多いだろうと思う。

しかし、自分が一番執着(心配)している物や人、たとえば、子供(たいていの場合は息子)に何かが起こったと聞かされたとたん、理性がふっとぶ高齢者はたくさんいる。「今すぐにお金を払わなければ、息子の人生がダメになる」という強い恐怖心を詐欺師に掴まれ、簡単に相手の言うことを聞く心理状態になるのである。たぶん、「子供(息子)」という言葉で、詐欺られる高齢者は、普段から心配症で、「自分はよい親である」という自己イメージが非常に強い人たちであろうと想像できる。

それから、私たちは一般に権威というものにも非常に弱い。世の中で権威ある仕事だとされている職業名――警察、弁護士、市役所、銀行、政治家など――を出されたとたんに、その人たちの言う言葉は「権威のある正しいもの」、「信じてもOK」なものとなる、というより、「信じないと、大変なことになる」という恐怖心を掴まれる。

人がどれほど権威ある職業名に弱いものか、自分でも経験したことがある。昔、「警察だ。すぐにドアを開けなさい」と、自宅マンションに警察が突然やって来たことがあった。私が、「どういうご用件ですか?」とインターフォンを通じて尋ねると、高圧的で傲慢な態度で、名前も用件も言わず、「聞きたいことがあるから、すぐにドアを開けなさい!」ときた。よーく考えれば、偽警官ということだってあるし、用件と名前を聞くまでは、本当はドアを開ける必要はなかったのだが、「警察」という言葉と相手の高圧的態度に自分の恐怖心を掴まれてしまい、簡単にドアを開けてしまった。その警察官は別に私に用ではなく、マンションのどこかの部屋で警察沙汰の事件があったとかで、その聞き込み調査だったのだ(たぶん、今の時代であれば、警察官の対応はもっとソフトにはなっているのだろうけど)。突然、「警察だ」と言われたら、人は判断力を失い、恐怖心に囚われるということを身をもって知った日であった。

そして、「恐怖ビジネス」の最大のものの一つが、安倍元首相暗殺事件以来、再び明るみにされた宗教教団のなりふりかまわない集金である。マスコミのニュースを見て、多くの人はたぶんこう思うはずである。「どうしてこんな宗教教団に多額の金を出すのだろうか?」そう思える人たちは、たぶん人生でどん底の不幸をほとんど経験したことがない人たちかもしれない。

人生でどん底の不幸のときは、理性が正常に働ないことが多く、そのとき宗教教団の人がやさしく(やさしいふりをして)寄って来て、「あなたの(家族)の不幸は〇〇が原因で、私たちが一緒に解決して差し上げますよ」みたいに言われたら、藁をもすがる気持ちで、宗教教団に入信してしまう人たちも多いだろう。いったん入信してしまったら、お決まりの恐怖テクニックで――「脱会したらもっと不幸になる」とか、「教団のために寄付すれば、あなたの霊障や先祖の祟りや罪が消える」などという言葉に騙されて、「今より不幸になりたくない」という恐怖心を掴まれて、お金を搾り取られることが多い。「先祖の祟りや罪」とか「霊障」などというわけのわからないことを言うところは、特に要注意である。人はわけのわからないものを持ち出されると、特に強い恐怖心に駆られるものだ。

現代の日本のようにまともに働いてお金を稼ぐことが難しくなっている時代では、あらゆる種類の詐欺師が跋扈し、判断力のない人(簡単に理性がふっとぶ人)、知識のない人、不幸な人を狙って詐欺をしかけてくる(私のところにもたびたび大手通販会社の名前を語った偽メールが来る――「あなたのアカウントがもうすぐ使えなくなります」みたいな)。「自分は詐欺などに引っかからないから大丈夫」などという自信のほうがむしろ危険で、自分の中にある恐怖心をよく見て、自分の恐怖心のレベルをチェックし、他人の言葉を鵜呑みに信じないことを皆様にはお勧めしたい(聖人でもないかぎり、私たちはどれだけ修行(努力)をしても、恐怖心をゼロにはできない)。

さて、判断力のない人たちと言えば、多くの国会議員(と地方議員)の皆さんである。自分たちがその宗教団体の広告塔をつとめ、その団体にお墨付きを与え、その宗教団体が信者から金を吸い上げる手伝いをしたことに、何の自覚も危機感も罪悪感もないことに驚くし、「何が問題なのかわからない」と言う自民党の議員さんまでいた。「おいおい、自分の身辺のリスク管理もできない国会議員が、世界情勢を判断して、日本の安全を守れるのか?」という疑問というかそれこそ危機感がわく。

政治家として付き合っていい団体とそうでない団体、お金を受け取ってもいいときと受け取ってはまずいときを見極める(時代劇「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵がよく言うところの)「勘働き」(直観)が悪すぎないか……いやいや、「勘働き」などという高級なものがなくても、秘書さんに調査させればいいだけのことだ。

たぶん想像するに、多くの国会議員(と地方議員)の皆さんが、最大に関心と危機感をもつことは、「自分が次の選挙で勝てるかどうか」、「永田動物園で出世できるかどうか」ということのようで、そういうことに関して恐怖心を強くもっているかぎり、「集票力」という麻薬をもった宗教団体(別の宗教団体がこの機に乗じて、議員さんたちに近づいてくるかもしれない)との関係はそう簡単には断ち切れないだろう。

恐怖ビジネスで成長してきた宗教団体と「恐怖感」に主導されている政治家の皆さんは、ある意味ではとてもピッタリな関係のように思え、強く引き合ってしまうのも無理はないかもしれないと、あきれながら納得もしている――私の印象では、安倍元首相はとても「憶病な人=恐怖心が強い」人だった感じで、だからこそその宗教団体と特に強く引き合ってしまったのかも……


過去の関連ブログ

*2017年5月26日「恐怖ビジネス」

*「霊と金」2010年4月15日

*「心の中のカルト(1)」2021年3月7日

*「心の中のカルト(2)」2022年3月24日

[新刊発売]

*『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)

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海外の方は、USアマゾンからもダウンロードできます。

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『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』は、過去10年ほどの間、私が主催している会で、ダグラス・ハーディングの実験、ラメッシ・バルセカール&ニサルガダッタ・マハラジについて話していることをまとめたものです

会にすでに参加されたことがある方には、重複する話がほとんどですが、会で配った資料を体系的に読むことができ、また必要な情報をネット上で即アクセスできる利点があります。付録に、『シンプル道日々2――2019年~2021年』)を掲載しています。(総文字数 約124,000字――普通の新書版の1冊くらいの分量です)

『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』は、肉体・マインドとは、どういう性質のものなのか、それらとどう付き合ったら快適なのか、それらを理解したうえで、どう人生を生き抜いていくのか、主にスピリチュアルな探求をしている人たち向けに、私の経験を多少織り交ぜて書いています。肉体・マインドは非常に個人差のある道具なので、私の経験の多くは他の人たちにはたぶん役には立たないだろうとは思うのですが、それでも一つか二つでも何かお役に立てることがあればいいかなという希望を込めて書きました。付録に、『シンプル道日々2――2019年~2021年』)を掲載しています。(総文字数 約96,500字)



桜と戦争2022年04月18日 09時19分37秒

4月――日本列島が桜で輝く季節である。先日、今まで行ったことがない桜の名所へ、母を連れて桜を見に行った。桜を見ると今年一年の元気が湧くような気がする。

ベンチに座って桜を眺めたあと、数瞬目を閉じて瞑想する。すると、桜も桜の美しさも喜びも消え、ただ「在る」という平和の感覚だけがある。

同じ日、テレビのニュースはウクライナの惨状を伝える。人間の愚行への苦痛と哀しみが湧き、また数瞬目を閉じて瞑想。テレビの音声は遠くから聞こえているものの、意識を中心に向けると、ただ「在る」場所へ到着。

そして、目を再び開けて、昨年出版した『ハートの静寂』(ロバート・アダムス著)の下記の文章を思い出した。

「この世界のことを心配しないようにしてください。というのは、死すべき人間はこの世界をけっして理解することはできません。この世界は非常に混乱し、混迷しているように見えます。この世界の中にとても素晴らしいものもたくさんあるように見えますが、同時に非常に多くの破壊、人間の人間に対する非人道的行為もあるように見えます。卑劣な物事がこの世界の美と喜びと交じり合いながら、あらゆるところで進行しています」『ハートの静寂』110ページ

現象映画とは常に、「卑劣な物事がこの世界の美と喜びと交じり合う」ものであり、人は人生の喜びだけを選ぶことはできないのだと、改めて自分に思い起こさせた。

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「正義感」と「承認欲求」の危険なタイアップ2022年03月07日 15時10分25秒

ここ一年くらい、「正義感」と「承認欲求」が危険な状態でタイアップした事件が目につく。

最近の事件を列挙してみれば:

*自分がかかっていた精神科のクリニックに放火した男性。
*自分の母親の主治医を殺した男性。
*自分が東大に入れそうにないとわかって、東大の前で、通行人を切りつけた高校生。
*仕事や人間関係がうまくいかなくて、電車の中で油をまいた若者。
*自分の作品が盗作されたという妄想と怒りで、有名なアニメの会社に放火した男性。(これは数年前の事件)。

そういう犯罪を犯す男性たちがその犯行の動機を語るとき、そのあまりに幼稚な動機に、世間は驚くものだ。「こんな幼稚な動機で人を殺したり、殺そうとしたりするなんて、信じられない!」それが普通の人たちの感想であろう。

しかし、人間の理性がぶっとんだ(私の言葉で言えば、強度の「動物園状態」)マインドに共通していることは、「私は絶対に正しく、私を認めないお前たち(世の中)が絶対に間違っている。だから、正しい私が、間違っているお前たちを懲らしめてやる!」という強力な思考パターンで、それが彼らを暴力へと駆り立てる。彼らのマインドの中では、自分の主張を認めない世間は絶対悪として自分に対立する「敵」で、何としても、復讐し、懲らしめてやらないと気がすまない。こういった「動物園状態」では、彼らの正義感と承認欲求に比べれば、人の命などまったく重要ではない。

もちろん、そういった人たちの背景には、すべてがうまくいかない彼らの絶望的人生の長年の不幸の蓄積があることは、間違いない。

今、世界を揺るがしているロシアによるウクライナ侵攻は、そういったマインドの世界規模の拡大版であり、人間の理性がぶっとんだ独裁者が起こしている人質事件であると、私はそう理解している――プーチン・ロシア大統領がウクライナを人質にとって、世界に要求を突き付けている。その要求とは、「もっとロシアの主張、ロシアの存在を認めろ!」と。彼は「ロシアの邪魔をすれば、核兵器を使うことも躊躇しない」とまで宣言する。ここまで主張する背景には、強力な正義感と、欧米にロシアの力を誇示したいという切ないまでの承認欲求、そしてさらに、ロシアという国がかかえる格差、経済的貧困、表現の不自由という苦境がある。プーチンさんがロシアの象徴だとしたら、彼の暴挙はロシア国民全体の長年の不満とストレスの発散と見ることもできる。プーチンさんは独裁者にありがちな極端な妄想(ロシア大帝国の建設)という催眠にかかって、自国の国民をさらなる貧乏と苦境へ追いやっている。

もちろん国と国の戦争は、双方の間に「お前のすることは許しがたい」という長年の「正義感」の感情の蓄積があるはずで、すべての対立と戦争は、この感情から生まれる。その感情の暴走の前では、先ほども書いたように、人間の命などまったく重要ではない。

こういう事態を見るとき、いつもため息がでるが、「人類は自分の意志で戦争を始めたり、止めたりすることはできない」というグルジェフ(ロシアの20世紀の神秘思想家)の考えに納得しているので、一方で仕方ないのだとあきらめてもいる。

最近も久しぶりに、『ベルゼバブの孫への話』(平河出版社)を再読していた。その本の中で、グルジェフは『戦争についてのベルゼバブの見解』という章をまるごと割いて、長々と戦争についての彼の見解を述べている(グルジェフ自身、ロシア革命、そして2つの世界大戦を生き抜いた)。その話は、何度読んでも難しいが、結論としては、「地球上で今まで、様々な聖者、賢者たち、組織が、人類が同類を殺し合うという特質をやめさせようと努力してきたが、それは無駄だった(苦)」ということになる――極度の催眠にかかっている人間たちを目覚めさせる方法がない、ということであろう。

グルジェフ自身の言葉を借りれば、彼はベルゼバブに次のように言わせている。

「これまで話してきた彼らの恐るべき特性、すなわちお互いの生存を周期的に破壊し合うプロセスについても、われわれは同じ言葉を繰り返すしかなす術がない。
 今われわれに言えることは、もし人間のこの特性があの不運な惑星から消滅することがあるとすれば、それはただ時を待つしかないということだ。それとも非常に高次の理性を具えたある存在の指導か、もしくは例外的な宇宙的事件があればの話だがな」
(『ベルゼバブの孫への話――戦争についてのベルゼバブの見解』p680より。平河出版社)

ここで言及されている「宇宙的事件」って、何だろうか? たとえば、異星人を乗せた宇宙船が、目に見える形で大挙して地球に上陸して、地球人を覚醒させ、いわゆるファースト・コンタクトが起こるみたいなことかな……とか、色々想像が膨らんだ(笑)

参考サイト
「なぜウクライナに侵攻したのか、極端に臆病で貧しい軍事大国ロシア 」(野口悠紀雄)

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人生は理不尽で不平等なもの(苦)2022年02月03日 09時06分54秒

[イベント]
オンライン「マインドについて学ぶ会」

日時:2022年2月20日(日曜日)午前9時から午前11時頃まで(予約受付終了)

日時:2022年3月6日(日曜日)午前9時から午前11時頃まで

詳細は下記へ


オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」

日時:2021年2月27日(日曜日)午前9時から午前11時頃まで
日時:2022年3月3日(木曜日)午後2時より午後4時頃まで

詳細は下記へ


書店に行くと、書店の店頭には美しく装丁された様々なジャンルの本がきれいに陳列されている。もし出版の世界(出版業界)をまったく知らない人なら、たぶん、「出版の世界って、非常に知的で、美しく、賢い世界に違いない」と想像するかもしれない。

しかし、出版業界に限らないと思うが、業界の裏側にはかなりブラックな部分がある。先日、翻訳出版業界の裏側を描いたエッセイ『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』(宮崎伸治著 三五館シンシャ発行)を読み、「こういう話あるある!」と共感と同情を感じながら読んでいた。正直に言えば、共感80%、そして、あとの20%は「もっと他のやり方もあったのではないか」という感想である。

少し説明すると、「出版翻訳家」とは、出版される単行本を翻訳する人のことで、これ以外にも翻訳家(翻訳者)には、技術翻訳家やニュースなどを翻訳する仕事をしている人もいる。なので、シンプル堂もいちおう「出版翻訳家」ということになり、著者とは同業である(あった)。

話の大筋を書くと、著者は20代の頃から出版翻訳家を目指し、海外に留学までして、英語の能力を切磋琢磨して磨き上げた。そしてなんとか念願かなって、大手出版社と縁ができ、しだいに出版社から単行本の翻訳の依頼を受けるようになり、ついにはベストセラーになることが確実の本の翻訳をまかされ、年収が1千万円を超えるようになった。ここまでのサクセス・ストーリが前半で、後半は、著者がしだいに対出版社との闘いに明け暮れる日々が綴られ、著者は裁判まで起こさざるをえない状況に陥っていく。この方は非常に頭もよく、法律も猛勉強して、裁判には勝ったものの、しだいに精神的に消耗し、ついに翻訳家をやめて、現在は別の仕事をしているというところで話は終わる。

出版社と具体的にどういうトラブルが起こったかと言えば、自分が翻訳した本の出版の中止・遅延、そして、翻訳家として名前が印刷されない、印税の切り下げ、連絡を無視される、その他。すべては翻訳家にとっては苦痛な出来事であり、それに加えて、「宮崎さんって、なんでもない人じゃないですか」みたいな、出版社の編集者からの上から目線的な言葉。そして、翻訳の質よりも売り上げ部数ばかり気にする編集者の体質など。

本を読んだ印象で言えば、著者は非常に几帳面で、正義感と自尊心が強い――翻訳者の権利が尊重されないことがまかりとおるのはおかしいと。実際彼は、自分が出版社に対して裁判を起こしたのは、自分のためだけでなく、今後翻訳出版の世界で、出版社と翻訳家の間で、公正な契約が履行されることが普通になるようにするためであったとも言う。これも出版界に限らないと思うが、いわゆるフリーランスの世界では、仕事を発注する側と仕事を受注する側で明確な契約を交わさずに、口約束でお願いする場合が多く、お互いに信頼関係があるときはいいけど、信頼関係がいったんなくなると、著者がかかえたような泥沼のトラブルになる場合もある。

今後、日本でも、フリーランスで副業をしたりする人が増えることが予想されるので、契約を最初にきちんと交わすという習慣はよいことだし、定着すべきことだが、それでも、ブラックの会社やブラックな担当者は消滅することはないだろうとは思う。

建前はどうであれ、ビジネスの世界では、仕事を発注する側(誰(どこ)に仕事を頼むかを決定して、お金を支払う側)が、仕事を受注する側よりも、圧倒的に「権力者」であるという事実は、江戸時代から(笑)変わっていない。仕事を発注する側と仕事を受注する側の関係は、平等ではなく、「不平等」なのである。

出版翻訳の世界にかぎっても、大手出版社の仕事をしたい翻訳者は山ほどいる(ようである)。だから、大手出版社にとっては、翻訳者など、特に尊敬すべき存在ではなく、代わりはいくらでもいる「翻訳労働者」にすぎない。翻訳者に対してどういう対応をするかは、編集者が動物園の人か、人間レベルの人かにもよるだろうが、動物園のレベルの人なら、無名や新人の翻訳者、あるいは気に入らない翻訳者には上から目線で、連絡や約束を守らなくても、心が痛んだりはしないだろう。

人生で理不尽な出来事に遭遇したとき、どう対処するのか、人それぞれに流儀があると思う。戦う人もいれば、逃げる人もいれば、あきらめる人もいれば、それぞれどの対応が正しいのかという正解はないから、自分自身で考えるしかない。

私自身も10代、20代の前半、人並みに以上に正義感と自尊心が強く苦しかったが、スピリチュアルを学び始めて、人生とは不平等で理不尽なものであることを受容し、正義感と自尊心を捨てる道を選んだ。そして不思議なことに、正義感と自尊心を捨てて、心が軽くなるにつれて、しだいに人生がよい方向に進み始めるという経験がよくあった。

長い人生で見聞したことから言えば、正義感をもって権力者と戦うのは、かっこいいが、ほとんどの場合は玉砕する。へたをすると自殺に追い込まれるか、精神を病んでしまう。『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』の著者は、法律でがちがちに武装して闘ってかろうじて勝つことはできたようだが(多少のお金を得ることができた)、しかし、彼の天職ともいえる翻訳家という職業を失うという代償を払っている。

ここで私が今書いたことを特に若い世代の皆さんが誤解しないように、一言付け加えると、もし職場や仕事関係で、セクハラ、パワハラ、その他賃金や報酬の不払い等に出会ったとき、泣き寝入りするのがよいと、私は言っているわけではない。「私は間違っていない。私にこんなことが起こるなんて、ひどい」と泣いているだけでは、物事は好転しないということだ。一人で解決できそうにない場合は、冷静になって、落ち着いて、助けてくれる人や機関(役所、民間の団体、その他)を勇気をもって(他人に助力を頼むのは勇気のいることだけど)探すことをお勧めする。探せば、ほとんどの場合、助けてくれる人や団体は見つかるものである。

さて、『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』の著者の方は、最近では、勉強系の作家としてお元気にまた活躍されているようである(ネットに彼の最近のエッセイが掲載されていた)。翻訳家の仕事をやめたあと、再び猛勉強に励み、今では英語だけでなく、他の数か国の外国語をマスターしたそうである。翻訳家なんて、前回も書いたように、絶滅危惧職種なので、別の分野で復活されてよかったのではないかと思う。


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〇〇ガチャの「受容」2021年12月03日 09時04分03秒

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(本体価格 2,980円 税込み価格3,278円 本文ページ約480ページ)


目次は下記に紹介してあります。



最近、「〇〇ガチャ」という言葉をネット上でよく見ることがある。ネット民だけの間で使われる言葉かと思っていたら、先日は、大新聞の投稿にさえ、「隣ガチャ」というタイトルがついた文章があった。

ネット上でよく見るのは、「親ガチャ」という言葉である。この言葉の意味がよくわからなかったので、先日若い世代の人に教えてもらった――だいたいの意味は、「自分がどの親の元に生まれるかは、ゲームセンターでガチャガチャやって出てくる玉のようなもので、自分で選択できない」。そしてさらに、「どの親の元に生まれるかによって、すでに自分の運命が初めから決まってしまい、それを変えられない」というネガティブな意味あいもあるようだ。

生まれたときから運命はすでに決まっている――これは先日も紹介したラメッシ・バルセカールの考えと、言葉だけ読むとまったく同じように聞こえるが、彼が伝えようとしたことは、そこに「自由がある」ということであり、一方「親ガチャ」という言葉には、そこに「不自由と束縛」があるという感じで、真逆な印象がある。

ラメッシが言っていることが、「親ガチャ」という言葉が使われるようなネガティブな解釈にならないように、その違いをもう少し詳しく説明すると:

1自分がどういう環境に生まれ落ちるかを決める運命の筋書きを書いたのは、親とか特定の人ではなく、神である。

2神とは「私の本質」であるので、実際にその筋書きを書いているのは、「私」である。

3したがって、私たちにできることはその運命を受容することだけで、そこに「自由」がある。

4私たちが何をしてもしなくても、何を選択してもしなくても、すべては運命の筋書きによっている。したがって、私たちは自由に自分の好きなことをしてもかまわないし(=見かけの自由意志を行使してもかまわない)、それそのものがその人(肉体・精神機構)のプログラミングによって、決まっている。自分が好きなことをしたその結果は、あるときは、よい結果で、あるときは、悪い結果で、あるときは、普通の結果で、誰もこれを受容することしかできない。

ラメッシは「すべては神の意志」という考え方を生まれたときからもっていたそうで、彼はその考え方で人生を子供時代から青年時代、そして老年まで生きた人だった。先日読んでいたラメッシの本の中で、彼が若い頃の自分の銀行員時代のエピソードを語った話がある。

彼は自分が銀行で出世するかどうかは、すでに運命によって決まっていることなので、仕事上のことでは、上司に対して遠慮せずに、何でも正直に自分の意見を言ったという。つまり、日本でいう上司への一切の「忖度」をしなかったという。でも結果的には、彼の忖度なしの率直な意見は、上層部に気に入られ、彼は自分では望むこともなく、出世した(最後には頭取になった)、という結末になった。

キリスト教系の賢者、ジョエル・ゴールドスミスは今年出版された『スピリチュアル・ヒーリングの本質』という本の中で、生まれ落ちた環境や親について、次のように述べている。

「ですから、あなたの血統は白人でも黒人でも黄色人種でもなく、東洋でも西洋でもありません。あらゆる人が同じ親をもっていて、その親とは聖なる父であり、一なるスピリチュアルな創造的原理です」(p191)

「私たちが高貴な生まれであろうが、貧しい生まれであろうが、教育があろうがそうでなかろうが、私たちが白人であろうが、黒人であろうが、黄色人種であろうが。スピリチュアルなパワーは私たち自身の意識の活動によって決定されるのです」(p267)


つまり、ラメッシ・バルセカールとジョエル・ゴールドスミスの考えを融合すれば、「私達の見かけの親や生まれ落ちた環境を受容し、同時に、私たちの本当の親は血縁の親ではなく、神なる父であり、それはすべての人、すべての人種、どんな生まれの人にも共通していることを理解し、それに目覚めることに私たちの自由がある」というくらいの意味だ。

このように、すべての宗教の賢者は、運命や状況の「受容」を教えるが、一方で、これが知識人や政治的な人たち、社会改革派の人たちに、宗教やスピリチュアルが嫌われる理由でもある。「悪(人)に抗うな」と教えたイエス・キリストの言葉は、「人を弱者にする」教えだと思われ、2千年間理解されないままである。

しかし、「受容」は弱者への道ではない。それは自分の意志と神の意志を統合するパワーアップの道であることを、すべての賢者は教えている。「受容」を生き続けた賢者たちは、弱者だろうか? ラメッシ・バルセカールやダグラス・ハーディング、ニサルガダッタ・マハラジなどいわゆる賢者は弱者だろうか? もちろんそうではない。彼らは老年になっても、病気の時でさえ、パワーにあふれ、けっして弱者ではなかった。

さて、〇〇ガチャということで言えば、親ガチャより国ガチャのほうがもっと大変である。私たちが(今のところ)世界で一番豊富な品がそろっている(と、私はそう思っている)スーパーに日々買い物に行ける国に住み、(今のところ)国を捨てて他国で難民にならずにすんでいる国に生きていること自体が、世界の中ではものすごく恵まれている。しかもそれに加え、私たちはスピリチュアルな探求をする縁にも恵まれている。そして、さらに自分自身のことを言えば、母親の最晩年を介護するという「受容の修行」にも恵まれ(母の現状を受容することに時々失敗し、失敗しては一瞬落ち込む自分を受容する修行)、そのことをただただありがたく思う毎日である。



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「縁の力」2021年11月21日 08時52分26秒

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(本体価格 2,980円 税込み価格3,278円 本文ページ約480ページ)


目次は下記に紹介してあります。


起こることはすべてあらかじめ決まっている――最近ますます感じることだ。これはインドの賢者ラメッシ・バルセカールの教えの基本の一つで、彼自身の言葉で言えば、「起こることになっていることは、誰が何をしても、それが起こらないようにすることはできない。反対に、起こらないようになっていることは、誰が何をしてもそれを起こすことはできない」

物事が「起こる・起こらない」を究極的に支配しているのは、ラメッシの言葉で言えば、「神の意志」であり、一般的なスピリチュアル系のなじみの言葉で言えば、「カルマ」であり、私はそれらの言葉よりはどちらかといえば、「縁の力」という言葉を好む。

「縁の力」をさらに説明すれば、それは仏教でいう「縁起」(「一切の物事は、様々な原因や条件付けが寄り集まって成立している」くらいの意味)の定義に近い。

すべては「縁の力」によって決まっている。そう理解できれば、あらゆることに関して気が楽である――少なくとも他人のことや世の中のことを放っておくことができ、自分が今やっていることに集中できる。

最近の時事に関して、「縁の力」を特に強く感じたのは、皇室家の長女の方の結婚である。「親や世間がどれだけ反対しても、自分が決めたこの人と絶対に結婚する」という決意は、彼女の立場を考えれば、何か強力な意志(縁の力)が彼女に乗り移ってそう思わせていると、私には感じられた。

あらゆる人間関係の中で、親子関係が何よりも重要である日本社会においては、10代、20代の人間にとって、親の力はかなり絶大である。だから、自分の進路や恋愛・結婚を親に反対されて、親子間の軋轢、対立、不和が、日本全国どこでも起こっている。

「親の力」も広義に定義すれば、もちろん「縁の力」に入るが、細かく言うなら、「親の力」は「血縁的縁の力」ともいうべきもので、恋愛・結婚はそれ以外の「人間関係的縁の力」で、スピリチュアルに関することであれば、「スピリチュアル的縁の力」と呼ぶべきものかもしれない。

進路や恋愛・結婚に関する親子の対立も、現代に限ったことではなく、私が若い頃でさえも同じ状況であった。私の家も含めて、親が子供の進路や恋愛・結婚に反対することはあまりにありふれた定番の出来事だったので、しだいにそれは一種の通過儀礼(大人になるために通過しなければいけない障害くらいの意味)なのかもしれないとさえ、私は考えるようになった。

子供の立場に関して言えば、もし親が反対したくらいで、自分がやりたいと思うことをやめることができるなら、たぶん、それはやめたほうがいいものだろう。親の反対という障害を乗り越えられないとしたら、自分の進む道(職業選択であれ、恋愛・結婚であれ)に待ち受けている様々な障害を乗り越えることはできないだろうからである。

では、親の立場の人たちは、成人した子供の進路・恋愛・結婚に関してどう考えればいいのだろうか? 以前親の立場の方に、「子供がすることに反対してはいけませんか?」と尋ねられたことがある。もちろん、反対してもまったくOKである。むしろ正直に誠実に、「〇〇の理由で、私は反対です」と、自分が反対する理由を子供に伝えたほうがいい。ただし、重要なポイントは、「正直に誠実に感情的にならずに」、自分の考えを伝えることである。

親の意見・考えを聞いても、子供が親からの財政的精神的援助が一切なくても、自分が進みたい道を進むと決意するなら、もうそれを誰の力でも止めることはできないと覚悟したほうがいい。

反対に、親が反対する理由を聞いて、子供が親からの財政的精神的援助がなければ、自分にはこの道は無理だと判断すれば、子供はあっさりとあきらめることも多い。

私の家の場合は、親に大大大反対された私の姉妹の一人の結婚は今日まで無事続き、スピリチュアルな道を親(特に母親に――母は、スピリチュアルとはいかがわしいものであり、そんな道に関わったらまともに生活できない人間になってしまうと考えていた)に反対された私も、この年齢まで普通に生きて(生かされてき)たので、まあまあ「縁の力」はよかった結果になったとは思う。


下記のサイトに、前にも紹介した鴻上尚史さんの悩み事相談で、「俳優になりたい大学生の子供に反対する親の悩み」が掲載されている。彼の回答は、演劇業界を生き抜いてきた彼自身の経験にもとづくもので、とても的確である。もしこういう問題で悩んでいる親の立場の方や子供の立場の方がいれば、参考になるかもしれない。




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世界全体は改善できないが……2021年10月15日 16時07分41秒

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(本体価格 2,980円 税込み価格3,278円 本文ページ約480ページ)


目次は下記に紹介してあります。



[イベント]
◎オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」

2021年10月22日(金曜)午後2時より午後4時頃まで

詳細・予約は下記へ
◎オンライン「マインドとは何か?探求する会」

2021年10月24日(日曜日)午前9時から午前11時頃まで (予約受付終了)

詳細・予約は下記へ



先日、ブラジルの異色経営者であるリカルド・セムラーの講演動画をご紹介した。この動画を主催しているTEDというサイトでは、あらゆる分野で、現在地球上で最先端の人たち、英語でよく使われる表現、cutting edgeの人たちの講演動画が多くアップロードされている。(くだけた表現でいうと、「意識高い系」の人たちの動画である)

私もたまに時間があるとき、視聴している。

昨日は、「障害者を感動ポルノにするな」というテーマで話した外国の障害者の人の講演を視聴し、皮肉とユーモアの効いたパンチのある話で、楽しかった。

(日本語字幕付き)

このTEDに登場して講演する皆さんは、たいてい下記のような資質をもっている。

1困難があっても、くじけない不屈の精神とユーモア。
2他者に対する共感と思いやり。
3自分に対しても世界に対しても非常に肯定的。
4自分が貢献することで、世界を生きるのによりよい場所にしたいという情熱。

一言で言うと、皆さんとても魅力的で情熱的な人たちで、こういった人たちがこれからの地球社会の本当のリーダーであることは間違いないことだ。

一方、非二元系の賢者たち、ロバート・アダムスとかニサルガダッタ・マハラジとか、ダグラス・ハーディングなども非常に魅力的な人達であるが、たぶん、TEDの講演者たちと一番違うところは、上記の3に関して言えば、肯定的になるべき「自己や世界」がなく(なぜなら、個人的自己も世界も究極的な意味では存在しないから)、そして4に関して言えば、「世界は善と悪の二元性からできているので、世界を改善しようとしても無駄であるという理解と認識」をもっていることだろう。

この「世界は善と悪の二元性からできているので、世界を改善しようとしても無駄であるという理解と認識」が、世界を改善したいと望む各分野のリーダーたちに、そして、理想的平和な社会(あるいは、惑星)がどこかにあるはずだと夢想する一部のスピリチュアルの人達に、非二元系の教えが一番受けないところだと思う。彼らのマインドには、「世界を改善しようとしても無駄」とか「理想的平和な社会はありえない」が、とてもネガティブに聞こえるに違いない。

ロバート・アダムスも『ハートの静寂』で、「世界は改善しえず」、世界は永遠に、常に善と悪、美と卑劣さが同時進行するところであることを繰り返し強調している。歴史を長いスパンで眺めてみれば、非二元の賢者たちの言うことが悲観的に聞こえても、正しいことがわかる。

では、非二元の賢者たちは、世界に背を向けて、自分の人生や社会に関して、厭世的になることを勧めているのだろうか?

もし非二元の教えをそう受け取る人がいれば、それは誤解である。彼らが概ね言っていることは、

「世界のことは放っておき、自分とは何かの本質に目覚めて、それに従って生きなさい。そうすれば、自分の人生を変えようと意図することなく、自然に物事はうまくいくだろう」ということだ。
そのことは、今回の『ハートの静寂』の中でもしばしば言及されていることである。

私が今、長年非二元の探究をした経験からも言えることは、世界全体は改善しえず、数十年後も数千年後もたぶんたくさんの問題を抱えているだろうが、自分の本質に目覚めることは、「私の現象世界」を相対的には平和で豊かにしてくれ、しかも、私は毎瞬、毎日、目の前に現れている「私の現象世界」だけに気を配ればそれでOKということだ。おかげで、私は世界全体、社会全体の問題や未来、自分の人生の未来を深刻に心配しなくてもすんでいる。

とはいえ、私は様々な「社会映画」を眺め見るのも嫌いではないし、もちろん、TEDに登場するような人たちも世界には非常に必要だとは思っている。結局のところ、世界にはいつの時代も、動物園の住民から神の王国の住民まで様々な人たちが存在して、彼らの絡み合いがドラマを生み出し、善と悪、美と卑劣さが同時進行している映画が常に上映されていて、誰もそれを止めることはできない……



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「リカルド・セムラー」2021年10月01日 11時15分30秒

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2021年10月9日(土曜)午前9時から午前11時頃まで
2021年10月17日(日曜)午後2時より午後4時頃まで
2021年10月22日(金曜)午後2時より午後4時頃まで

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Silence of the Heart は、『ハートの静寂』(ナチュラルスピリット発行)というタイトルで10月末に発売予定となりました。

(本体価格 2,980円 税込み価格3,278円 本文ページ約480ページ)

目次は下記に紹介してあります。



先日、久しぶりにリカルド・セムラーというブラジルの著名な企業家の方の講演をYoutubeで見た。

(日本語字幕付き)

昔、経営哲学の本を色々読んでいた頃、その中で最も感銘を受けたのがこの人の考え方だった。でも、あまりに素晴らしすぎて、日本で実践するのは、ほとんど不可能とも感じたものだ。日本でも90年代に紹介され、数冊翻訳本が出ているが、日本の会社でこの人の考えを取り入れている会社が実際あるのかどうか……

『奇跡の経営』(総合法令出版)
『セムラーイズム』(新潮社)

彼の考え方を一言で要約すると、「すべてを社員に決定させる」というものだ。いつ働くのか、いくらの給料にするのかなど。社員全員に会社の全データを公開して、社員一人一人に考えさせる。
もちろん、こういうシステムがうまく作動するためには、長年の時間がかかり、彼も社内で嫌われながら、少しずつ改革を進めたようだ。彼は世界の中でも異色中の異色の企業家であり、「異星人の経営者」と言われていたという話をどこかで読んだこともある。

もし、「自分の会社は、社員が好きなときに、自分がしたいこと(たとえば、釣りとか山登りとか映画に行くとか)ができる会社にしたいと思っている」という社長の話を聞いたなら、ほとんどの人は、選べるならこういう会社で働きたいと思うのではないだろうか?

社長が自由に遊んでいる会社というのは、日本でもたまに聞くことがある。しかし彼が言ったことは、「経営者だけでなく、すべての社員にその自由を与える」というものだった。しかも彼の会社は、中小企業ではなく、社員が5千人もいるブラジル屈指の大企業で、離職率の少ない非常に人気のある会社だそうである。

リカルド・セムラーの「セムラーイズム」を完全に社会が取り入れるのは、無理としても、彼の言うことには、人が楽しく充実した人生を生きるヒント、そして組織が楽しく創造的になるヒントがたくさんある。

この話を書き出したとき、私が昔会社に勤めていたときのある日の出来事を思い出した。同僚の男性が、自分の趣味に関するイベントを何ヶ月も前からチケットを買って楽しみにしていた。ところが、その数週間ほど前に、会社のイベントが急遽その日に開かれることが決まり、彼はそのイベントのスタッフの一人なので、会社のイベントの欠席は許されない雰囲気だった。

それでもあきらめきれない彼は、上司にその日だけは仕事を休ませてほしいと直訴したのだが、上司はまったく取り合わなかった。そのやりとりは、課の全員が聞こえるところでおこなわれていたので、私は今でも上司の叱責の言葉をはっきりと覚えている。

「〇〇君。君は仕事と趣味とどっちが大事なんだ? たかが趣味のために、会社の重要なイベントを休めるわけがないだろう!」。

もちろん同僚氏は無言だったが、彼は心の中では「趣味のほうが大事です!」と叫んだにちがいなく、「たかが趣味」と言われたことに相当怒っていた。この話は今からもう40年近く前の昭和時代の話であるが、たぶん、今だって日本の社会は、会社(仕事)を、趣味や娯楽で休むことにはまだまだ罪悪感があるように感じる。

人生においては、仕事も趣味も、そして、愛とか死、あるいは自分の本質といった形而上学の追究も同じくらい重要というリカルド・セムラーのようなメッセージは、たぶん、いまだ社会にはほとんど浸透してない――おそらく日本だけでなく、当のブラジルでさえも。

自分らしいライフスタイルをどう実現するのか、それは一人ひとりが考えるべきことであり、他人、特に昭和OS(オペレーティング・システム)ぽい人たち(仕事とお金が、人生で一番重要みたいな価値観を持っている人たち)に、自分の楽しみや喜びを邪魔されないように、特に若い世代の人たちにはずる賢く頑張っていただきたいものだと思う――同僚氏の事件を見て、休みたいときに会社を休むには、普段からずる賢くないといけないことを、私は会社員時代に悟ったものだ(笑)。




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暑中・梅雨お見舞い申し上げます2021年07月01日 06時13分13秒

暑中・梅雨お見舞い申し上げます。

今年も半分が終わり、このへんで少し休憩したいと思います。ブログを2ヵ月ほどお休みします。
ロバート・アダムスのSilence of the Heartの続きは、出版時期が近づきましたら、また書きます。皆様も楽しい夏をお過ごしください。

[シタテルヒコ様へ]
ジョエル・ゴールドスミスのThe art of meditation の邦訳本『神を識る瞑想の法』(教文館)の情報をありがとうございました。機会がありましたら、著者紹介を訂正したいと思います。






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「動物園」の住民との付き合い方(笑)2021年06月04日 10時09分04秒

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*オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」

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前回、「動物園」の住民について話題にしたので、もう一回、「動物園」を話題にしてみよう(次回から、「神の王国」の住民であるロバート・アダムスの、Silence of the Heartについて紹介する予定です)。

「動物園」の住民――遠くで眺めている分には充分に楽しいのだが、それが自分の世界に出没して、関わらなければならないときは、けっこう厄介である。

「動物園」の住民は、IOC(国際オリンピック委員会)のような権力者たちばかりではない。どこの町にも近所にも職場にも、そしてどこの学校(子供の世界)にもたいていは生息している。家族の中にいる場合もある。

前回は、「他人のNOを受容できない」動物園の住民の話を書いたが、もう一つよく見かけるタイプは、「やるべき義務を拒否する=やるべき義務にNOを言う」タイプ、「怠慢タイプ」である。典型的な人たちが、借金の返済を拒否(放置)する人たち(クレジット、家賃、マンションの管理費などを滞納し続ける人たちなど)だ。

最近読んだ本で、そんな人たち(ここではクレジット関係の借金をしている人たち)との交渉を仕事にしている「督促OL修行日記」(榎本まみ著 文藝春秋社)という本は、動物園の住民の生態を知る上でなかなか興味深かった。タイトルに「修行」という言葉があるように、こういう職場で働くことはおそらく、瞑想の場で瞑想修行するのと同じくらい、あるいはそれ以上に、「過酷な修行」であり、もしそれをやり抜けば、人生を生きる知恵がつくだろうと思った。

借金の取り立てではないが、以前住んでいたマンションで、「やるべき義務を拒否する=やるべき義務にNOを言う」タイプの動物園の住民と個人的に関わった思い出深い話がある。

それは私が住んでいた部屋が施工会社の工事不良が原因で修理が必要だったとき、その担当の社員がサルだったのだ。私が何度その人に電話して、「契約の規定にありますから、早く修理の手配をしてください」とていねいに頼んでも、「はい、会社に伝えておきます」と言うだけで、まったく何もする気配がない。最初に頼んでから、1年半近くたったとき、これではダメだと思い至り、策を考えてみた。

動物園の住民は、自分より権力(権威)のある人の言うことは素直に聞くだろうと思い、その人の直属の上司宛に事情を説明した超礼儀正しい(笑)手紙を書いたのだ。もしその上司も手紙を無視するようであれば、会社の役員宛てに再度手紙を書こうと思い、それでだめなら、サル会社と縁を作ったということであきらめることにした。

手紙を出してから、すぐにその担当の社員から、「工事を手配しました」という連絡があり、なんとわかりやすい奴かと、苦笑した。動物園との交渉がいつもこんなふうにうまくいくわけでもないが、たまたま成功した例だった。

今までも書いてきたように、動物マインドはほとんどの人たちの中に多かれ少なかれ残っているもので、もう少しわかりやすく言えば、「自分の肉体とマインドが快適に生き残ることだけ」に関心をもっているマインド状態である。一人一人の違いは、それにどの程度支配されているかどうかという、程度の問題である。もちろん、次回ご紹介するロバート・アダムスとか、ラマナ・マハルシのように、生まれついたときから、動物マインドが限りなくゼロに近い状態という人たちもいるが、スピリチュアルな世界であっても、彼らは非常にまれである。

このブログを書いているシンプル堂、そして読まれている皆さんも、多かれ少なかれ動物マインドをもっているはずであり、だから、私たちは自分の中の動物マインドの活動についても注意深くあるべきである――どういうときに、自分は怒るのか、どういうときに恐れるのかなど。そうすれば、動物マインドに支配されている人が自分の人生に出没したときに、彼らの思考パターン、行動パターンを理解することができ、彼らとのコミュニケーションにも役立つはずだと思う。

現在、唯一私の周辺で出没する動物園系の人は、NHKへの加入をうながす調査員だ。「このマンションでNHKに加入していないのは、お宅だけみたいなんですけど、テレビ、もっていないんですか?」みたいに、まるで「テレビをもっていないことが法律違反」であるかのように、警察の尋問のごとくしつこく聞かれる。前回などは、携帯電話まで調べられた(テレビが映る機種かどうかのチェック)。

でも私はいつも、「彼らもノルマのある仕事をさせられて、仕方ないのだろう」と理解し、「テレビを購入したら、こちらから申し出ますから、もう来ないでいただけますか?」と丁寧な対応を心がけてはいる。でも、「NOを受容できないマインド」の人たちのようなので、また来るとは思うけど、いつも叫びたくなる――「NHKが映る機械をもっているというだけで、課金するシステムは動物園のやり方で、これからはうまくいきませんよ。そもそも、テレビの時代はもう終わっています!」



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