いつか、「地球温暖化の『おかげ』で」という日がくる、かもしれない ― 2007年10月13日 10時20分00秒
進化や変化というのは、生き物の進化も、社会の変化も、科学文明の進化も、個人の霊的進化も、生物が喜んで、進化や変化したいと意図したからではなく、すべて、その生き物や社会が生き延びるために「イヤイヤ」「仕方なく」起きてきた、というのが、長年進化論を学んで得た、私の結論である。
一つ例をあげると、類人猿から進化したといわれるヒト……
なぜ、われわれの祖先が、四足歩行から二足歩行へ進化したかといえば、それは、今から5百万年前頃のアフリカ大陸で、大規模の地殻変動が起こったせいで、広範囲で、山脈が焼けて草原となったからというのが、一つの大きな要因であったとされている。
つまり、山でのライフスタイルが維持できなくなった結果、類人猿は草原で生き抜くために、「イヤイヤ」二足歩行をせざるをえなくなった、というのが、人類学の一つの定説となっている。
類人猿たちは、「二足歩行のほうが、楽しそうだ。みんなで二足歩行を練習しよう」とか、「進化・成長するために、二足歩行をしよう」ということでは、決してなく、
「今までのように四足で歩いていては、オレたち、死に絶えてしまう、ヤバイ!」という状況だったのである。
だから、類人猿からヒトへの進化をよいことだとするなら(チンパンジーやボノボのままでも、よかったような気もするが)、「アフリカ大陸の地殻変動のおかげで」、類人猿はイヤイヤながら二足歩行へと進化を促されたと言えるのである。
さて、そういう観点で現在人類が共通に抱えている「地球温暖化問題」を考えてみると、ひょっとしたら、今から数百年後に、「地球温暖化のおかげで」と、人類が言う日がくるかもしれないのである。
私が想像する一つの悲観的(かつ楽観的)シナリオとは、
このまま地球温暖化が進み、地球上の氷がどんどん溶けていき、そのせいで地球の半分くらいが住めないような環境になってしまったら……
そのとき初めて、人類は、地球以外に生きる場所を探さなければいけないと、種として、決断し、その決断と危機感のおかげで、光速を越えて移動できる乗り物が発明されたり、ワープ(空間の歪みを利用して、瞬時に目的地へ移動すること)の方法が発見されたりする。
そして、そういった乗り物に乗って、広大な宇宙を探索し、地球と似た環境の星を見つけて、地球より文明が劣っている場合は、そこの生き物を殺すか、食べるか、従属させるかして、そこに地球の植民地を築く。まあ、規模は、違うが、15世紀末のコロンブスの新大陸発見に似ているかもしれない。
今、地球の宇宙開発は始まったばかりで、まだ人類の大半は、本気ではない。それを本気にさせるのは、地球に残っていては、生き延びられないという危機感である。
そのとき、未知の宇宙へ出かける勇気が「イヤイヤ」「仕方なく」わくというわけである。
そして、地球の植民地が宇宙のあちこちにできる頃、人類の歴史書には、「2xxx年に起きた地球規模の大洪水の『おかげ』で、地球の科学文明は、飛躍的に進化し、われわれは宇宙へ飛び出すことができた」と書かれている、かも、です……
参考資料:NHKビデオ「生命40億年はるかなる旅」8集「ヒトがサルと別れた日」(NHKプロモーション)
一つ例をあげると、類人猿から進化したといわれるヒト……
なぜ、われわれの祖先が、四足歩行から二足歩行へ進化したかといえば、それは、今から5百万年前頃のアフリカ大陸で、大規模の地殻変動が起こったせいで、広範囲で、山脈が焼けて草原となったからというのが、一つの大きな要因であったとされている。
つまり、山でのライフスタイルが維持できなくなった結果、類人猿は草原で生き抜くために、「イヤイヤ」二足歩行をせざるをえなくなった、というのが、人類学の一つの定説となっている。
類人猿たちは、「二足歩行のほうが、楽しそうだ。みんなで二足歩行を練習しよう」とか、「進化・成長するために、二足歩行をしよう」ということでは、決してなく、
「今までのように四足で歩いていては、オレたち、死に絶えてしまう、ヤバイ!」という状況だったのである。
だから、類人猿からヒトへの進化をよいことだとするなら(チンパンジーやボノボのままでも、よかったような気もするが)、「アフリカ大陸の地殻変動のおかげで」、類人猿はイヤイヤながら二足歩行へと進化を促されたと言えるのである。
さて、そういう観点で現在人類が共通に抱えている「地球温暖化問題」を考えてみると、ひょっとしたら、今から数百年後に、「地球温暖化のおかげで」と、人類が言う日がくるかもしれないのである。
私が想像する一つの悲観的(かつ楽観的)シナリオとは、
このまま地球温暖化が進み、地球上の氷がどんどん溶けていき、そのせいで地球の半分くらいが住めないような環境になってしまったら……
そのとき初めて、人類は、地球以外に生きる場所を探さなければいけないと、種として、決断し、その決断と危機感のおかげで、光速を越えて移動できる乗り物が発明されたり、ワープ(空間の歪みを利用して、瞬時に目的地へ移動すること)の方法が発見されたりする。
そして、そういった乗り物に乗って、広大な宇宙を探索し、地球と似た環境の星を見つけて、地球より文明が劣っている場合は、そこの生き物を殺すか、食べるか、従属させるかして、そこに地球の植民地を築く。まあ、規模は、違うが、15世紀末のコロンブスの新大陸発見に似ているかもしれない。
今、地球の宇宙開発は始まったばかりで、まだ人類の大半は、本気ではない。それを本気にさせるのは、地球に残っていては、生き延びられないという危機感である。
そのとき、未知の宇宙へ出かける勇気が「イヤイヤ」「仕方なく」わくというわけである。
そして、地球の植民地が宇宙のあちこちにできる頃、人類の歴史書には、「2xxx年に起きた地球規模の大洪水の『おかげ』で、地球の科学文明は、飛躍的に進化し、われわれは宇宙へ飛び出すことができた」と書かれている、かも、です……
参考資料:NHKビデオ「生命40億年はるかなる旅」8集「ヒトがサルと別れた日」(NHKプロモーション)
by シンプル堂 [進化論] [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。