マイ・ブーム--「名探偵モンク」2013年07月29日 09時33分44秒

蒸し暑くて、長い文章を書く気が起きないので、今回は、たわいもない「マイ・ブーム」について。 

「マイ・ブーム」という言葉は、「自分だけで個人的に盛り上がっている 」ぐらいの意味で使われてるようであるが、昨年から「マイ・ブーム」状態のドラマがある。アメリカで2002年から2009年、日本では2004年から 2010年に放映された、「名探偵モンク」というミステリー・ドラマである。私は普段ほとんどテレビを見ないので、この作品を知ったのは、昨年レンタルショップでたまたま借りたからだ。 全124話中、100話以上はすでに見終わったから、相当はまって見ている感じである。活字に飽きたときに、見るのにちょうどよい長さ(45分)と内容のドラマなのである。
  
名探偵というと、体力と気力と知力にあふれ、颯爽としてかっこいいのが普通であるが、モンクは、そこが今までのミステリー・ドラマとまったく違って、知力以外は、まったくダメな探偵である。30以上のphobia(恐怖症)をもち、対人恐怖症で、妻を殺害されたトラウマで、しばしば落ち込み、アシスタントがいないと何もできず、精神科医のところへ定期的に通い、犯人にはしばしば馬鹿にされ、ときには捕まえられる。高機能アスペルガー症候群であるゆえの超人的記憶力と論理・推理力で、難事件を解決し、そこだけはかっこいいのだが、あとはすべてにおいてダメなのだ。周囲の空気をあまりに読まない(読めない)ことから生じる彼のダメさぶりと、その抜群の記憶力と論理力のギャップがもたらす、ドタバタ、可笑しさがこのミステリーの売りである。
 
私がやはり昔よく見た「刑事コロンボ」と比較すると(作りが似ているので、比較されることもあるらしいが)、ミステリーとしての緻密さはいま一つな感じであるが、そこを補って、モンクの変人キャラクターと彼をめぐる周囲の人たちの温かさと、サンフランシスコ(昔、この周辺で少しの間暮らしたことがあるので、なつかしい)の明るい風景が、楽しい。

 「名探偵モンク」もそうであるけど、ドラマの設定、ヒーローやヒロインは、たいていはこんな状況や人はまず、私たちの普通の日常には絶対にあり得ないだろうという非現実的なものが多い。しかし、俳優たちとそのドラマの中のキャラクターがピッタリと合うとき、非現実的な話が、なぜか非常に現実感が出てくるのが、ドラマの魅力である。主演のTony Shalhoub が、モンクにピッタリ。
 

以上、マイ・ブーム、特におすすめというわけでもないですが、真夏の暇つぶしにはよいかも、です。

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