スピリチュアル・サークル(団体)との関わり合い方 ― 2019年06月18日 09時42分52秒
このブログをお読みの方の中で、特に若い世代の方で、最近、スピリチュアルな教え、特に非二元系の教えに関心をもって、本を読み始めたり、セミナー、ワークショップ、会などに行き始めたという方々もいることと思う。そういった方々のために、スピリチュアル・サークル(団体)との関わり合い方について、留意しておいたほうがよいと思われることを書いてみよう。
私がそういったことを書くのは今回が初めてではないし、自分の著作でもこのブログでも、今までも書いたことがある。私がなぜそういったことを書くかといえば、スピリチュアル関係でトラブルや不快な出来事を経験すると、そのトラウマはかなり長期的にあとをひき、探求そのものにも否定的な影響を及ぼすからだ。
非常に単純な結論を言えば、「自分に合うもの」と関わり、合わないもの、あるいは合わなくなったら、さっさと、罪悪感もなくそこを去るということだ。
最初は、お試しで、色々なところ行くのが普通だと思うが、その際に、自分が感じる「合う」とか「合わない」の直感はほとんど正しい。仮に友人や親族、夫婦、カップルで行ったとしても、誰が何と言おうと、自分の直感を信頼するべきである。
スピリチュアルな「業界」(とあえて言えば)で仕事をしている人たちは、よく言えば個性的、悪く言えば、全員が頑固である(笑)。その頑固の意味とは、自分の流儀やスタイル、信念に頑固であるということだ。みな寛容なふりはする(笑)だろうけど、自分の流儀やスタイル、信念を批判されたり、否定されることに関して寛容ではない。
だから、参加者の立場の方は、もし参加して、そこの場所の流儀やスタイル、考え方が合わないと思っても、批判は慎んだほうがいい。
逆に、どれだけ気にいっても、特定の人(先生)のアイドル化、賞賛も慎むべきだ。批判と賞賛はエゴが大好きなことだが、スピリチュアルの場ではそれを慎むことも修練の一つだと私は思っている。
あと慎んだほうがいいのは、そういう場で知り合った人たちへの(別のワークなどの)しつこい勧誘。
スピリチュアルな場では私たちはお互いに親切ではあるが、(特に非二元系の教えでは)他人のことは放っておくが基本である。スピリチュアルな探求とはあくまで個人的なもので、本人がすべての権威と責任をもっている(非二元の教えでは究極的には個人も責任もないと教えているので、「個人的」とか「責任」という言葉を使うことは矛盾するが、それでもあえてそういった言葉を使えば)。
それから、自分がそこを去るときに、引き留めたり、批判したりする団体(人)があれば、そういうところとは、なおさら縁を切るほうがいいとは、一般的には言える。
そして合うところを見つけたら、そこで提唱されているワークを最低でも数年間、日々まじめに取り組み、推薦されている本があるなら、最低でも数回は熟読したほうがいい。
私が感じるに、多くの人たちは「本をまともに読んでいない」(笑)。
確かにスピリチュアル系の本、特に非二元系の本は読むのが簡単ではない。だから、ここでもやはり自分に合う本を見つけて、丁寧に何度も読むことをお勧めする。本を本当に読んだら、何が理解できて、何が理解できないのかが、わかるはずである。少なくとも自分の知的理解の程度は理解できるものだ。
それから、その理解できた(と思ったこと)を日常生活の中で検証していくことも重要なことだ。そうでなければ、「本はたくさん読みました、知識もたくさん身に着けました、ワークもたくさんやりましたけど……でも本当のところ教えの核心がよくわかりません」という中途半端な理解に終わってしまう場合が多い。
それから、もし何年か何かのワークや団体に関わって、何か停滞感を感じたら、ときには場所を変えることもよいことだと思うし、あるいはどこへも行かないで、ひたすら自分で自分の中だけを探求(これが実は一番の王道である)することもよいことだ。
あるいはスピリチュアルの場からしばらく完全に遠ざかるというのもよい場合もある。
そして最後に一番重要なこと、それは「本気」ということである。私が翻訳させていただいた賢者の方々は育った環境も性格も伝え方のスタイルも非常に異なるが、彼らの若き日には共通点がある。それは「本気」ということだ。私の人生経験からの理解によれば、スピリチュアルにかぎらないが、本気でなければ、何事も実を結ばない。もし私たちが「本気」であれば、場所は本当は関係ない。職場でも家庭でも、娯楽の最中でもどこでも「練習(修行)」はできる。
いずれにせよ、現世人生の中で一番貴重なもの、時間とお金ができるだけ無駄にならないように、と会を主催する立場としても私は思うのである――特に時間。光陰矢の如し、あっという間に、老後です(笑)
その他参考のための過去のブログ
「霊と金」 2010年4月15日
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「グルジェフ伝」 ― 2019年06月30日 16時23分55秒
[お知らせ]
皆様、梅雨&暑中お見舞い申し上げます。8月の終わりまで、ブログをお休みします。
20代、30代に非常に影響を受けた教えとして、以前一度、グルジェフの教えについてブログに書いたことがある。
最近また、今まで読んでいなかったグルジェフ関係の邦訳本を読んでいる。その中でも最大のものが「グルジェフ伝」(ジェームズ・ムア著 平河出版社)で、邦訳で600ページもある大作だ。
1866年から1949年までのグルジェフの生涯が時代背景とともに非常に詳細に描かれている。彼は中央アジアで生まれ、フランスのパリで亡くなっているが、その間に旅した(移動した)距離と場所を見ると、ものすごい距離を移動している。時代は、ロシア革命、第一次世界大戦、第二次世界大戦の頃で、彼の人生はまさに「戦争時代をずる賢く生き延びた」人生だった。しかも、自分だけでなく、彼は弟子たちや家族を引き連れ、戦争という過酷な状況を貧相にではなく、王者のように生き延びた人生だった。
今回、伝記を読んで、グルジェフという人に関してはっきりとわかったことがある。彼は今の時代でいうある種のメンタリスト(他人の精神を自由に操る人)(笑)だ。彼はありとあらゆる能力をもち、カリスマ的人格で人々をひきつけては、(ワークという目的のために)翻弄し、突き放す。
グルジェフと出会った誰もがグルジェフを「とんでもない人」と言うが、彼の霊的知識、達人的生活能力、強靭な体力、政治・経済状況を見通す能力、そして何よりも人心掌握術とビジネス的才覚は並みはずれている。そして、彼はほとんど詐欺師並みにずる賢い。どこの町に行っても、その町の有力者とコネをすぐに作り、食料と部屋を確保し、金持ち相手にビジネスをする。どれだけ戦争中の物資欠乏時代でも、彼のいるところには食料が豊富にあり、最晩年、彼はパリのマンションで毎晩大勢の人たちと晩餐会をやっていたという。
そういった特異な性格の一方で、彼が自分の家族(妻、両親、兄弟姉妹)に寄せる愛情は非常に人間的なものだ。敬愛する父親はトルコ軍によって殺されてしまうが、晩年はその他の家族(母と、弟と妹の家族)をパリに呼び寄せ、生活の面倒を見る。
彼と多くの弟子たちとの確執、特に彼のモスクワ時代の弟子、ウスペンスキーとの愛憎は興味深い。二人は何度か和解を試みたが結局は成功せず、ウスペンスキーは晩年は酒におぼれて、グルジェフよりも早く死ぬ。死後、ウスペンスキー夫人が「奇跡を求めて」の原稿をグルジェフに見せ、グルジェフはそれを読み、「自分の言ったことが正確に書かれている」と夫人に出版の許可を与えたという。
本当に「とんでもない人」――こんなハチャメチャな人の弟子に誰がなれる?(笑)と思いながら、「グルジェフ伝」600ページを何とか読み終えたところだ。
その他参考図書
「奇跡を求めて」(PDウスペンスキー著 平河出版社)
「ベルゼバブの孫への話」(GIグルジェフ著 平河出版社)
「生は〈私が存在し〉て初めて真実となる」(GIグルジェフ著平河出版社)
「グルジェフ・ワーク」(KRスピース著 平河出版社)
「グルジェフ・弟子たちに語る」(GIグルジェフ著 めるくまーる社)
「奇跡を求めて」(PDウスペンスキー著 平河出版社)
「ベルゼバブの孫への話」(GIグルジェフ著 平河出版社)
「生は〈私が存在し〉て初めて真実となる」(GIグルジェフ著平河出版社)
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