政治家のポジティブ・シンキング2026年02月02日 09時03分59秒

[お礼]
新刊『頭がないということ』を購入・購読してくださった皆様にお礼を申し上げます。

『頭がないということ――禅と明白なことの再発見』

(ダグラス・ハーディング著  ナチュラルスピリット発行)

定価:1,870円(税込み)ページ数:163ページ




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〔Youtube]
U.G.クリシュナムルティ『悟りという謎』(33)


2月は日本の現役世代の国民が一年で一番忙しい季節である――年度末・学期末・学年末の準備、子供の受験、確定申告の準備、そして雪国は日々の雪かき――で超忙しい。私はフル現役ではないが、2月はけっこう忙しいし、雪国住まいになったので雪の日は不要不急の外出をなるべく控えている。

この国民が大忙しの寒い時期に、わずか1年3カ月で衆院解散、2月総選挙を決めた高市首相の決断は、どう見ても国民のためというより、彼女の高揚した政治的パフォーマンスだ。「高市早苗に、国家経営を託していただけるのか」とか、一人で盛り上って、ヒロインになりたがりすぎ(笑)。

「国民不在、選挙目当ての政治、永田町の論理に、終止符を打たねばなりません」と彼女は言うけど、少なくとも雪国の人たちには大迷惑な選挙で、それだけでも国民不在、労働力・税金(選挙に約700億=国民一人あたり約500円、かかるそうだ)の無駄遣いではないか!……極寒の大忙しの季節の解散・総選挙の決定に私も500円分怒っている。

高市首相が公けに語るとき、ポジティブなキラキラする言葉が並び、それらは聞いているだけなら耳には心地よいし、誰も反対できない言葉だ。

「日本列島を、強く豊かに」
「挑戦しない国に、未来はありません」
 「守るだけの政治に、希望は生まれません」

私だって、「挑戦しない人に、楽しい老後はありません(笑)」と、日々なるべく新しいことに挑戦している――新しい料理、新しい体操、母を寝かしつけるための新しい方法、最近は雪道をスムーズに歩く方法など。

思い出せば、こういったキラキラしたポジティブな言葉を語る人たちが私のまわりにたくさんいた時期があった。1990年代頃のことである。彼らは明るく希望に満ちた言葉を並べ、自分自身について典型的なポジティブ・シンキングで、おまけに野心的。ただ話したり見たりしているだけなら、彼らはとても魅力的で楽しく素敵な人たちだった。

その時期、私は気づいたことがある。人が一般的にポジティブ・シンキングと言われているものを採用するとき、私たちのマインドが陥るある種の罠があることに。それはポジティブな言葉や観念を繰り返すと、自分のマインドがどんどん高揚し、自分がその言葉通りのポジティブな人間であり、自分の言葉がまるで簡単に実現するかのような気分になる、ということだ。

しかし、実際は自分の観念と現実が乖離していることが多く、自分の現実はほとんと変わらず、私たちはたいてい信じていることとは正反対の現実に直面する羽目になる。そして、私たちは自分を奮い立たせるために、また別のエナジー・ドリンク(ポジティブな言葉と思考)が必要になる、というわけだ。「ポジティブ・シンキング」という方法をしばらく試したあと、スピリチュアル系の人たちは「ポジティブ・シンキング」を卒業する人たちが多いが、自分への強大な信仰を持ち続けられる人は何かのカリスマ的リーダーになれる。

さてさて、高市首相は自家製エナジー・ドリンク(ポジティブな言葉と思考)と市販のエナジー・ドリンク(国民の人気)の両方を大量に飲んで(無理して)元気そうではあるが、彼女の高揚感はいつまで続くだろうか? そして、彼女のポジティブ・シンキングがもたらす結末と運命はいかに……昨日は、雪の中、期日前投票に行ってまいりました(苦)


参考サイト(過去のシンプル堂のブログ)


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価格:1,980円(税込み)

知られざる天才哲学者、ダグラス・ハーディングの生涯と哲学をイラストと文章で描いたグラフィック伝記。

[一昨年出版された本]

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Youtube で公開している『猿笑(さるわらい)非二元講座』の電子書籍版。



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本体価格:2,380円+税
本文ページ数:333ページ
発行:ナチュラルスピリット



[その他の本]

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*『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)


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