Silence of the Heart (1)2021年06月11日 09時24分36秒

[新着ニュース]

*オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」

2021年6月13日(日曜日)午前9時から午前11時頃まで
2021年6月20日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで
2021年6月24日(木曜日)午後2時から午後4時頃まで






ロバート・アダムス(Robert Adams 1928 -1997)のSilence of the Heart(ハートの静寂)の本と出会ったのは、1990年代の後半のことだった。アメリカである先生のサットサンに参加したとき、泊めてもらった家の人に、「すごくシンプルで、いい瞑想法がある」と紹介されたのが、ロバート・アダムスのIAm瞑想で、私はすぐに興味を惹かれた。

そして、その瞑想法がロバート・アダムスの本、Silence of the Heartに詳しく掲載されていると知り、本を早速購入し、IAm瞑想の箇所だけを素早く読み、それ以来時々IAM瞑想をやるようになり、とても簡単でいい瞑想だと思ったので、他の人たちにも紹介してきた。

しかし、その瞑想法の説明以外の箇所は、少し読んだだけで、購入してから長い間、ほとんどSilence of the Heartを私は読まなかった。その理由は――ロバート・アダムスは、彼のワークの基本に、「私とは誰か? 私とは何か?」と問う、「自己問いかけ」をおいている。なので、本書でも、自己問いかけのやり方、その意義についてかなりのページを費やして、彼は語っている。「自己問いかけ」について、これ以上詳しく、わかりやすい説明はないのではないかと思う。

ところが、私は「自己問いかけ」という方法がまったく苦手というか、ほとんどできないのである。私は20代のときに、ラマナ・マハルシの本を読んで、「自己問いかけ」という方法を知り、早々これは自分向きの方法ではないと、あきらめた。

この「自己問いかけ」においては、「私とは誰か? 私とは何か?」という質問には、答えてはいけないことになっている。もし答えたら、その答えはどんな答えであっても、「間違い」である。思考で答えうる答えは、当然のことながら、この質問の答えではないのだ。

しかし、私のマインドは、いったん質問を立てたら、それは答えなければならないというふうに強力にプログラミングされていて(愚)、「答えてはいけない」という質問には近づかないことにしている。無理やりやろうとすると、かえってマインドを静めるどころか、収拾できないほどの混乱に陥ってしまうのだ――ロバート・アダムスの生徒の中にも、「自己問いかけ」に関して、そういう感想を述べた人がいる。

20代の頃、そういうことがわかったので、「自己問いかけ」を一度もやろうとは思わなかった。代わりというか、30代の終わりに、ダグラス・ハーディングが開発した「私とは本当に何かを見る」実験に出会い、そちらのほうがはるかに自分向きだとわかり、長年実践している。

そんなわけで、ロバート・アダムスのSilence of the Heartも、最初はほとんど読まなかった。しかし、前にも書いたことだが、2000年代の前半、私が絶不調だったとき、難しい英語の本がほとんど読めず、そのとき数少なく読めた本が、ジョエル・ゴールドスミスの本とロバート・アダムスのSilence of the Heartだったのだ。たぶんそれは、Silence of the Heartの英語が非常に簡単だったからだと思う。彼が使う英語は、時々出て来るアドヴァイタ・ヴェーダンタの教えに関するサンスクリット語を除けば、日本の中学レベルの英語である。しかも、彼は語り口が非常に穏やかで優しく(彼はマハラジなどと違って、どんな質問にもけっして怒らず、ダメ出ししたりしない人だったようだ)、そして英語が簡単なので、かなり調子が悪いときでもなんとか読むことができた。

「自己問いかけ」以外(笑)の部分はかなり役に立ったので、何度か読み、そして、あるとき、「翻訳してみようかな」という気が起こった。とはいえ、「自己問いかけ」の説明の箇所をうまく訳せるかどうか自信もなかったのだが、それでももしかしたら、ロバート・アダムスの説明・表現・語り口と相性のいい人たちがいるかもしれないと思い、翻訳を進めた。

スピリチュアルな本に限らないが、本と言葉や表現には相性がある。よい内容なのに、読めない本というものが確かにある。色々なジャンルの本を読む私ではあるが、最近はもう読みにくい本を我慢して読む時間と忍耐がないので、読みにくい本はさっさとあきらめることにしている。

同じように、非二元の教えに関心をもっている皆さんの中にも、今まで私が翻訳した賢者の方々(ダグラス・ハーディング、ラメッシ・バルセカール、ニサルガダッタ・マハラジ、その他)の本は、「読みにくいなあ」とか、「ピンとこない」と思った人たちもいるかもしれない。そんな人たちにロバート・アダムスはたぶんおススメである。先ほども書いたように、読むだけだったら、抵抗なくすらすら読めるはずである(、となるように、今最後の編集作業を頑張っています)。


*下記のブログにIAM瞑想のやり方を紹介してあります。



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