アジャシャンティの警告 ― 2025年02月24日 07時14分10秒
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価格:1,980円(税込み)
知られざる天才哲学者、ダグラス・ハーディングの生涯と哲学をイラストと文章で描いたグラフィック伝記。
[ お知らせ]
先日、アジャシャンティのインタヴュー動画(4年前の動画)を見た。
(日本語字幕を出すことができます)
実は、アジャシャンティの動画を初めから最後まで見たのはこれが初めてだった。私は必要があるとき以外、ほとんどスピリチュアル系の先生の動画は見ないのだけれど、たまたま別の動画を見ているときに、なぜかサイドにAdyashanti - On Osho(アジャシャンティ、Oshoについて語る)の動画が出てきて、アジャシャンティがOshoについて何を語ったかに興味がわいたのだ。
インタビューは、冒頭、「あなたは自由時間に何をしているのですか? ネットフリックスとか見るのですか?」という軽いノリの質問から始まり、それに対して、アジャシャンティは、「もちろん、見ますよ。テレビで映画とかドラマも見ます」と答え、それからネットフリックスで見たOshoのアシュラムについてのドキュメンタリーについて語りだした。そのインタビューの最中、アジャシャンティって、こんなに笑う人だったっけ? とちょっとびっくりするほど、彼はよく笑い、楽しそうに答えているのが印象的だった。
彼がOshoについて語ったことは:
*Oshoの中に明晰さがあり、それが非常に多くの人たちをスピリチュアルへと導いたし、彼は最初から、妄想をいだいたペテン師ではなかった。
*仮に人に霊的目覚めや悟りの体験があったとしても、それはその人が完璧であることを保証しない。
*人はある面では、非常に明晰でありながら、他の面がまったく成長していない、ということはよくある。
*霊的洞察があるからといって、すべてを正しく知っているとはかぎらない。
*私たちは悟りとはそのようなものであってほしいという幻想をもっているし、悟りは人に自信を与えるかもしれないが、それは自信過剰になり、自分を騙すことになる。
*私は以上のようなことがOshoに起こったのだと思う。自分はその場にはいなかったが、ドキュメンタリーを見ると、そのように見える。
*仮に人に霊的目覚めや悟りの体験があったとしても、それはその人が完璧であることを保証しない。
*人はある面では、非常に明晰でありながら、他の面がまったく成長していない、ということはよくある。
*霊的洞察があるからといって、すべてを正しく知っているとはかぎらない。
*私たちは悟りとはそのようなものであってほしいという幻想をもっているし、悟りは人に自信を与えるかもしれないが、それは自信過剰になり、自分を騙すことになる。
*私は以上のようなことがOshoに起こったのだと思う。自分はその場にはいなかったが、ドキュメンタリーを見ると、そのように見える。
と、だいたいまあ上記の主旨のようなことをOshoについて語った。私も20代の一時期Oshoの教えと関わったことがあるので、アジャシャンティが語っていることは理解できる。私の印象でも、アメリカでのOshoの団体はかなりあやうい感じがしたものだ(私自身は、アジャシャンティが言及したOshoのアシュラムについてのドキュメンタリーを見ていないが)。
アジャシャンティはOshoのような例は今まで山ほどくりかえされてきたといい、特定の人(先生)を自分より素晴らしい人として、台座に乗せて崇拝しないようにと警告を与えるが、たぶん、悲観的予想をすれば、これからもスピリチュアルな世界ではこの「アイドル化」は永遠になくならないのだと思う。なぜなら、私たちのマインドにとっては、内側(自分の本質、思考や感情)を見るよりも、外側(先生)を見るほう(崇拝するほう)が苦痛がなく、楽(らく)だし、楽しいからだ。
アジャシャンティは言う――人が誰かを崇拝するとき、人は自分の中の最高のものを相手に渡して、相手を崇拝し、そして、最後には必ず相手に腹を立てる(笑)。そして、スピリチュアルな目覚めや悟りの経験がある人にとって、重要なこと、つまり、この「崇拝=アイドル化」を防ぐ一番の防衛は、正直であること、誠実であること、どんなときにも「自分が完璧であるふり」をせず、正直に、誠実に人と接することだと。
人としては、著名な賢者の方々も含めて、誰も完璧で完全ではありえないし、間違いを犯さない人はいない。
以上の話は、アジャシャンティの『あなたの世界の終わり』にも強調されていたが、自分自身も含めて、スピリチュアルに関わっている人たちは、彼のこの警告を真剣に心に留めておきたいものだ。私の理解によれば、「アイドル化」というのは、自分と相手の間に、分離の線を引くことであり、すべての「人を自分と対等な存在に見る」という、非二元の教えに反している。
さて、アメリカでは、自信過剰の人が大統領に返り咲き、自信過剰のリーダーがこの先アメリカと世界にどんな混乱を起こすのか、興味深いことである。読んだ話では、トランプさんが子供の頃、受けた宗教教育は、超肯定主義とも呼べるもので、「どんなときにも、自分は絶対に正しいと信じる」というものだったという。前にも書いたことがあるが、カルト宗教のグルが大統領になったような感じで、これから、現在進行中の政治(宗教)ドキュメンタリ―(タイトル、「ポジティブ王、世界をかきまわす」くらいか)を世界中で鑑賞することになる(笑)。
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コメント
_ ハム ― 2025年02月27日 02時50分12秒
_ ハム ― 2025年02月28日 15時34分18秒
私は、ラメッシの教えを、何ら悟ったわけでもないです。何ら腹落ちしたわけでもないです。
サマセット・モームやひろゆきの言うように、若くして、病気や戦争で死ぬ人もいます。
サマセット・モームやひろゆきの言うように、人生に意味はありません。
私は、悟りや人生に期待しすぎなのでしょうか?
結局、人生は、普通に生きるしかないのでしょうか?
以下の動画も見てみてください。すぐ終わります。
【生きてる意味】ひろゆき切り抜き ひろゆき 切り抜き shorts
https://www.youtube.com/shorts/VzDU05gvqjE
サマセット・モームやひろゆきの言うように、若くして、病気や戦争で死ぬ人もいます。
サマセット・モームやひろゆきの言うように、人生に意味はありません。
私は、悟りや人生に期待しすぎなのでしょうか?
結局、人生は、普通に生きるしかないのでしょうか?
以下の動画も見てみてください。すぐ終わります。
【生きてる意味】ひろゆき切り抜き ひろゆき 切り抜き shorts
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悟らなければいけないと思うことは、条件付きの肯定であり、「今」にいないのではないか? 非二元論や仏教の悟りについてです。
https://note.com/fine_holly58/n/n86dbd8f5089b