「中国富裕層」という謎 ― 2026年04月24日 08時50分49秒
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2026年5月10日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで
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「中国富裕層」という言葉をネットの記事で時々見かける。そういった記事の内容はウソか本当かわからないが、たいていはネガティブな印象を与える感じのものだ。たとえば、中国富裕層が日本のタワーマンションを買い漁っているとか、○○の土地を買い漁っているとか、中国富裕層の子供が大量に日本の国立大学に入学しているとか。
「中国富裕層」という言葉を見かける頻度は、「日本富裕層」という言葉よりはるかに多い。というか、日本には富裕層がいないがごとき、「日本富裕層」という言葉をほとんど見ない。
私は「中国富裕層」という言葉を見るたびに、彼らが日本で何をしているかということよりも、どうして共産主義の国に大量に「富裕層」が存在するのかという素朴な疑問がわく。もしカール・マルクス(注)が考えた正しい共産主義の国であれば、富が国民全員に平等に行き渡り、富裕層なんて存在しない格差がない国であるはずだ。ところが、現実には共産主義を採用してきた国では、中国も含めて(ロシア、北朝鮮など)、資本主義の国よりもさらにもっと格差が大きく、人々がエリート層に搾取される社会となっている。理念として私有財産制の廃止を提唱すると、もっと富が偏在し、社会に格差が生まれる結果になるというのはとても興味深い話だと思う。共産主義の国に、「富裕層」が存在すること自体、マルクスの考えた共産主義の理念が失敗したという意味ではないか。
おそらくその「中国富裕層」の多くがビジネスで成功した人たちだろうし、だから中国製品があふれている日本は、明らかにその「中国富裕層」を多数生み出すことに多大な貢献をしてきたはずだ。もちろん、日本だけでなく、世界中の人たちが中国製品を買うことで「中国富裕層」は生み出されてきたのだ。
さて、先日私はある通販サイトを初めて利用した。自分が探しているピッタリのものがそこのサイトで見つかったからだ。でもなんだかすべての商品が安すぎて失礼ながら怪しい感じ(笑)。たぶんすべて中国製でその通販会社を運営している会社も中国の会社で、商品の在庫はどうも日本ではなく、中国にあるらしい。もしかしたら届かないかもと思いながら、仮にそうなっても損失は約2千円くらいなので、試してみることにした。ちゃんとしている通販会社であることを示すためか、商品が今どこにあるかをネットにすべてリアルタイムで公表している。倉庫から出ました→空港に到着→税関→日本の空港に到着→税関→○○配送会社にてご自宅にお届け中、みたいな。そして、注文してから6日で商品二点は無事到着した。こうして私もまた「中国富裕層」を生み出すことに貢献したわけだ。
日中関係が冷え込んでいるので、こうした中国製の雑貨や食品も品薄かと思えば、まだスーパーの店頭やネットには豊富にある。中国政府は、国策であるレアアースは日本に輸出禁で、富裕層たちのお楽しみである日本旅行は自粛させる一方で、安い雑貨・食品の日本への輸出は禁止していないようだ。万一そんなことをすれば、それこそ中国国内に大量の失業者が出て、大変なことになるからだろう。
国家関係も、普通の人間関係同様に、関係が親密になりすぎると、たいていは反対方向への運動が始まり、お互いに距離を取り始める。だから、日中関係は経済的にあまりに相互依存しているので、定期的に冷え込まざるをえないのだと思う。激しくケンカしながら、別れられない夫婦か恋人のようなものなのだ(←日本と中国の文化・経済交流は二千年以上の歴史がある)。
夫婦は長年の間にお互いによく似てくると言われるが、高市首相が理想とする国家像が、「国家の軍事力・経済力を強力にし、国民を監視・統制する国」という、マルクスの理念が失敗した共産主義のような感じで、現在の中国に似ていることが可笑しい。高市首相と習近平中国国家主席は同類が激しく嫌い合っているということか……
AI秘書により共産主義のまとめ
(注)カール・マルクス(1818年~1883年):ドイツの経済学者・革命家。
マルクスが考えた共産主義とは:
* 生産手段(工場・土地・機械など)を私的所有しないこと
*それらを社会全体で共有すること
*搾取(資本家が労働者の労働から利潤を得る構造)を廃止すること
その結果下記のようになるはずだと、マルクスは考えた。
国家:国家は不要になり、消滅する(国家の死滅)
所有:生産手段は共同所有、私有財産(資本)は廃止
階級:資本家階級と労働者階級が消滅
分配「各人はその能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」
労働:強制ではなく、自己実現としての労働
市場:利潤を目的とする市場は消滅
しかし現実には、共産主義の国は「国家が強化され、党が統治し、党のエリート層が支配階層になり、監視・統制が強化される国」となり、より一層の格差と搾取が横行する。
*それらを社会全体で共有すること
*搾取(資本家が労働者の労働から利潤を得る構造)を廃止すること
その結果下記のようになるはずだと、マルクスは考えた。
国家:国家は不要になり、消滅する(国家の死滅)
所有:生産手段は共同所有、私有財産(資本)は廃止
階級:資本家階級と労働者階級が消滅
分配「各人はその能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」
労働:強制ではなく、自己実現としての労働
市場:利潤を目的とする市場は消滅
しかし現実には、共産主義の国は「国家が強化され、党が統治し、党のエリート層が支配階層になり、監視・統制が強化される国」となり、より一層の格差と搾取が横行する。
過去のブログ
「中国の時代 」2008年04月23日
https://simple-dou.asablo.jp/blog/2008/04/23/3271192
「「結婚」40年目の日中夫婦関係 」2012年09月25日
https://simple-dou.asablo.jp/blog/2012/09/25/6583992
[昨年出版された本]
*『頭がないということ――禅と明白なことの再発見』発売
(ダグラス・ハーディング著 ナチュラルスピリット発行)
定価:1,870円(税込み)ページ数:163ページ
*『自己覚醒へのマスター・キー』
*『猿笑非二元講座』
Youtube で公開している『猿笑(さるわらい)非二元講座』の電子書籍版。
[2023年に出版された本]
[その他の本]
*『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)
目次の詳細は下記へ。
販売サイト
*『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)
目次の詳細は下記へ
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by シンプル堂 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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