『仕方ない私(上)(下)』発売 ― 2022年08月29日 10時58分45秒
2022年10月9日(日曜日)午前9時から午前11時
『時間の終わりまで』 ― 2022年06月30日 08時53分01秒
「あなたが今持っている信念、記憶、理解は、いかにして得られたのかと自問すれば、莫大な母数にもとづく公平な答えがどんなものになるかは明らかだろう。あなたの脳は、特定の粒子配置に刻み込まれた記憶なので神経心理学的特質をそなえた状態で、からっぽの空間を飛び交う粒子たちから自然発生的に生まれたのだ。あなたが語る生い立ちの物語は、感動的だが事実ではない。あなたの記憶と、あなたが持つ知識を導き出した様々な論証と、あなたの信念はすべて、作り事なのだ。あなたに過去はない。思考する能力と過去に一度も起こったことのない出来事の記憶とを与えられた、肉体から切り離された脳としてたまたまひょっこり存在するようになったのだ。これが公平な答えである」(『時間の終わりまで』第10章「時間の黄昏」p483より)
[昨年の新刊]
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*「意識は語る――ラメッシ・バルセカールとの対話」電子書籍版発売。
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最近読んだ本から ― 2022年06月10日 09時15分32秒
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運命の出会い ― 2022年05月17日 15時25分01秒
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The thunder of Silence (1) ― 2022年05月01日 07時25分20秒
*国民は、政府の行為に責任がある。
*国家が(モーセの)十戒に反することをした場合、心の中でそれを否認しなければならない。さもなければ、その影響が自分の個人的人生にも及ぶだろう。
*だからといって、表立った反政府活動をする必要はない。
*しかし、徴兵などの国民の義務は果たさなければならない。なぜなら、もし自分がそれを引き受けないなら、他の人にそれを押し付けることになり、それもまたカルマの法則を作動させることになるからである。
*しかしときには、私たちは投票その他によって、政治の悪や不正・腐敗に反論したり、それらを正さなければならないが、見かけの世界を本気に受け取ってはいけない。
「目には目を、歯には歯を」と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである」(マタイ5 章38)
しかし、わたしはあなたがたに言う。悪人に手向かうな。もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい。(マタイ5 章39)
あなたを訴えて、下着を取ろうとする者には、上着をも与えなさい」(マタイ5 章40)
「山上の垂訓の中で、私たちは自分が今まで生きてきたような人間的生き方を示されました。しかしまた、存在する中で一番実用的で達成可能な生き方であるスピリチュアルな生活の一瞥も、私たちには与えられました。なぜそれが一番実用的生き方であるのかと言えば、それがスピリチュアルな原理によって生きられる人生だからです――無限で永遠で、普遍的で遍在し、全知全能」(The thunder of Silence(静寂の雷鳴)11章より)
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最近のマイ・ブーム ― 2022年03月28日 08時25分38秒
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「正義感」中毒 ― 2022年02月23日 11時01分26秒
日時:2022年3月3日(木曜日)午後2時より午後4時頃まで
人生と世の中には、(人間的観点、個人的観点では)許しがたいことがたくさん起こるものだ。それは自分に起こる場合もあれば、自分の知り合いや家族の場合もあるし、また広く社会、世界に起こることもある。そういった何かが「許しがたい」と思うとき、私たちに起こる感情・思考が(前回のブログでも少し話題にしたが)、「正義感」である。
私たちが強く感じる「正義感」がどこへ私たちを導くのかは、とても興味深い。
最近、読んだネットの記事に、「正義感」が陥りがちな罠について書かれていた話があった。それは弁護士の方が書いた、夫婦のありふれた離婚にまつわる話である――夫の側が若い女性と不倫し、夫は今の妻とは離婚し、その若い女性との再婚を望んでいた。夫は、妻が離婚に応じてくれるなら、慰謝料を通常の4倍くらいまで出してもいいという条件を出し、妻に離婚を迫った。ところが、妻の側は、不倫されたあげく、夫がその若い女性と再婚して幸せになるなんて、「許しがたい」と思い、離婚に応じなかった。結局、若い女性のほうが待ちきれずに、男性をふって去って行き、夫婦は離婚もせず、不幸な結婚を続けている、とまあだいたいこんな話であったと記憶している。
本当はお金や不倫の問題ではなく、問題はその女性が、別の女性と結婚したいとゴネた夫とその後も心安らかに平和に暮らすことができるかどうかであろう。たぶん、夫を見るたびに、「私が不幸なのは、この夫のせい」と正義感が疼き、不幸が長年蓄積する可能性が大だ。
もう一つの話は私個人に起こったことで、前に住んでいたマンションでの話である。(なぜか、私の場合、住宅に関して興味深い「事件」が起こる)
あるとき、隣の敷地(その当時は平屋の店舗が建っていた)に別のマンションの建設が予定されることになった。そのマンションが建てば、私が住んでいたマンションは日当たりは悪くなるは、見えていた公園は見えなくなるはで、資産価値の下落が確実だった。そのマンションの販売会社と私のマンションの住民との話し合いが行われたとき、「日当たりが悪くなることに関しては、一軒あたり日照時間の減少に応じて、十数万円を支払います」と向こうの不動産会社はそう説明した。
そのとき私は、人が住んでいるところへあとからやって来て、百万円単位の資産価値を奪っておきながら、わずかな補償金でそれを済ませようという動物園的態度が「許しがたい」と思い、公園が見えなくなる分も補償すべきではないかと意見を言った。すると向こうは、「私どもは法律にもとづいてやっておりますので、今までの風景が見えなくなることは、何も違法なことではございません」と言う。(私が住んでいたマンションから見える公園の眺めを完全にふさがないように、設計もできたはずだった)
そこで私も、動物園にわからせるように、動物園の言葉で話すことにした。「私たちのマンションが販売されたとき、『公園が見える』というのが売り文句の一つで、それでこのマンションを買った人も多いと思います。で、今あなた方がやろうとしていることは、私たちのマンションに付いている『公園が見える』という資産ブランドを私たちから奪って、自分たちがこれから販売するマンションに、その『公園が見える』というブランドを付け替えることじゃないですか? そして、自分たちが販売するマンションの公園に面している部屋は、公園が前面に見える分だけ、高く販売するわけでしょう? それなのに、十数万円の補償金って、安すぎませんか? 百万円近い金額、最低でもこの数倍は出すべきでしょう」と私は反論した。
正直に言えば、公園が見えることを私はそれほど気にもしてなかったし、向こうが言うように法律にもとづいているのだから、仕方のないことだったのだけど、そのときは思わず、ガツンと言ってやりたい衝動(愚)に駆られた。
もちろん私のそんな一撃も、向こうは「私どもは法律にもとづいてやっております」をただ繰り返すだけで、結局そのあとは騒動も起こらず、予定通り隣のマンションは建設された。ただ私は個人的には、小さい正義感が疼き続け、(動物園からの)補償金の受け取りを拒否するという選択をした(他人がくれるというお金を拒否したのはその時が人生で初めてだった)。
以上私の愚かな正義感の話であるが、そのときの唯一の救いは、私はその補償金を受け取らなかったことをそのあと一度も後悔しなかったことだ。この話を人にしたとき、「ええ!なんでお金受け取らなかったの?」と驚かれたものだ――人の心の中に潜む「正義感」はけっこう多様で根深いもので、思わぬときに出現する(!)
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