「時間が存在しない」とは? (1)2018年03月02日 16時43分53秒

 非二元系の教えの中でよく語られる「時間が存在しない」という観念について、たまに「時間が存在しないとはどういうことですか?」と質問されることがある。

私たちは「時間が存在しない」と言われると、「それはどういうことか?」と質問が湧き起こるわけであるが、では私たちが当たり前に取り扱っている概念「時間」について、「時間が存在するとはどういうことか?」「そもそも時間とは何か?」 と改めて自分に問いかけてみれば、ほとんどの人はよく答えられないことだろう。

歴史上、多くの偉大な哲学者、科学者が「時間とは何か?」 に真剣に取り組んできたが、科学や哲学にとっては、「時間とは何か」に対する誰もが同意する決定的答えはまだないようである。科学者による時間研究がどこまで進んでいるかはあとで紹介するとして、まずダグラス・ハーディングがいつも言うように、他人の言葉ではなく、自分自身で「時間とは何か?」「時間が存在しないとはどういうことか?」を探求してみよう。

ダグラス・ハーディングが提唱した時間に関するシンプルな実験を紹介します。

実験の手順は下記のとおりです。

1まず、実験道具として時計かタイマーをご用意ください。

2今、向こうにある時計か、動作しているタイマーをしばらく眺め、それらが時を刻んでいることを確認してください。

3私たちの日常感覚で言えば、時間とは「変化と計測」です。私たちは今「変化」(時計、ないしタイマー上の変化)を計測(確認)しました。

4では、「時間はどこにあるか?」の質問の答えは、時間とは「計測されるところに」あります。時計やタイマーやその他、ありとあらゆる「変化と計測」の要素があるところに時間はあります。医者が脈拍を測るとき、そこにも時間があり、心臓の鼓動を聞いているとき、そこにも時間はあります。私たちが観察する世界は時間であふれています。人間の肉体は最大で約100年の時を刻む「時計」だというふうに考えることもできます。

5では、反対に「時間が存在しないところはどこなのか?」 これを示す実験をやってみます。目の前にある時計(あるいは数字が動いているタイマー)を手にとって、それを自分の目(だと思われている物)のほうへ少しずつ近づけ、しだいに時計の針やタイマーのデジタル表示がぼやけることを確認してください。つまり、しだいに私たちは変化を計測できない状態になり、時計やダイマーを自分の目(だと思われている物)にピッタリとくっつけると、まったく時間が見えなくなりました(ね?)  はい、今、私たちは時間のない世界へ到着しました(笑)。

私はダグラス・ハーディングがワークショップでこの実験をやるのを何回か見たことがあり、ダグラスの言葉を具体的に再現すればこんな感じだ。

これからやる非常に簡単な実験によって、どこに時間が存在し、どこに時間が存在しないかを皆さんに示すことができます。今、パリの時間は何時でしょうか?私の腕時計では今はパリは午後4時です。皆さん自身の腕時計を見て、時間を確認してください。では、これから、皆さんと一緒にこの時間を消して、時間のない世界へ行くことにします。注意深く腕時計を眺めなら、ゆっくりとそれを自分の目のほうへ近づけてください。今、文字盤がぼやけて、時間がほとんど読めなくなりました。完全に限界までピッタリと腕時計を自分にくっつけてください。皆さんは今、時間だけでなく、時計まで消してしまいました。皆さんは今時間のない世界にいます

この実験の最後に「皆さんは今、時間のない世界にいます」とダグラスが大真面目で言うとき、ほとんど必ず参加者の一部から失笑がもれる。他の実験よりももっと滑稽で、意味不明の実験に思えるからだ。

私にしてもこの実験の意味を理解するのに長い時間がかかった。

そして、あとになって、老子の言葉「人に笑われなければ(滑稽に思われなければ)、それは本当の道ではない」とともに、この実験をいつも本気で大真面目にやったダグラス・ハーディングを懐かしく思い出す。


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「世界は幻想である」 とは?(3)2018年02月16日 11時52分04秒

マハラジのような賢者に、「なぜ賢者は世界の苦しんでいる多くの人たちに対して何もしないのでしょうか?」という主旨の質問が為されることがある。
 
それに対してマハラジが何と答えたかというと、

人々の苦しみは幻想だからだ

もちろんこの答えはほとんどの人には理解されない。
 
賢者が世界をどう見ているのか、一番わかりやすいたとえは、「部屋で映画やドラマを見ているようなもの」と言うことかもしれない(似たようなことをマハラジも言っている)。 賢者にとっては、「世界に対してどうしてあなたは何もしないのか?」  という質問は、みんなで映画やドラマのDVDを見ているときに、悲惨な事件や出来事や苦しんている人たちが映し出されているのを見て、一緒に見ている誰かから「どうして私たちはこの人たちの苦しみを救わないの?」  と尋ねられるようなものにちがいない。

その答えとは、「これは映画という幻想で現実じゃないから、何もできない。だからこれは現実じゃないと目覚めるしかない」となるはずだ。

あるいは、映画やドラマに出演している登場人物が、「私の人生はどうしてこんなに苦しいの?」と叫んでいたら、「ああ、それはあなたが演じている幻想の役割だから、それから目覚めれば、どこに苦しみがあるの?」とでも言うようなものだが、そんなことをしたら、物語をぶち壊してしまうことになり、DVD鑑賞も台無し(笑い)になるので、誰もそんなことは言ったりしないけど。

しかし、このたとえはわかりやすいが、欠陥もある。DVD鑑賞の場合は、DVDの映像世界と視聴者たちは完全に分離しているが、賢者の場合、自分と見ている世界に分離はないことを知っている。彼らは世界を幻想だと知り、自分の肉体・マインドもその幻想の一部であると知っているが、同時に自分が世界と一つであり、自分の中からその幻想が現れていることも知っている――よいことも悪いこともすべては「私」も表現、顕現である。

だから彼らは何もしないわけではなく、世界と一つであることによって、目の前に展開することで必要なことは何でもやるはずである。ただ、ほとんどの賢者は社会改善運動とか平和運動とか慈善事業とかには積極的ではないと思う。それは彼らがそういう運動に反対しているわけでも批判しているわけでもなく、ただ自分がやるべきことだと感じないだけの話であろう。

そういった運動に情熱がある人たちは世界中にたくさんいる。あらゆる人たちは、霊的な探求者もそうでない人も、みな生まれもっての自分の情熱というものがあり、人生は自分のその情熱に従って自然に展開するものだと私は今ではそう理解している。

ちなみにマハラジやラマナ・マハルシのような賢者が世界の平和に貢献していないというのは、理解のない人たちの見方で、彼らはただ部屋に座っているだけに見えても、奥深いところで本当の平和を実践し、それを大勢の人たちに教え、その影響力は現代にまで至っている。

ダグラス・ハーディングは「世界の平和は自分から」と常に教えてくれた。その意味とは、もし自分が平和であれば、自分から自分のまわりの人たちへ、そしてそれから社会全体へその平和の影響は広がるだろう、というものだ。そして平和であるために、自分とは本当に何かに目覚めることが必要ということになる。

結論的に言えば、自分の本質に目覚めれば、「世界は幻想とは?」の問いや議論はほとんど意味のないものとなり、誰の(幻想)人生も平等に喜びと苦痛があることを理解し、普通で平和な人生をただ生きることしかない――いつもながら、平凡でつまらない結論ですが。
 
[サボ様への回答]

ロバート・アダムスについては過去の下記のブログご参照ください。I AM 瞑想のやり方を紹介してあります。
 http://simple-dou.asablo.jp/blog/2012/12/26/

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「世界は幻想である」 とは?(2)2018年02月04日 08時45分39秒

 前回、非二元系の教えにおける「世界は幻想」の定義を説明した。インド系の賢者はこの観念を多用するが、しかし、私の経験によれば、「世界は幻想である」 という観念は非常に誤解と迷妄を与えやすく、生半可に受け取ると多くの場合役に立たないどころか、人生に悪影響を及ぼすことすらある。
 
ダグラス・ハーディングは「幻想」という言葉を嫌い、彼は自分の著作やワークショップでまずこの言葉を使ったことがない。ダグラス・ハーディングからすれば、世界は幻想どころか「神の顕現である」。それは驚嘆して丁重に扱うべきものであって、軽蔑したり、拒否したりすべきものではない。

私はこの点に関しては、インド系の賢者よりも、ダグラスの表現のほうが好きだし、自分の目の前の世界(神の顕現)に展開すること(よいことも悪いことも)に毎瞬明け渡すことが、いつでもどこでもできる霊的な練習(修行)だと思っている。

言葉で書けば、「幻想」と「現実」と二つの状態があるように思われるが、実際はそれは硬貨の両側のように二つで一つであり、そのことはマハラジもダグラスも強調している。有名な般若心経  の句、「色即是空」「空即是色」も、「涅槃と世俗は一つである」という意味だ。

私が思うに、「幻想」ということでいえば、「世界は幻想である」という観念より、むしろ、「私と世界は分離している」「私は1個の肉体・マインドである」という観念のほうがはるかに幻想であり、それを徹底的に調べるほうがはるかに霊的探求においては役立つ。

「自分とは本当に何か?」がわかれば、「世界は幻想かどうか」という議論はほとんど意味もないし、そして重要なことは、私たちが「世界は幻想だ」  と考えても、「世界は現実だ」  と考えても、その他世界をどう考えても、人生の苦しみがなくなるわけではないということだ。肉体が他の物にぶつかれば、それはどんな考えをもっている人にとっても「痛い」し、病気がふりかかれば、やはり「苦痛」だし、仕事、家庭生活、その他において、辛いこと(苦しみ)は誰にでも平等にある。

ただ「自分とは本当に何か?」がわかれば、すべてのことをそれほど深刻に受け取らないだけのことだ。

マハラジは、自分の癌の苦痛を個人的に受け取らず、「私という存在性の表現」みたいな言い方をし、さらに彼は、世界には一定量の苦しみがあり、一人ひとり(というより一つ一つの心身組織)にはその苦しみの配分が与えられていると言う。  つまり、マハラジが言っていることは、人生における一定量の苦しみを誰も避けることはできないという意味だ。

話を「幻想」に戻すと、昔、私が「般若心経」の言葉の意味がどうしても理解できず、格闘していた頃、ある日やっと気づいたことがあった。  それは「幻想」と「現実」の定義が、人間の日常的感覚(二元的世界の感覚)と般若心経では真逆であるということである。
 
般若心経は「五感で感じられたり見られたりするものは実体がない=幻想である」と言うが、私たち人間の感覚からすれば、「現実とは五感で感じ、認識できるもの」で、幻想とは「五感で感じ・認識できないもの」ということになる。

般若心経の観点と論理から言えば、もし私が自分の手をテーブルにぶつけて、痛みを感じれば、「痛みを感じるゆえに、痛みは現実ではない」ということになる。

このことに気づいて、ようやく人間的マインドと論理の枠組みでは般若心経をどうしても理解できないことを理解したというわけだ。

 
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「世界は幻想である」 とは?(1)2018年01月22日 09時34分00秒

 皆様、明けましておめでとうございます。今年も気楽にお付き合いください。
 
今年はまず、非二元系の教えに関して、私のコンサルティングで皆さんによく聞かれる、 いくつかの質問について、(今まで書いたこととも重複するが)、書いてみよう。

最初は、「世界は幻想である」という、特にインド系の賢者が好んで使う観念についてである。
一般的非二元系の教えから、ここで「幻想」という言葉を定義すれば、

幻想とは:

1一時的である。
2それ自身で独立していない(何かの支えが必要である)
3実際には存在していない

1の定義は理解するのはそれほど困難ではない。私たちの世界を構成するどんな物も生き物(人間物体を含む)も状況も感情・思考も永遠ではなく、始まり(誕生)と終わり(死)がある。

2の定義「それ自身で独立していない」という話は、3つのレベルがある。最初のレベルは、世界の中の物と生き物(人間物体も含む) は、他者との関係において存在しているということだ。これも自分の周囲を眺めて見れば、明らかである。

あらゆる物は他の物に囲まれ、接触して、支えられて存在している。物体Aは物体Bや物体Cとの関係においてのみ存在している。私たちが自分だと思っている人間物体でさえ、それは床や空間との関係においてのみ存在し、空気や食物の助け(支援)があって、生存を維持することができる。この定義の理解も困難ではないと思う。

「それ自身で独立していない」という定義の2番目のレベルの、非二元系の教えがいつも強調する、「私があるとき、世界はある」   あるいは、マハラジ流に言えば、「『私はある』という概念の一刺しが起こるとき、夢のように原因も理由もなく、世界は現れる 」というものだ。

逆から言えば、「世界は、私が存在していなければ、存在していない」
 
「私はある」という概念のない熟睡中は、世界がないという事実を考えてみれば、これも明らかであろう。

そして三番目のレベルの話は、「私は在る」という意識さえ、一時的であり、独立したものではなく、それは肉体の支援が必要で、「私は在る」の土台である(マハラジの言葉による)「絶対」の上に一時的に現れているものにすぎない。「絶対」に関しては、それがどんなものかを言葉で語ることはほとんど不可能であるにもかかわらず、Prior to Consciouness(意識以前)の本の中で、マハラジは「絶対」についてぎりぎり奮闘して語っている。
 
3の定義「実際には存在していない」も、言葉での説明が難しい。一番わかりやすいたとえは、「世界はテレビや映画の映像のようなもの」と言うことである。テレビや映画を見ているとき、私たちはそれを非常に現実に感じるが、しかし、実際は、映像は単なるイメージにすぎず、物や人物はそこには存在していない。

本当は、「実際には存在していない」という定義は、「私が思うようには存在していない」  と言うほうが正確でわかりやすいかもしれない。

「存在していない」と言うと、マインドは 「どうして私が見ているものが存在していないなどと言えるのか?」 と反論するはずだ。私が今目の前に見ている、パソコンも、コタツの上のカップも、コタツの向こうに見える仏壇も非常に「存在している」ように見える。確かに「存在しているように」見えるが、しかし私が想定しているように物は存在していないことは、ダグラス・ハーディングが紹介した実験を少しやることで確かめることができる。

私が今コタツから立ち上がって、コタツから数メートル離れたところから見れば、パソコンも、カップも、仏壇も微妙に大きさ、形が変わっている。私たちはそれがずっと同じままだと想定しているが、物は観察者から距離によって、姿形を変えたり、消えたり現れたりするのだ。この話は、定義1と2とも関連している。

以上の定義により、「世界が幻想である」とは、  言葉で説明すれば、

世界は一時的である。
世界はそれ自身で独立していない。
世界は実際には(私たちが思うようには)存在していない。

ということである。

では、幻想の反対、現実(本質、絶対)とはどう定義されるのかと言えば、
・永遠である
・他の何の支援も必要なく単独である。
・実際に存在している。
 
そして、「私とは本当に何か?」という 非二元系の探求は、言葉を変えれば、「永遠で、単独で、実際に存在している」ものの探求ということでもある。
 
 
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パリの空の下で2017年11月25日 11時16分54秒

 先日パリで、ダグラス・ハーディング死去10周年の記念イベントがあり、参加してきた。

日本で言えば、十回忌の法要のような感じで、ダグラス・ハーディングと「頭のないヴィジョン」を愛する人たちが世界中から集まり、彼を偲び、思い出を語り合い、そして実験を楽しんだ。
 
キャサリン(ダグラス・ハーディングのフランス人の奥さん――現在85歳)は、このイベントの少し前に心臓の病気で入院していたそうであるが、当日は看護師の娘さんに付き添われて元気に姿を現した。

「あなたをはじめ、遠い所から来る人たちのために、元気になってどうしても来たいと思ったの」 と彼女に言われて、涙が出た。

キャサリンは 「頭のないヴィジョン」のコミュ二ティの母親のような人で、彼女がいるだけで場がなごやかになり、温かい空気になる、そんな人だ。今回は、私も含めて彼女に会いに来た人は多かったと思う。

二日間の間、キャサリン、リチャード・ラングをはじめイギリス、フランス、オランダなどから来た約10人くらいの人たちがそれぞれ思い思いにダグラス・ハーディングと「頭のないヴィジョン」についてスピーチや実験をおこなった。

キャサリンから「あなたも何かしゃべって」 と頼まれて、私のそのスピーカーの一人になってしまい、簡単なスピーチをし、一人用紙袋の実験をやり、余興に歌を歌った。

一人用紙袋の実験道具は日本オリジナルなもので、これを「頭のないヴィジョン」を愛している外国人にプレゼントすると、とても喜ばれる。

当日は、私の下手な英語のスピーチを長々やるより、短い実験をやるほうがいいだろうと思い、「日本の技術でこの道具を作りました」と冗談を言って、この道具を使ったほんの5分程度の実験を全員でやった。

そして最後に調子にのって英語の歌まで歌ったのは、一日の夕方の時間帯で、みんなが少し疲れている頃なので、何か変わったことをやると疲労が吹き飛ぶのではと思いついたからだ。

それにちょっとキャサリンを驚かせ、喜ばせたいとも思ったからだ。
 
一般的には静かで内向的だと思われている日本人が、突然Let it be とAmazing Grace を「頭がないヴィジョン」ヴァージョンで歌ったので、会場の皆さんはたぶんちょっと驚いたようだが、それでも終わったあと皆さんからとても温かい言葉をいただき、キャサリンもとても喜んでくれた。

たぶん、こんな大勢の外国人の前で英語の歌を歌うなどということは、人生でこれが最初で最後だろうし、ここは「顔のない世界」なので、恥もどこかへふっとんだ――でも夜、ホテルへ戻ったあと、思い出したら少し恥ずかしくなったけど。

さて、パリ――ダグラスのおかげで、何度もこの街を訪れる機会を得た。前回訪れたすぐあとで大きなテロがあり、一時は観光客の減少も伝えられたが、今はまた普通にどこも混んでいる。この寒空なのにパリのカフェでは、店の外で食事をしている人たちも多く、その根性(笑)に驚いた。

今回は、ワークショップの前後の日に、パリの動物園へ行ったり、少しだけ街歩きをしたりした。セーヌ川のあたりを散歩するたびに、パリに絵を描きにやって来る人たちの気持ちがなんとなく理解できる。何か絵心が刺激される風景なのだ。
 
帰りの飛行機の中では、ワークショップの会場で買い求めたキャサリンの伝記を読み始めた。その本はオランダ人の女性がキャサリンにインタヴューしてまとめ、昨年出版されたもので、その著者の方も今回のワークショップに来ていたので、色々とお話をすることもできた。

今ちょうど、ダグラスと出会うあたりを読んでいて、なかなか興味深い。彼女が59歳のとき、81歳のダグラスと出会って恋に落ち、イギリスへ行く決心をしたとき、彼女の5人の子供たちは反対したそうだ。そのとき彼女が自分の子供たちに何と言ったかというと――「私はこの恋を生きる権利があるの」――さすが恋愛の国フランスの女性の言葉だと思った。


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ご質問につきましては、次回のブログに書きます。

[イベント]                                        

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ニサルガダッタ・マハラジの教え(3)Prior to Consciousness2017年09月22日 14時40分35秒

 *「私が在る」ときだけ、世界はある。
*非現象である絶対が、「私は在る」という気づき(意識)が起こったとたんに、形として顕現する。
 
今回は、マハラジのこれらの主要な観念について書いてみよう。
 
たとえば、「見る」という単純な行為を例にとってみよう。

常識では、普通次のように想定されている。

「私」(主体=1個の物体)  が、「別の物」(対象物=1個の物体)を、「見る」。

しかし、「果たして、このような分離した三つ組が本当に存在しているのだろうか? むしろ、何かを見るという行為(何かに気づくこと)が起こる瞬間に、物が存在するのではないだろうか?見ている主体は1個の物だろうか?見ている主体とは何か?」というのがマハラジをはじめ、非二元系の賢者の問いだ。

そこで、見られている対象物から、見ている主体に注意を移す(ダグラス・ハーディングの指さし実験を参照)と、そこにいる主体は物体ではなく、単純なる「私は在る」という気づきである。

その「私は在る」の気づきは見られている物と分離しているわけではなく、気づき(意識)=目の前の物質世界である。

マハラジがPrior to Consciousness(意識以前-仮称)の中で強調していることは、「『私が在る』から、世界が在る」、「『私が在る』から、月や太陽が存在する」ということだ。

人間の「私」と違って、『私が在る』の「私」は崇高なのだ。

しかし、Prior to Consciousness(意識以前――仮称)の中では、マハラジの主要なテーマは『私が在る』ではなく、意識が起こる以前の話(だから、原書のタイトルが「意識以前」)で、マハラジは「私は皆さんを絶対へ導こうとしている」と強調している。

マハラジが「私の以前の話はある程度、人々は理解した」と言うとき、たぶんその話とは「私は在る」についての話のことだ。「在る」という話は、理解しやすいし、ある意味で安心感さえ与える。「私は1個の肉体・マインドではなく、意識である」という認識はある種の喜びと平和を与えるものだ。しかし、マハラジは探求者たちが楽しんでいるこの観念さえ、破壊しようとしている。

「私が在る」が起こる前、あなたは何だったのか?これがマハラジの問いである。

ダグラス・ハーディングはマハラジと同じことをもっと文学的に表現豊かに語る。(「顔があるもの顔がないもの」(マホロバアート発行――現在絶版)の五章「存在が自ら生じる神秘」の章を参照のこと)

ダグラス・ハーディングがこの章で格調高く語っていることを、ものすごくくだけて書けば、こんな感じだ。

(自分とは何かに気づいていなかった)「私」が突然に目覚めて、「ああ、私って存在しているじゃん!私は何にもないものでかつすべてなんだ。すごい!」と気づき、自ら驚き喜んでいる、という感じ。

ダグラス・ハーディングは「『在る』ことが変則で、本当は何もないことが常態であるのに、その変則が毎瞬起こっていることが奇跡だ」としばしば語った。彼は存在していることを不思議がっていて、いつも驚いていた。しかし、彼の実験に長年親しんでいる彼の多くの友人たちでさえ、この不思議感と驚きはなかなか共有できないものなのである。

今でも思い出すことがある。パリでダグラスのワークショップがあったときのこと、ワークショップが終わったあと、ダグラスとキャサリンと十数人の人たちが近くのカフェに行き、フランス人の友人たちとキャサリンは久しぶりに再会した喜びで、色々な話で盛り上がっていた。私とダグラスだけがフランス語の会話に参加できないので(ダグラスはフランス語をある程度上手に話すが、どうしても必要な時以外は話さなかった)、片隅に静かに座っていた。そのとき私の目の前に座っていたダグラスが私に気を遣って、突然私に話し始めた。

存在しているということは本当に不思議なことだ。本当は何もあるべきじゃないのに、世界がこうして毎瞬、存在している。本当に本当に不思議で神秘だ。そう思わないかい?」と平凡なカフェの風景を眺めながら、彼はこう切り出した。

彼が存在の不思議さをよく話題にすることは知っていたが、私の中には不思議感というのがまだなかったので、私は肯定も否定もしないで、ただ黙って聞いていた。それからさらに彼は、「君の国の日本で、存在の不思議さについて書いたり、しゃべったりしている人が誰かいるかな?」と私に質問し、そのときはとっさに誰のことも思いつかなかったので、「いいえ、誰もいないと思います」と答えた。あとになってふと、早世された哲学系の文筆家、池田晶子さんの名前が思い浮かび、確か彼女が似たようなことを書いていたかもしれないと思い出した。

ダグラスは、「存在することの不思議感や神秘感」についてよく話題にしたが、しかし、そういう感覚が湧き起こっても起こらなくても、「私とは本当に何かを見る」こと自体にはまったく影響しないし、それは憧れて、目指すべきようなものではないとも言う。彼は子供の頃からそう感じてきたそうで、彼に関してはそれは天性のものだと思う。

私の場合は、長い時間かかってようやく「在ることの不思議さを時々思う」程度にはなったが、普段は特別に不思議感に満たされるというわけでもない。

では、最後に、Prior to Consciousnessで、マハラジが推奨するサーダナ(修行)を紹介してみょう。

*ただ静かに座り、物事の流れを観照する。
*熟睡から目覚めの間にあるものに注目する。
*熟睡→(非個人的)「私は在る」の目覚め→世界の出現→活動の始まり、を注意深く観察する。

熟睡と目覚めた状態の間にあるもの、それは何だろうか? それは言葉がない「私は在る」であり、のちに言葉が流れ始めて」(「意識以前―仮称」より)

*目覚めているときに、自分の注意の向きを逆転させて、思考・マインドから意識へ、意識から絶対へ退却する。マインド・思考→「私は在るという意識」→絶対

あなたが目を閉じたときに見える暗闇、それがグルの恩寵の影だ。それを忘れないように、いつも心に留めておきなさい。グルの恩寵の木陰で休みなさい。あなたがグルの言葉を思い出すたびに、あなたはグルの恩寵の木陰の中にいることになる」(「意識以前―仮称」より)


[イベント]                                        

*2017年10月28日(土曜日)「私とは本当に何かを見る会」(大阪府茨木市)
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*2017年10月29日(日曜日)「ラメッシ/マハラジの教えと『気づき』について学ぶ会」(大阪府茨木市)
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「主体の科学」VS(対)「対象の科学」2017年03月29日 08時42分04秒

科学系の話を書いてきたついでに、今回は主体の科学と対象の科学について、物事へのこれらの二つのアプローチの共通点と異なる点について、書いてみよう。

まず、「主体の科学」という言葉は、ここでは「私とは本当に何かを探求する」科学、一般的にはスピリチュアルや宗教の分野ということになっているが、ダグラス・ハーディングがそれを「第一人称の科学」と呼んでいるのに習って、ここでは「主体の科学」という言葉を使っている。それから「対象の科学」は、一般的な科学のことである。
 
共通点

二つの科学に共通することは、信じることなく、実証し、実験し、その結果を受け入れるという態度である。仮説→実験(研究)→実証(証明)

相違点―こちらのほうがはるかに数が多い。

「対象の科学」

*主体と対象物は別のものである。

*対象を調べるには時間がかかる。

*調査の方向は常に自分の外側。

*結論を出すのに、過去のデータや記憶も利用する。

*自分以外の多くの人も同じ結論と証明に達し、みんなで納得しなければならない。
 
「主体の科学」

*調査の方向は常に自分の内側で、第三人称の科学とは180度反対の方向。

*見ている(認識している)その主体は、何なのか? 私の中心にあるのは、何なのか?一個の固体(人間と言われている物体なのか)なのかどうかを調査する。

*常に現在の証拠にもとづき、過去の記憶やデータ、他人の言葉に頼らない。

*第一人称の科学においては、私(主体)の認識がすべての証拠である。それを他人に示すことはできない。一人ひとりが自分自身で証明する。
 

科学系の本を読みながら、私がよく思うことは 「対象の科学」と「主体の科学」 の統合は可能なのか?ということである。ダグラス・ハーディングは「天と地の階層」その他の本で主体の科学者としてそれを試みた数少ない人だ。

では、「対象の科学」が専門の研究者が、「主体の科学」を自分の研究に統合することは可能なのか?といえば、不可能ではないにしても、現状ではまだ非常に困難な感じはある。

その理由はいくつかあって、一つは「対象の科学」が前提しているいくつかの原則のせいである(私に言わせれば、対象科学が信じている信仰のようなものだ)

以下に「対象の科学」が前提としている一般的原則(信仰)を箇条書きしてみると、

意識は、人間の脳の産物である。

自分が研究している対象は実体がある。

物事の存在には物質的原因がある。

無(何もないところ)から物質が生まれることはあり得ない。

「対象の科学」の研究者にはそれぞれ専門があって、それは非常に細分化されている。そして当然のことながら、研究者は、自分が研究している対象は、何らかの「実体」があるはずと信じている。だから、「私たちが見ている世界は幻想である」という言い方をする(ダグラス・ハーディング自身は「幻想」という言葉をほとんど使ったことがないが)主体の科学系の言葉に違和感を覚えるはずである。もし自分が研究している対象が実体がなく幻想だったら、そもそも研究の価値があるのか? という話になる。

物質を分子→原子→粒子と、どんどん細分化して、物質のミクロの世界は「ほとんど」何もない ことを突き止めた物理学でさえ、まだ最終的な物質があるはずだと信じている。というより、研究のためには「何かがなければいけない」のだ。
 
それから、「対象の科学」が「主体の科学」に踏み込めない別の理由は、おそらく政治的なものだ。研究者、学者の世界もかなり保守的であることが、科学や数学の歴史を読むとよくわかる。自分が発見したことが、その時代に確立された理論や説に合わないせいで、あるいはその時代の科学界の大物たちに嫌われたせいで、論文を審査してもらえなかったり、研究が無視されたり、嫌がらせをされたり、仕事を見つけられなかったり、職を失ったり、研究費が出なかったりした例は非常に多くある。その結果、極端な話、自殺、鬱病、早死に追い込まれた科学者もいた。想像するに、対象科学界の保守性は今でもあまり変わっていないのではないかと私は思っている。

それから三つ目の理由として、一流の対象科学系の人たちは多くが天才的頭脳をもち、複雑な分析や研究を愛している。ところが、主体の科学は限りなく、物事を単純化し、その結論はほとんど数行(笑)で終わってしまう。天才的な頭脳の人たちにとってはたぶん、物足りない話なのだと思う。

それでも20世紀に量子力学が出てきたとき、一部の研究者たちは「私の認識」 が対象に影響を及ぼすことを突き止め、さらには、「私が見ていないとき、月は存在するのかどうか?」という議論もなされた。
ただ、そこからさらに、では、「月を見ているその『私』とは何なのか?1個の人間固体が見ているのかどうか?」  という議論まではなかなか行かないという感じだ。

 しかし、これから、もし「主体の科学」と「対象の科学」の両方に情熱と才能をもち、しかも勇気のある対象科学系の研究者が出て来て、研究対象だけでなく、「対象を見ている『私』とは何か?」も合わせて研究すれば、「主体の科学」VS(対)「対象の科学」ではなく、「主体の科学」and(と)「対象の科学」となり、 おそらく対象科学の研究ははるかに進化するだろうと、私はそう想像している。

最後に、私が昔読んだ本で、新しい時代の科学について、納得できる予言をしていると思った本「ニュー・メタフィジックス」(ダリル・アンカ著 VOICE発行)から、少し引用してみよう。(有名なバシャール・チャネリングの本 の一冊)

「地球の科学者は、いわゆる「光速」を誰も超えることができないと信じています。そして、これは現実的には正しいのです。ただ、この考え方は、私達が第3密度(三次元の現実)と呼んでいる範囲の中における、ひとつの定義付けに過ぎません。(中略)

私達は「空間を旅行する」というよりは、「空間となって旅行する」のです。すなわち、私達が空間そのものになります。皆さんの言う「旅行」をする必要はないのです。(中略)
                                                        
皆さんの知性や意識を使えば、皆さんが超空間(ハイパー・スペース)と呼んでいるものを、現実に応用することができます。そして、この超空間を通して、物体や宇宙船もしくは人を、望む場所に再現することが可能になります。

超空間とは、単に意識の中心または大いなる全ての源です。超空間にいるとき、皆さんがどこかへ行くというよりは、空間が皆さんのところにやって来るという感じです」(169ページ)
 
 この説明は、ダグラス・ハーディングがいつも言っていた言葉に似ている。

「私は一歩も動いたことがない。
いつもパリ、ロンドンが、東京が私のところへやって来る。」

日本にある自宅マンションのドアを開けたら、そこはパリのエッフェル塔の前……地球時間の24世紀くらいには実現しているのでは……
[ サボ様のご質問の答え」
「Prior to Consciousness "(意識以前)は、大体いつくらい発売の予定ですか? 」
たぶん、夏の終わりくらいの予定です。
[ tk 様へのご質問の答え]
「主体の科学」には論理的な説明は存在するのでしょうか」
ダグラス・ハーディングの本を読んでいただければ、彼がなぜ自分のワークを「科学」と呼ぶのか
理解していただけるのでは、と思います。

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家族への執着・嫌悪、そして再び愛情2016年12月20日 11時33分48秒

今回のダグラス・ハーディングの「存在し、存在しない、それが答えだ」の19章「浴場の絵」の中で引用されているイエス・キリストの言葉、「もしどんな人でも私のところへ来て、自分の父と母、妻、子供たち、兄弟姉妹を憎まないものは、私の弟子になれない」 に関して、「この言葉は、すべてを愛するというキリストの愛と
矛盾するようで、よくわからない」という感想をいただいた。

ここで、「憎む」という言葉が適切なのかどうか、 イエスが本当に「憎む」という言葉を使ったのかどうか、私には疑問が残るところであるが、この言葉の本当の意味、そして、ダグラス・ハーディングがこの章で何を言わんとしているのか、私なりの理解を書いてみよう。
 
伝統的キリスト教では(仏教も同じであるが)、すべての世俗的執着を断ち切らないかぎり、人は神(仏)を求めることはできないと考えられてきた。つまり、神への愛 が他のすべての愛よりも大きくないかぎり、人は神への道を歩くことはできないとされてきたのだ。

そしてこの考えの元となったのが、イエス・キリストの「自分の父と母、妻、子供たち、親兄弟を憎まないものは……」  の発言だったようで、そのため、神への道を歩く者たちは親兄弟を捨て、家族生活も営まない、というふうに徹底してきたわけだ。

世俗的人間関係の中で私たちが最大に愛着するものが、家族への愛情で、親、子、兄弟姉妹への愛着である。そして、愛着とは執着で、執着とは依存である。
 
もし人が家族に執着・依存するとすれば、それはただ神だけを求め、ただ神だけを愛し、ただ神だけに依存することに対する最大の障害なのである

つまり、イエス・キリストが言わんとしたことは、家族への愛着(執着)・依存と神を求めることは両立しないということで、そこで彼は弟子たちに「もしあなたにとって家族がそんなに大事なら、私の弟子になることはできない。だから、神か家族かどっちかを選択せよ」と迫ったわけだ。(どこかで読んで記事によれば、以前は「親兄弟を憎む」ではなく、「親兄弟を捨てる」という訳だったとか)

問題は、外側で家族や世俗的生活を断ち切っても、人は心の中で必ずしも執着を断ち切れるわけではない、ということである。立派な法衣を着た聖職者や僧侶たちの性的金銭的スキャンダルが歴史上、現在に至るまでえんえんと続いている事実を見れば、世俗的執着を断ち切ることがどれほど困難かを物語っている。

キリストの「親兄弟を憎まないものは……」  と絡めて、ダグラス・ハーディングがこの19章で語っていることは、私たちが対象として見るどんな人(自分の家族も含めて)も、ただそれ自身では厚紙の切り抜きないし空っぽの船にすぎず、何の実体もないということだ。

そのさらなる意味とは、私たちは自分が見る他人の目に魅了されたり、愛着したり、それを恐れたり、嫌ったりするが、実際は彼らの目の背後には誰も住んでず、それは親でも子でも兄弟姉妹でも(恋人や友人でも)ない、ただの厚紙の切り抜きないし空っぽの船、単なるイメージである。

しかし、主体的に言えば、ダグラスが言うように「あなたが見るすべての目は盲目であるのに対して、その所有者たちは誰も盲目ではないということである。すべての人は見ている一なるもののただ一つの目で見ている

そしてそのことを見るとき、「私たちは皆が何もないものにされている聖なる中心以下であることを断固拒否し、そのことによってすべてであり、愛そのものである一なるものと一つになることである」(以上の引用は「存在し、存在しない、それが答えだ」p257-258)

つまり、私の本質と自分が見る対象の本質が一つであることを認識することによって、再び愛が復活するというわけである。そして、縁があるなら再び夢の中(厚紙の切り抜きの世界)で、親子、兄弟姉妹、夫婦、友人、恋人を演じ、執着なく愛し合うということになる。

執着なく家族を愛することがどういうことか、ラマナ・マハルシが弟子であるプンジャジ(「覚醒の炎」という邦訳本がある)に語ったエピソードが、私はとても好きなので、以前にもこの話を紹介したことがあるが、再び紹介してみよう。

プンジャジはラマナ・マハリシに出会い、ラマナに恋し、家族を捨てて一生、ラマナのアシュラムに住む決心をしていた。彼は結婚していて、子供が何人かいて、両親の面倒を見る立場にあった。あるとき家族からアシュラムに連絡が来て、それは「故郷の町が戦争に巻き込まれて、大変な状況になっているから、すぐに帰れ」という内容だった。ところが、そんな連絡をもらっても、プンジャジは「あれは夢の家族で、自分にはどうでもいい」とまったく心も動かされずにいた。

その話をラマナが聞きつけ、プンジャジを呼んで、尋ねた。「家族が大変な状況にいるというのに、どうしてあなたは家族のところへ帰らないのですか?

プンジャジ「あれは夢の家族で、私にはもうどうでもいいのです。私にはあなた以外誰も必要ではありません
ラマナ「だったら、夢の世界で、夢の夫、夢の息子、夢の親として、義務を果たしなさい

ラマナの言葉に、抗えないパワーを感じて、プンジャジはイヤイヤ承諾し、家族の元に帰ることにし、しかも、自分が生きている間、もう二度とラマナに会えない運命も直感的に悟ったという。

これはたぶん、プンジャジが三十代前半の話で、その後、彼は大家族の生計を支えるために定年退職するまで懸命に働いたという話だ。彼はすべての家庭的義務が終わったあとで、再び放浪生活に入り、インド国内、ヨーロッパ、アメリカとあちこち行ってサットサンをおこなった。(以上の話をどこで読んだか、記憶が確かではないが、たぶん、プンジャジの伝記、”Nothing ever Happened” に出ていた話だと思う)

 今、「執着なく愛する」と書いたが、実はここでも言葉が曲者で、それは「夢の中の登場人物(人間物体の小さい自分)が、別の登場人物に愛着したり、嫌悪したりしないように努力するとか、無理やり執着を断ち切る」ということではなく、実際は「夢の中の登場人物が別の登場人物に愛着したり、嫌悪する様子」をただ眺める(観照する)ということである。もし人間物体が夢の登場人物にすぎないとわかるなら、それが他人に愛着しようが、嫌悪しようが、それこそ、Who cares!? (そんなこと誰がかまうもんか)、であろう。

ラマナ・マハルシでさえ、自分の母親が死んだとき、涙を流して、悲しんだと伝えられている。「(執着がないとされている)聖者も自分の親の死を悲しむのですか?」と信者に尋ねられたとき、ラマナは「息子が母親の死を悲しむのは当然である」と答えたという。

最後は私の話だ。20代の後半の頃、私がスピリチュアルに深く傾倒していることが両親にばれて、特に母親が激怒し、ストレスから病気になるほどだった。

その時の私の気持ちと態度は、親に死んでくれとまでは思わなかったとしても、「親が不幸だろうが幸せだろうが、生きようが死のうが、一切私には関係も関心もありません」という非常に利己的で冷たいものだった。なので、縁は切れなかったものの、それからかなりの間、親子関係は非常に冷えたものだった。

その時代、私はロシアの神秘思想家、グルジェフの教えに影響を受けていて、私が強く記憶に留めている言葉の一つは、キリストの「親兄弟を憎まないものは……」  とは正反対のもので、彼はこう弟子に言っている。「自分の親を愛せないものは、私の弟子になることはできない」(グルジェフはひょっとしたら、キリストの有名な言葉を意識して、わざとこう言ったのかもしれない)。自分の弟子になる条件として、こんな世俗的で平凡なことをグルジェフが言う真意が私は理解できなかった。

しかし、それからずっとこの言葉を考え、次第に親との関係も修復されるにつれて、ようやくグルジェフは事の核心を言っているのだとわかった。それは書けば長い話になるので、簡単に言ってしまえば、私たちの世俗人生においては、親とグルと神は同じ立場にあるということだ。つまり、自分の親を愛せない人は、グルを愛せず、グルを愛せない人は神も愛せないという構図になる。グルジェフはこう言ったという。「自分の親との間に問題をかかえている人は、グルとも同じ問題をかかえることになるだろう」(ここでも「愛する」という言葉は注意が必要だ。霊的な意味で「愛する」とは、感情的に「好き」という意味ではなく、むしろ、「理解する」「存在を受容する」に近い)

「親兄弟を憎まないものは……」 と「自分の親を愛せないものは……」は、見かけ正反対のことを言っているように見えるが、実際はそれはコインの表・裏のようなもので、愛着・嫌悪→無関心→再び(夢の世界で)愛情(と時々うんざり)と、円が一回りしてくれば、同じところへたどり着くのである。


[カモミール様へのお詫び]

コメントの真意を誤解していたようで、失礼をお許しください。

[お礼]

今年も一年間ブログを読んでいただき、また私が主催している活動に対して様々なご支援をいただき、ありがとうございました。お目にかかった皆様にには、そのご縁に感謝します。来年は1月の中旬頃からブログを開始します。 それでは、クリスマスやお正月を一緒に過ごす夢の家族、恋人や友人がいる方は、その人たちとの時間を楽しみ、そういった煩わしいもの(笑)  がいない皆さんは、一人の時間を楽しんでください。書き忘れるところでしたが、最後に、「動物園から神の王国へ」を読んでいただいた、私の著書のコアな読者の皆様、皆様に読んでいただいたおかげで、次作を書く意欲がますます湧いてきました(でもまだ一行も書いていないけど)。

[イベント予定]
 
「私とは本当に何かを見る会」 2017年2月11日(土曜日)(東京)
予約は2017年1月の中旬から開始します。

[来年の出版予定]

ニサルガダッタ・マハラジ"Prior to Consciousness "(意識以前)
  出版間近になりましたら、紹介記事を書きます。

 
[お知らせ]
 
ダグラス・ハーディングの新刊「存在し、存在しない、それが答えだ」(ナチュラルスピリット発行 本体価格 2300円)が発売されました。

目次は下記のサイトに掲載してあります。
http://www.simple-dou.com/CCP041.html

  
[シンプル堂電子書籍]

11月14日より、下記のDLmarketでYahoo!Japan のIDも利用できるようになりました。

*「動物園から神の王国へ―サルの惑星、のような星で、平和に生きるために」(PDFファイル)ダウンロード版は、DLmarketのサイトで販売しています。お手持ちの機器(パソコン、タブレット、スマートフォン)に、PDFを読むソフト(AdobeReader等)が入っていれば、どなたでも読むことができます。

本書の詳しい目次は下記のサイトに出ています。

1部 ヒトにおけるセックスと闘争・暴力の問題について
2部 サルの壁 人の壁
3部 人生は、ド・アホでいこう!

DLmarketからファイルをダウンロードするためには、まず会員登録をする必要がありますが、Facebook、Twitter、楽天のアカウント、Yahoo!Japan のID、Amazonのアカウントもご利用でき、各種支払いにも対応しています。(銀行振り込み、コンビニ支払い、Amazonペイメント、クレジットカード、Paypal、その他)。

なお現在は、パソコン等では、横書きの文章のほうが読みやすいという人たちもいると思い、縦書き版と横
書き版の二種類の版を用意してあります。 編集の都合上、総ページ数(縦書き版が453ページ、横書き版が367ページ)は異なっていますが、内容はまったく同じです。

*購入についての詳細は、購入前に下記のDLmarketのサイトを見てください
 http://www.dlmarket.jp/

動物園から神の王国へPDFダウンロード縦書き版」(1500円+税)(453ページ)
   http://www.dlmarket.jp/products/detail/331107

動物園から神の王国へPDFダウンロード横書き版」(1500円+税) (367ページ)
  http://www.dlmarket.jp/products/detail/331108

試読版(無料)は上記のサイトから、会員登録等なしに、どなたでも自由にダウンロードできますので、本との相性を確かめて、購入の判断をしていただければと思います。 (画像の下の、「立ち読みできます」をクリックすると、試読版PDFを無料でダウンロードできます)

*DLmarketで下記も販売中です。(無料試読版は会員登録不要で、自由にダウンロードできます――画像の下の「立ち読みできます」をクリックしてください)  
 
「楽しいお金」PDFダウンロード版(本体価格1,000円)
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 「人をめぐる冒険 」PDFダウンロード版(本体価格1,000円)
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「1994年バーソロミュー・ワークショップ東京会場1日目」MP3ダウンロード版(本体価格2,000円)
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探求の終わり、そしてまた始まり2016年11月22日 14時03分01秒

 「シンプル堂さんは探求が終わったのですか?」と尋ねられたことがある。この質問への答えは、Yes でもありNoでもある。

振り返ってみると、私が二十代半ばに霊的探求を始めた頃、二つの目標というか望みがあったと思う。それは「平和と絶対的な真理」である。 私は、心の平和と永遠に変わらぬ真理、それが熱烈に欲しかったのだ。

幸い自分を導く教えと師のような方々(厳密に言えば、私は誰とも特定の師弟関係ではないし、グル-弟子という観念は自分には合わないと思っている) と巡り会い、 「平和と絶対的な真理」を知ることができた。しかし、「私は○○を知る」という表現も本当には正確ではない。 むしろ、どこに「平和と絶対的な真理」  があって、どこにないかを認識し、疑いが消え、確信に落ち着いたというのが一番近い表現だ。
 
以上述べた意味においては、「探求は一応終わった」と言うことができるだろうと思っている。しかし別の意味においては、それはシンプル堂と呼ばれている人間物体が死ぬまで続くものであるかもしれない。

ダグラス・ハーディングはよくこんなことを言っていた。

「神とは無限に未知で、無限に神秘で、それは一人の人間の一生で探求(研究)し尽くせるものではない」
彼は死ぬまで、「私」の本質である神を探求(研究)しつづけ、そして自分が発見したことをどうしたらよりよく伝えることができるかも研究し続け、「私とは本当に何かを見る」ための新しい実験やイラストをいつも考えていた。

私の場合は、仕事(翻訳と著作)のためにまだまだ色々と研究・探求することがたくさんあり、 そしてダグラスと同じく実験についても研究・探求している。だから、また新たなる探求・研究が始まったとも言えるかもしれない。でも、「探求・研究」という高級な言葉よりも、それはどちらかというと、シンプル堂と呼ばれている人間物体の余生の趣味・娯楽のようなものだ。

さて、今、来年出版が予定されているニサルガダッタ・マハラジのPrior to Consciousness(意識以前)の本の作業を開始している。10回以上読んだ本であるが、マハラジの言葉は一つ一つが奥深いので、作業しながら、彼の言葉に瞑想する日々である。彼もまた(もちろんお会いしたことはないけど)ダグラス・ハーディング、ラメッシ・バルセカールと並んで、私が深い敬愛の情と感謝を感じる賢者である。

最晩年の本書の中で、彼がよく言っていることは、世の中で普通に生きることの重要性だ。

「(物事の状態を正しい観点で)見て、自分の能力のかぎりを尽くしてこの世の中での自分の人生を生きなさい。」

「理解したら、何でも好きなことをやればいい」

 
まさにそういうことなので、シンプル堂は、他のことよりは多少は能力がある翻訳と著作をもう少しだけ頑張ろうと思っている。

「お知らせ」
ダグラス・ハーディングの新刊「存在し、存在しない、それが答えだ」(ナチュラルスピリット発行 本体価格 2300円)が発売されました。
目次は下記のサイトに掲載してあります。


「お知らせ」

11月14日より、下記のDLmarketでYahoo!Japan のIDも利用できるようになりました。

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本書の詳しい目次は下記のサイトに出ています。

1部 ヒトにおけるセックスと闘争・暴力の問題について
2部 サルの壁 人の壁
3部 人生は、ド・アホでいこう!

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なお現在は、パソコン等では、横書きの文章のほうが読みやすいという人たちもいると思い、縦書き版と横
書き版の二種類の版を用意してあります。 編集の都合上、総ページ数(縦書き版が453ページ、横書き版が367ページ)は異なっていますが、内容はまったく同じです。

*購入についての詳細は、購入前に下記のDLmarketのサイトを見てください
 http://www.dlmarket.jp/

動物園から神の王国へPDFダウンロード縦書き版」(1500円+税)(453ページ)
   http://www.dlmarket.jp/products/detail/331107

動物園から神の王国へPDFダウンロード横書き版」(1500円+税) (367ページ)
  http://www.dlmarket.jp/products/detail/331108

試読版(無料)は上記のサイトから、会員登録等なしに、どなたでも自由にダウンロードできますので、本との相性を確かめて、購入の判断をしていただければと思います。 (画像の下の、「立ち読みできます」をクリックすると、試読版PDFを無料でダウンロードできます)

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「楽しいお金」PDFダウンロード版(本体価格1,000円)
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ダグラス・ハーディング(6)「存在し、存在しない、それが答えだ」2016年11月09日 15時58分25秒

ダグラス・ハーディングの新刊存在し、存在しない、それが答えだ」(ナチュラルスピリット発行 本体価格 2300円)が発売されました。

目次は下記のサイトに掲載してあります。

今回、ダグラス・ハーディングについての最後の話は、また彼の人生に少し話 をふってみよう。
 
彼は十代の頃から建築家としての訓練を受けたが、それは親がたまたま決めた職業で、彼自身は建築の仕事にそれほど興味がなかった。むしろ若い頃の彼は作家になりたくて、何冊かの本を自費出版しているほどである。そんな感じで、彼は建築家としての仕事には情熱がなかったにもかかわらず、家族を養いある程度豊かな生活ができるくらいには成功し、しかも彼は自分の職業人生に関して次のように語っていた。「私は建築の仕事をほとんど一日に1時間くらいしかしないで、残りの時間は、私とは本当に何かの探求に費やしていた。それでも何とか仕事をやっていくことができた」。

彼の最初の妻は、「私とは本当に何か」を探求する彼の情熱も彼が発見したこともまったく理解もせず興味もなかったが、彼が建築の仕事を休んで、大著「The Hierarchy of Heaven and Earth(天と地の階層)」を書いている間、生計を支え、彼がそれに集中できるように協力してくれたという。

まだ晩年のインタビューによれば、彼が建築事務所を経営していたとき、彼の妻が仕事の関係で町の多くの有力者と知り合いだったため、建築の仕事を簡単に受注することができたそうで、だから、最初の妻は自分の人生に非常に貢献してくれたという話を語っている。全体的には、戦争があったとはいえ、彼の建築家人生はおおむね順調だったようだ。

むしろ困難がつきまとったのは、自分が発見したことを伝えるという霊的な仕事に彼が従事した年月だった。

彼が今回の「存在し、存在しない、それが答えだ」の本の中でも語っているように、特に伝統的宗教に深くはまっている人たちには嫌われた。

その理由は私が理解するに、キリスト教、仏教、イスラム教などの伝統的宗教は階級性と儀式や規律を非常に重んじ、愛しているからで、彼の言っていることはそういったすべての階級性や儀式や規律の必要性を破壊してしまうからである。

また、「私とは本当に何か」、あるいは神を発見するために、自分以外の外側のグルや教師、外側の組織、代理人(聖職者)は必要ないことも彼は明らかにしたからでもあろう。

様々な困難があったにもかかわらず、自分が発見したことを興味がある人たちと分かち合いたいという彼の情熱は晩年になっても衰えることなく、キャサリンによれば、世界各国から来るワークショップの依頼は決して断らなかったそうだ。。それはたぶんダグラスにとっては、世界の様々な地域に行って、様々な人たちに会うことは、「何が起こるかわからない冒険」であり、彼はそういった冒険を愛していたからだと思う。

時には、全然趣旨の違う団体に間違って招待され、会場に到着して初めて気づくということも起こった。会場に到着したら、「イギリスの建築家、ダグラス・ハーディング氏がイギリスの建築史について語る」建築関係者向けの講演会だとわかって困ったことがあったと、エッセイの中に書かれている。

そういう困難に会ったときの彼のモットーが、「Man's extremity is God's oppotunity(人間の苦境は神の機会)」という古いことわざで、つまり、その意味は「人間が本当に困ったときこそ、神の知恵が出てくる」  ぐらいの意味である。その言葉どおり、彼は困難に出会ったときは、人間的に奮闘することをやめ、ただ自分の本質から出てくる答えを待って行動し、切り抜けたとういう経験を多くしたようだった。

彼が私に話してくれたそんな出来事の一つが、1980年代に彼が日本のある禅寺の招待で、日本に来たときのエピソードである。彼が日本の空港に降り立つと、来ているはずの迎えが誰も来ていない。禅寺に電話をかけても英語が通じず、彼は住所と電話番号だけが書かれてあるメモを握りしめて、(おそらくは)虚空を眺めながら空港のロビーの椅子に坐っていた。

すると、しばらくしてどこからともなく、見知らぬサラリーマン風の日本人の男性が片言の英語で彼に話しかけてきて、彼もメモを見せながら、自分がここへ行きたいことを何とか伝えたという。すると、その男性は、「私について来なさい。私があなたをそこへ連れて行ってあげましょう」と言って、その晩は彼を自宅に泊めて、翌日その禅寺まで彼を送り届けてくれたという話である。

彼はこういった奇跡話みたいな話はふだんほとんど文章には書かないし、話したりもしない人なのだが、そのときはたまたま私が日本人なので、自分がその日本人の親切にどれだけ感激し感謝したかを私に伝えたかったのだと思う。

そんなこんなの冒険(時には危険な出来事や不愉快な出来事)満載の彼の人生を振り返ってみて感じることは、ときに困難が襲っても、彼が人生と世界を深く愛していたことである--その理由はおそらく、人生と世界は神の創造であるからで、「神なる私」が造ったものだからだ。

ダグラス・ハーディングはインド系の賢者とは違って、「世界は幻想である」という言い方をしないし、むしろそういう表現を嫌っていたと思う。彼にとっては、物質世界は神満載の現実であり、それを「幻想」と呼ぶのは神に対して失礼な表現なのだ。

彼は、神とは何か、私とは何か、人間とは何かの研究・探求に生涯を捧げた研究者・科学者・神秘家という多面的な面をもつ人であり、そして私にとっては少々頑固で愛すべきおじいちゃんでもあり、彼の教えと彼に出会ったことをとても貴重で不思議なご縁だと思っている。
                                       
最後の最後に、ダグラス・ハーディングがあらゆる機会にしつこくしつこく問いかけた質問……

今これを読まれている皆さんは目の前のパソコンやスマートフォンの画面を眺めているはずであるが、On the present evidence(現在の証拠にもとづいて)答えるならば、その文字や色を見ている(認識している)主体(あなた)は色や形があるだろうか?……On the present evidence(現在の証拠にもとづいて)


[イベント]

「マインドについて学ぶ会」2016年11月26日(土曜午後) 大阪市 予約受付終了しました。
詳細・予約は下記へ
http://www.simple-dou.com/CCP040.html

「私とは本当に何かを見る会」2016年11月27日(日曜午後) 大阪市予約受付終了しました。
詳細・予約は下記へ

[お知らせ]

4月4日より、下記のDLmarketでAmazonのアカウントも利用できるようになりました。

*「動物園から神の王国へ―サルの惑星、のような星で、平和に生きるために」(PDFファイル)ダウンロード版は、DLmarketのサイトで販売しています。お手持ちの機器(パソコン、タブレット、スマートフォン)に、PDFを読むソフト(AdobeReader等)が入っていれば、どなたでも読むことができます。

本書の詳しい目次は下記のサイトに出ています。

1部 ヒトにおけるセックスと闘争・暴力の問題について
2部 サルの壁 人の壁
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DLmarketからファイルをダウンロードするためには、まず会員登録をする必要がありますが、Facebook、Twitter、楽天のアカウント、Amazonのアカウントもご利用でき、各種支払いにも対応しています。(銀行振り込み、コンビニ支払い、Amazonペイメント、クレジットカード、Paypal、その他)。

なお現在は、パソコン等では、横書きの文章のほうが読みやすいという人たちもいると思い、縦書き版と横
書き版の二種類の版を用意してあります。 編集の都合上、総ページ数(縦書き版が453ページ、横書き版が367ページ)は異なっていますが、内容はまったく同じです。

*購入についての詳細は、購入前に下記のDLmarketのサイトを見てください
 http://www.dlmarket.jp/

動物園から神の王国へPDFダウンロード縦書き版」(1500円+税)(453ページ)
   http://www.dlmarket.jp/products/detail/331107

動物園から神の王国へPDFダウンロード横書き版」(1500円+税) (367ページ)
  http://www.dlmarket.jp/products/detail/331108

試読版(無料)は上記のサイトから、会員登録等なしに、どなたでも自由にダウンロードできますので、本との相性を確かめて、購入の判断をしていただければと思います。 (画像の下の、「立ち読みできます」をクリックすると、試読版PDFを無料でダウンロードできます)

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