非二元の教えには本当はグルや先生はいない2019年03月24日 16時40分12秒

「頭がない男-ダグラス・ハーディングの人生と哲学」発売されました。

*定価:本体価格2,500円+税

*版型:B5版(フラカラー)183ページ

*発行:ナチュラルスピリット


*目次詳細  (原書には目次がないですが、読みやすくするために、日本語版にはつけてあります)


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最近、私のことを「先生」と呼ぶ人が増えて困惑している。私は「私とは本当に何かを見る」会やその他の会を主催している主催者(オーガナイザー) にはちがいないが、自分を「先生」だと思ったことは一度もない。

他の人たちが私をどう呼ぶかは、それぞれの人の自由だし、どうでもいいことにも思えたので、今までは放っておいたが、最近やたらにそう呼ばれることが多くなったので、これは一言書いておいたほうがいいかと思ったしだいだ。

非二元の教えにおいては先生やグルは本当はいない……

一つ目の理由は、非二元の教えの根本は、本質的には「私はあなただ」(主体と対象の融合)であり、よって私はどんな「あなた」とも対等で平等である。これは人間のマインドが好まない真実だが(なぜなら、マインドは階級制度を愛しているからだ)、非二元の教えを生きるとは、私の理解によればこの認識を生きることである。グル‐弟子、先生‐生徒という観念を作ってしまったとたん、そこに微妙に上下関係が生まれるのは避けがたい。

二つ目に、ダグラス・ハーディングが言うように、「私とは本当に何か?」に関して、自分以外に権威者はいず、自分よりも「私とは何か?」についてよりよく知りえる外部の人はいない。ダグラス・ハーディングはいつも言っていた。「私は、ただどこを見ればいいか、その場所を皆さんに案内しているだけです。今日、私は旅行ガイドです」

「旅行ガイド」 という言葉は、彼がワークショップで、時々冗談ぽく使った言葉だった。

それから彼がまたしつこく言ったことは、「見者には階級がない」ということである。「私とは本当に何かを見る」ことは、「今、ここしか」ないので、これを長年見ている人も、この実験の開発者で誰よりも長い経験をもっているダグラス・ハーディングも、今日初めて「私とは本当に何かを見る」人も、「見る(認識する)」ということに関して、毎瞬が初心者であり、だから、マスター(よくできる人)、古参弟子(長年見ている人)、初心者(今日初めて見た人)というような区別がありえないのだ。

ダグラスはスピリチュアルに関しては、インド的グル‐弟子、教師‐生徒の観念を嫌っていたし、多くの人がグルのところで行き詰まっている、つまり、グル‐弟子、教師‐生徒関係は、「私とは本当に何か」に一人一人が目覚めることの障害になりうると強く思っていた。万一誰かが彼を「先生」とか呼んだとしたら、彼はこういう原則には頑固な人だったので、たぶん不機嫌になるか怒ったことだと思う。

だから、ダグラス・ハーディングのワークショップには、階級も達成も、グルも弟子も、先生も生徒もいないので、いつも自由で開放的な雰囲気があり、それが私にはとても心地よかった。

彼は自分のところへ来るあらゆる人を「友人」と見なし親切だったし、もちろんみな彼を敬愛し尊敬してはいたけど、誰もが友人として彼と付き合った。彼はいつも普通だった。天才だったけど、一方で普通。キャサリンがお葬式で読み上げた詩の中にあるように、彼は誰のことも「自分より上とも下とも見なさい」という非二元の純粋な認識を生きた人だ。

「見者」には階級がない――私もダグラス・ハーディング同様に先生―生徒という観念を好まない。そして、もし皆さんが非二元の教え、特にダグラス・ハーディング、ラメッシ・バルセカール(とニサルガッタ・マハラジ)の教えに関心があれば、その人たちは全員が友人、同志であり、だから、会などで集まったときは、ダグラスやラメッシが長年そうしたように、本質、知恵、知識、経験、その他を「分かち合う」仲間である。

「先生」という呼称に話を戻すと、この言葉は実に便利な言葉で、日本では、教師だけでなく、作家、医者、弁護士、政治家、その他、人前で話す人たちに呼びかけるときに、大した意味もなく一般的に使われる。

しかし、言葉はそれが固定すると微妙にそこに上下関係という実体を作っていくのも事実で、世俗的な場所ではまあいいとしても、ことスピリチュアル、特に非二元の教えにおいては、弊害・障害をもたらす可能性のほうが大きくなると、私も感じている。

ということで、そう呼ばないとどうしても気分が悪いという人以外、これからは私のことを「先生」と呼ぶのは、できればやめていただきたいというお願いです。


〔イベント〕
2019年4月7日(日曜日午後)「私とは本当に何かを見る会」(東京都新宿)
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