『チ.地球の運動について』(2)――「情熱の質」について2025年08月22日 10時27分57秒

◎オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」

2025年9月4日(木曜日)午後2時から午後4時頃まで

2025年9月21日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで

◎オンライン「非二元の探究─世界の出現」

2025年9月13日(土曜日)午後2時から午後4時頃まで

2025年9月18日(木曜日)午後2時から午後4時頃まで


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〔Youtube]

U.G.クリシュナムルティ『悟りという謎』(18

https://youtu.be/VxQWT0Q2OHU



今日も、『チ。地球の運動について』についてである。私がこのアニメを見て、もう一つ深く考えたことは、人々の「情熱の質」についてだ。

このアニメの中で敵対関係にある、異端を迫害する教会の人たちと地動説研究者たちは、両方がともに強い情熱をもっている。異端迫害派は、地動説などという危険な思想が広まらないように、地動説研究者を迫害し、撲滅することに情熱をかけ、地動説研究者は、惑星や星の運動に関して何が真実か知りたいという情熱に動かされている。

この二つの情熱はかなり「質」が違うものだ。その違いを言えば、前者(異端迫害派)の情熱は「恐怖」に根差している。それに対して、地動説研究者たちの情熱は、「天体の運動の真実を知る喜び」に根差している。彼らは別に天動説をやっつけたいとか、教会の権威を失墜させて、自分たちが権力者になりたいという政治的動機で研究しているわけではない。そして、この時代、その情熱は非常に危険、命をかける情熱となっていた。実際、『チ。地球の運動について』では、登場した地動説研究者はみな処刑されている。

しかし、人間の幸福という観点から見れば、この物語の中では少なくとも、異端とされた地動説研究者たちのほうが幸福に死んだ感じである。

再び、前回も紹介したオクジーの疑問を紹介すると:

彼は仕事がら(警備組合勤務――仇討ちの代理とか、人を殺すことも仕事に含まれている)たくさんの人の死に際の様子を見てきた。彼は「自分は今まで幸福に死んだ人を見たことがない。教会の言うように真面目に生きてきて、死後これから天国に行けるというのに、どうしてなのか?」と疑問に思う。そして、唯一幸福に死んだのが、星観察が趣味で、彼を星の世界へと導いてくれた警備組合の同僚と、彼が異端審問官の警備の仕事をしたときに会った地動説研究者の二人だけだった。そこから彼はしだいに、「真面目に教会の言うとおり生きていいれば、死後天国へ行ける」という教会の教義を疑うようになり、最初は夜空を眺めるのさえ怖かったのが、しだいに星空を眺めることに喜びを感じるようになった。そして、地動説研究者たちの仲間になり、最後は星空を眺めながら、幸福に死んでゆく。

前回も書いたように、このアニメで描かれていることは現代社会においても無縁ではない。この惑星地球においては、「恐怖に根差す情熱」が圧倒的に強く、「喜びに根差す情熱」はほんのわずかしか実現しない。しかも、私たちは大人になるにつれて、そのわずかな喜びさえも感じることがどんどん少なくなり、反対に恐怖を感じることが増え、さらに悪いことには、その恐怖を抑圧し、感じないようにして生きている。

「恐怖に根差す情熱」は、たとえば、カリスマ的政治指導者が出現して、「〇〇のせいで、私たちは貧乏になっている」とか「我が国の問題は、〇〇の国のせいだ」などと、欠乏の恐怖をあおり、社会の中で膨れ上がれば、それは簡単に社会に対立と分断を生み出し、最終的には「戦争」へと繋がっていく。

今はたまたま8月ということで新聞やネットには、戦時中の悲惨な体験が山ほど語られている。そして、戦争を経験した人たちはほぼ100%、「戦争は悲惨なもの。二度と戦争をしてはいけない」と言う。そして、そういった記事を読む読者だってほぼ100%戦争はしてはいけないと思うはずだ。

ところが……そういった理性に根差す思いは、はっきり言って、恐怖に根差す情熱の前では無力だということを、歴史は証明してきたし、今でもガザ、ウクライナで証明している。「戦争は悲惨なもの。二度と戦争してはいけない」という思いは、万一、政治家や国民の中に恐怖に根差す情熱が伝染し膨れあがれば、すぐに消滅し、一転して「戦争だ! 敵をやっつけろ!」に簡単に変わってしまうだろう。

だから私は「戦争は悲惨なもの。二度と戦争してはいけない」とは簡単に言えない自分に気づく。むしろ、私は問いかける。「戦争は悪いもの。戦争はしてはいけない」という理性的思いはなぜいつも無力なのか?と。なぜ人にとっては命より自分たちの正義やつまらない観念が重要なのか? そこを考えることが重要ではないかと思うのだ――第二次世界大戦のとき、アメリカとの戦争は勝ち目がないという賢明な理性ある提言はすべて退けられ、戦争賛成(恐怖に根差す情熱)派が多数派になり、無謀な戦争へと突入した(という記事を、先日の新聞で読んだばかりだ)。

そういうことを問いかけたからといって、世界中の戦争が止まるわけでもないが、少なくとも恐怖心に根差す情熱への感染防止になると私は思っている。

そして同時に、日々、小さいことをたくさん喜んで生きようと思う。たとえば最近新しい環境になって発見した喜び――1時間に1回か2回、新幹線が通過する音を聞くこと。騒音なのに、なぜか静寂の中でこの音を聞いている瞬間が好きだ。あるいは夕暮れ時に、帰路を急ぐ鳥たちの飛行をベランダで眺め見ることなど。


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『チ.地球の運動について』(1)――権力者対異端2025年07月25日 10時08分22秒

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今日の話は、『チ。地球の運動について』についてである。すでに見た人たちもいるだろうけど、簡単にこのアニメを説明すると、15世紀のヨーロッパを背景に、地動説の研究に情熱をかける人たちと、そういった人たちを異端として迫害する教会との戦いを描いた作品だ。ちなみに、「チ。」の意味は、「知、地、血」と三つの意味がある。このアニメの原作者、魚豊(うおと)さんのインタヴューによれば、彼は知(知性)と血(暴力)の関係に関心があったという。「戦い」といっても、戦闘シーンは少なく、登場人物たちの会話がなかなか奥深くて楽しい(←政治家や政治家候補の皆さんが語る、他人の関心を得ようとする作為された言葉とは違って、みな自分の本気をしゃべっている)。

私がこのアニメを見て一番印象的に感じたことは、権力者対異端という、歴史上いつの時代にもどこの地域にもある対立である。ある意味では、人類の歴史とは「権力者対異端」の戦いといっても過言ではない。

権力者とは、その時代と地域において、お金(税金)を集める権利、それをどう使うのかの自由、そして人々に命令するパワーをもつ人たちの集団であり、異端とは、権力者が自分の権利、自由、パワー、権威を脅かすと決めつけている人たちのことだ。

権力者たちの異端狩りの一番の根本的動機は「恐怖」、つまり自分たちが享受してきた特権を失うことで、それは何としても食い止めなければならない。このアニメの中で教会がそれほど執拗に地動説研究者を迫害するのは、もし地動説が正しいとなれば:

*天動説が正しいとする彼らの神学がゆらぎ、
*教会の権威に傷がつき、
*人々から教会税を集金したり、彼らの生活を支配したりするパワーを失う、

ということを恐れてのことだ。もちろん表向きは、「社会の不安をあおる人類の敵を滅ぼすことは、神のための仕事だ」と自分たちがやっていることを正当化し、人々にもそう思い込ませようとする。このアニメの中で異端審問官のノヴァクは、「悪魔と結託してこの世界を変えようとする輩を迫害するのは、人類のため、神のため」と信じて疑わず、どんな残酷な拷問でさえ平気で行なう。信仰になった「恐怖」ほど残酷さを生み出すものはない。

歴史上の権力者は、(特定の宗教の)教会、軍、共産主義、絶対王政、民主的政権と、時代と地域によってどんな人たちでもありえ、そして今名前を挙げた権力者は、すべて反対の異端にもなりうる――宗教(キリスト教は長い間、多くの国で異端であった)、共産主義、民主派など。

では、現在の権力者対異端は、それぞれの国で違うが、たとえば:

中国では、中国共産党が権力者、それに対する異端とは民主派運動の人たち、チベット独立運動の人たちなど、そして台湾も中国にとっては異端だ。

中東の権力者イスラエルにとって、最大の異端はハマスであり、イスラエルがあれほどガザで残酷になれるのは、ハマスへの彼らの「恐怖心」のせいだと私は感じる。

アメリカは、トランプさんが大統領になってから異端狩りが激しい。彼にとっては、保守的価値観をもつ純粋な白人以外、すべて異端のようだ――移民の人たち、外国人留学生&労働者、性的少数派の人たちなど。彼はアメリカを保守的価値観をもつ純粋な白人の王国にしようと躍起だが、彼の言動そのものがアメリカの凋落を象徴している。

では、日本はどうかと言えば:
日本の権力者は誰かというと、長年政権与党の自民党のように見えるが、この国の本当の権力者は、たぶんその自民党を背後で動かしてきた人たちだろう。彼らが作り出した、「他人の言うことを聞いて、善人で真面目に働いてさえいれば、人は幸せになれる」という価値観がものすごくこの国の国民を束縛している。それはまるで「チ。」の中でたびたび出てくる、「教会の言うことを真面目に信じていれば、死後天国へ行ける」という信仰に似ている。

私は子供の頃からずっと「異端」であったので、「善人で真面目に働いてさえいれば、人は幸せになれる」という大人たちの信仰をいつも疑っていた。なぜなら、周囲の大人たちはみんな善人で真面目に生きていたのに、ほとんど誰も幸せではなかったからだ。そして私はずっと「異端」をつらぬき、幸いなことに迫害されることもなく、この年まで生き延びてきた。でも最近の私は昔よりはるかに人の言うことを聞く、真面目に働くよい子になっている(笑)。

ということで、権力者対異端の戦いは、現代の時代でもずっと続いているのだ。

さて、このアニメの登場人物たちの中で、私にとって一番興味深く、共感を感じたのはオクジーである。彼は下級国民の出身で無学で文盲で、「教会の言うことを真面目に信じていれば、死後天国へ行ける」と心から信じていた人間だ。ところが、運命によって地動説を研究する人たちと出会い、仕方なくその流れに巻き込まれてしまう。誰にバカにされても決して怒ることなく、素直に従う青年。視力が抜群によく、剣が強いので、その能力を生かして、縁の下の力持ちとなって、地動説研究者を支える。研究者たちの影響で文字の読み書きを学び、最後には地動説について本まで書くという成長ぶりだ。

第12話 『俺は、地動説を信仰してる』では、オクジーの素晴らしい言葉の連打が胸を打つ。彼は、こっそり地動説を研究している修道士バディー二の下働きをしているが、二人のところへも異端審問の魔の手が伸び、二人が最後の別れの挨拶をするときの会話だ。

他人のことなど一切配慮せず、自らの野心のために地動説を研究してきたバディー二が、「私はみすみす情報を(他人には)渡さない」と、地動説の研究はあくまでも自分だけのものと主張する姿に、オクジーは珍しく異論を唱える。

「他人を排除すると間違いに気づきにくくなるのではありませんか? そしてそれは研究にとってはよくないのでは?」

「キャスト伯(←天動説の権威)は、自分が間違っている可能性を信じ、受け入れました。自からが間違っている可能性を肯定する姿勢こそ、学術や研究には大切なのではありませんか?」

「第三者からの反論が許されないなら、それは信仰です。反論してもらうためには他人が必要です」

「天動説と地動説などの対立が現実を前へ向かわせるのです」

珍しく自分に反論するオクジーの言葉は傲慢なバディー二のハートにも響いたようで、二人のハートの触れ合いは最後の美しい悲劇へとつながっていく。

そしてオクジーは、バディー二が逃げる時間を稼ぐために、そして地動説という自分の信仰のために、死ぬ覚悟をして異端審問官と戦う。

信仰と科学の違い、なかなか考えさせられるエピソードだった。

第12話について詳しく解説したサイト



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猛暑の空2025年07月15日 11時24分48秒

マルクス・アウエリウス・アントニヌス様へのご質問の回答]

『アナスタシアシリーズ』という本の名前は初めて知りました。(シンプル堂)


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U.G.クリシュナムルティ『悟りという謎』(14


皆様、猛暑お見舞い申しあげます。

ここ2カ月ほど引っ越しのせいで超多忙だった。10年分の片づけをし、10年分の電話をかけまくり、10年分の不用品を捨て、そして新居に合わせて新しい物を購入し、こうして地球温暖化に自分も貢献している(苦)。

その地球温暖化の影響もあってか、引っ越し先のマンション最上階の東向きの部屋は日当たり最高(苦)で、朝から室温が33度~35度くらいになる。何もしないと室内で熱中症で倒れる危険性があるので、遮熱カーテンと遮光カーテンを二重にして室内への日光を完全に遮り、さらにエアコンと扇風機をかけ、さらに首と足を保冷剤で冷やして(笑)すごしている。そして、太陽が西の空に移動した夕方にエアコンを止めて、カーテンを開けるという何とも奇妙な生活である。

でも何事にもプラスとマイナスはあるもので、以前住んでいたところとは違って、まわりに高層の建物がないので、ベランダからは遠くの山まで見える。日の出前と、少し涼しくなった夕方にベランダに出て、目の運動と保養も兼ねて空と風景を眺めるのが日課になっている。太陽が沈む前の空の色彩は、どんな芸術作品よりも見飽きないし、夕方の空を眺めているとき、私は「sexy(←めったに使わない言葉であるが)」という言葉さえ思い浮かぶ。

怒涛のような忙しい日々もようやく終わり、今はまた読書と昼寝と母の介護と少し仕事という、ゆるい日常に戻り、紙の本も久しぶりに読み始めている。この2カ月間、忙しさと疲労のせいで本を読む気力がまったくわかなかった(忙しいと本が読めない、という主旨の本をどこかで見かけたが、まったくそのとおりだ)。それで寝る前や休憩時間は、ネットで色々なジャンルの動画を見ていた(動画は、疲れているときでも見ることができる)。今はあらゆるジャンルの動画があるので、娯楽、勉強、情報のために本を読まなくても生活できる時代なのだと実感。

次回は、私がこの2カ月間で見た動画の中で、一番面白かった『チ。地球の運動について』というアニメについて感想を書いてみたい――私は普段は日本のアニメをほとんど見ないが、このアニメにははまって、1週間で25話を全部見た(現在NHKのEテレでも放映中です)。


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*ジョエル・ゴールドスミス著『静寂の雷鳴』

本体価格:2,380円+税
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白米愛2025年06月10日 07時04分18秒

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https://youtu.be/QCW7zJdKX8Y

 

[お礼]
新刊書籍をご購入・購読いただきました皆様、どうもありがとうございました。


今から、7、8年前の秋のある日のことだった。いただいた新米をせっかくなので、雑穀を混ぜないで、白米で食べることにした。そして炊きあがった白米を一口食べたときに、私に衝撃が走った。「白米って、こんなにおいしかったんだ!」と。長い人生の間、食べ物に衝撃を受ける経験はそれほどあることではない。思い出に残るほど「衝撃的においしい」が数回、そして、「衝撃的にまずい」も数回くらいか。

その日、もう一生死ぬまで自宅では何も混ぜない白米を食べようと決心した。更迭された農林水産大臣と同じく、私も大人になってから(ほとんど)お米を買ったことがない。親戚の方にいただくおいしいお米をずっと食べてきた。だから、おいしいお米しか食べたことがないというありがたい身分である(と、私がこう言っても、私は政治家や官僚ではないので許していただけると思う)。それでも、健康のためにとかそんな理由で、ずっと雑穀を混ぜて食べてきて、それもそれでおいしいと思ってきた。

しかし、あの日以来、私は白米愛に目覚め、炊き方までかなり研究するようになった。今は炊飯専用の土鍋で炊いて、まあまあ満足のレベルである(でも、ここでも「体質」と「好き」が合わず、私は悲しくも炭水化物をたくさん食べれない体質である←若い頃はそうではなかったのに)。ここ数年は、他のブランドのお米も食べてみようと思い、一年に1回くらいスーパーでも買っている。ブランド米の無洗米が思った以上においしいのでびっくりした。

ここ1年の令和米騒動――国民の主食であるお米の値段が2倍以上になっているのに、政府も農林水産省も他の誰もその原因が何なのか、納得の答えを出していない。そもそもお米は国民の主食だというのに、お米を作っている農家の人たちの多くが農家専業(=つまり、お米を作る仕事で、家族を充分に養える)でやっていけるほど儲からないという話を聞いている。私の親戚の方も別の仕事と兼業で家族を養っていたし、後継者もいないようなのであと何年やれるかわからない状況である。

先日見たネットのニュースで、新しいやり方でお米を作っている若い人たちが紹介されていた――水田ではなく、乾いた土地でお米を作る方法とかで、水田で作る従来の方法よりはるかに省労働になるという。情熱をもつ若い世代の人たちが米作りに参入し、省労働と儲かる農業、そして「おいしいお米」が両立するように色々研究工夫している姿を見ると、これからの日本の農業に多少希望が持てる。

それでもと、私はお米に関しては悲観的に思うのだ。たぶんこれからの時代は財力とお米へのこだわりに応じて、自分のお米を選ぶ時代になると。つまり、国産のおいしいお米はたぶんすべての人には安い値段では行き渡らないということだ。私が5年後、10年後に国産のおいしいお米を余裕をもって買えるほど財力があるかどうか……でもお米のためだったら、私は他の出費を削ってもおいしいお米を買うとは思う。

さて、小泉大臣が国民にばら撒いた備蓄米(令和の「お救い米」(注))。備蓄米は元々は国民の税金で政府が買ったものだから、国民が備蓄米を安く買えるとすれば、国民が払った税金のおかげで安く買えるという意味だ。そして、小泉大臣(ヒーロー)対それに対抗する農水族のおじいちゃん政治家(悪者)というドラマまで演出して、昔、小泉大臣のお父さんもよく使った戦略だけど、「自民党、お前もしたたかよのう」という感じだ。それで石破政権の人気が上がり、次の選挙で自民党に有利に働けば、備蓄米は「国民を救う」というより、「自民党をお救い米」という自民党にとって一番ありがたいお米となる。

(注:「お救い米」(御救米)は、江戸時代に幕府や領主が飢饉や災害などの際に困窮した庶民を救済するために支給した米のこと。これは、特に飢饉や火災、水害などで生活が困難になった人々に対して、応急的に配られる施米。)


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*ジョエル・ゴールドスミス著『静寂の雷鳴』

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最近読んだ本から2025年05月25日 08時56分33秒

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*『猿笑非二元講座』

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『欧米に寝たきり老人はいない』宮本顕二・宮本礼子(中央公論新社)
前回のブログでも紹介した本。肉体年齢60歳を超えた人、そして高齢の親がいる人たちに読んでもらいたい本。


『笑わない数学1&2』NHK「笑わない数学」制作版(KADOKAWA)
NHKで放送された番組の書籍版。数学の難問に挑む数学者たちの姿が生き生きと描かれている。数式はたくさん出てくるが、文章は読みやすい。

過去10年間、私が一番たくさん読んだジャンルの本がたぶん数学だ。スピリチュアル系の本よりはるかにたくさん読んでいる。数学が私にとって興味深い理由は、数学者たちの情熱、「こんなことを考え続ける人がいるんだ!」という驚き、そして、数学に関する発見・証明は、時代と地域を超えた普遍的なものであり、そして最後に、数学の世界に人間の感情が入らないからだ。地上のゴタゴタから逃げるのに、非二元スピリチュアルと数学はよい逃避場所(笑)となる。

一方で、天才数学者たちの人生そのものは波乱万丈である。自分たちの数学理論の秘密をもらしたという理由で弟子を殺したピタゴラス、20歳で決闘で死んだガロア、その他研究に没頭するあまり精神が崩壊する人たちなど。

数学に関心がある人は非常に少数だと思うので(それでも本の出版件数から推測すれば、非二元スピリチュアルよりはるかに多数のはず)、今までブログの中で数学の本は紹介してこなかった。おまけに私がこれだけ数学の本を読んではいるのに、数学をほとんど理解もしていないので、わかりやすく説明もできない。「好き」と「能力」のミスマッチ、とても悲しくはあるが、それでもめげずに(笑)私は今日も数学の本を読んでいる。そして、数学への関心が広まってほしいとも思っている(お金はかからないので、老後の趣味にお勧めです)。

その他一般向けのお勧めの数学の本
『数式のない数学の本』矢沢サイエンスオフィス編著(株式会社ワン・パブリッシング)
数学がいかに私たちの生活に入り込んでいるか、数式を一切に使わずに説明している。

『素数の音楽』マーカス・デュ・ソートイ(新潮社)
『数学が見つける近道』マーカス・デュ・ソートイ(新潮社)
最近私が非常に好きなイギリスの数学者のエッセイ。数学の魅力が深く味わえる。翻訳も非常にいい(感じがする)。

『フェルマー最終定理』サイモン・シン(新潮社)
17世紀にフェルマーが残した数学界最大の「超難問」は、いかにして解かれたか。数学者ワイルズが完全証明するまで、3世紀にわたった数学を巡る「歴史ドラマ」を分かりやすく感動的に描く。


『死にそうだけど生きてます 』ヒオカ(CCCメディアハウス)
『死ねない理由 』ヒオカ(中央公論新社)

4人家族で世帯年収が百万円にも満たない貧困家庭(おまけに父親が暴力男)で育った女性が、親族の中で初めて大学まで進学したものの、卒業後も安定した仕事を見つけられず、常に体調不良で、おまけに「貧困な者は身の程を知れ」という世の中のバッシングに怯えながら暮らす日々を綴ったエッセイ。

著者のように、貧困家庭で育った人たちが貧困の苦しみを書くと、批判やバッシングが多く来るという話をよく聞く。世の中の人たちは、貧乏な環境から成功者になった人たちの物語は大好きなのに、貧乏な環境から抜け出そうと奮闘している人たちには、冷たいのはどういうわけなんだろうか? 「貧困な者は身の程を知れ」とは、どんな人たちが言うのだろうか? 親族なのか、同世代の人たちなのか、それとも年上、年下世代なのか? 

いわゆる親ガチャ、環境ガチャを乗り越えるのは本当に大変、と私もそうは思う。でも30歳を超えたら(著者はたぶん、今30歳前後)、自分の貧困を社会や政治や生まれた環境のせいにしないほうがいいのも、私の経験からは言える。なぜなら、親や社会のせいにしたところで、運命は決して好転しないからだ。

そして一方で、貧困に苦しんでいる人たちを批判・バッシングする行為は、そういった批判・バッシングは自分に影響することも私たちが知っておくべきことだ。『怠け者の悟り方』(タデウス・ゴラス著)から引用すれば:

〔今、あなたがある人に、「必要以上の援助を君は受け取るべきではない」と言ったとします。相手はあなたにそう言われても、どうということはありませんが、あなたは自分の言葉に縛られてしまいます。あなたは人から必要以上の援助を受け取れなくなるのです〕(p44)

さて『死ねない理由』の中で、彼女は、最近は、自分の好きなことにお金を使ってもいいんだと思えるようになり、好きな音楽家のコンサートなどに行っているという。そして、そういった「推し活」(自分が好きな人たちを応援する活動)が、自分が「死ねない理由」になっているとも。著者には好きなことをたくさん見つけて、生き続けてほしいと思う。


『愚道一休』木下昌輝(集英社)

室町時代の禅師一休(1394~1481)という人は、酒と女を愛した破壊僧というイメージ、そして、子供の頃から頓智とユーモアにあふれていた明るい人というイメージが強い。しかし、本書で描かれている一休は、後小松天皇(1377~1433)の落胤(らくいん)という複雑な血筋を背負い、仏道を深刻に求道する暗い一休である。「無漏の悪と無漏の善」をめぐる一休と彼の友&敵たちの会話が興味深い。
(無漏=仏道で「悟りの境地」)

*本書で紹介されている一休の歌

嘘をつき地獄に落つるものならば無き事つくる釈迦いかがせん
(嘘をついて地獄に堕ちるというなら、嘘ばかり並べ立てた釈迦はどうなるのだろうか)

今動画で紹介している、U.G.クリシュナムルティも「仏陀はウソつき」(笑)と言っている。


『修道士カドフェルシリーズ』エリス・ピーターズ(光文社)

私にとっては、ミステリーが面白いかどうかは、探偵役の人物が好きになれるかどうかにほとんどかかっている。

本シリーズ(昔途中まで読んでいた)では、12世紀のイングランドのある地域にある修道院を舞台に、そこで起こる数々の事件を鮮やかに推理するカドフェル修道士がとても魅力的だ。カドフェル修道士は、若い頃は十字軍遠征に出かけて、あちこちを旅してまわり、現在は、修道院で薬草を育て、いわばお医者さん的仕事をしている。聖俗の両方の智慧を合わせもつ彼は、政治、経済(金銭問題)、身分制度、男女関係の複雑さを読み解き、事件解決に奔走する。修道院という小さな世界にも、現代の人々がかかえるのと同じような問題がすべてあることに驚かされる。

最近の私の娯楽は、『修道士カドフェルシリーズ』の小説を読んでから、イギリスで昔テレビ放映されたこのシリーズをネットで見ることだ。



[一昨年出版された本]

*ジョエル・ゴールドスミス著『静寂の雷鳴』

本体価格:2,380円+税
本文ページ数:333ページ
発行:ナチュラルスピリット



[その他の本]

『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)

目次の詳細は下記へ。

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*『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)


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目指せ!「寝たきり老人ゼロの国」2025年05月01日 08時12分44秒

[イベント]

*リアルの会「私とは本当に何かを見る実験の会」(東京都文京区)
2025年5月11日(日曜日)午後12時45分より午後3時半頃まで

*オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」
2025年5月18日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで

*オンライン「非二元の探究――実験と瞑想の会」
2025年5月4日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで
2025年5月22日(木曜日)午後2時から午後4時頃まで

上記のイベントについての詳細はこちらへ


 

[新刊発売お知らせ]


*『自己覚醒へのマスター・キー』シュリー・シッダラメシュヴァール・マハラジ 著、
ナチュラルスピリット発行)発売。

ニサルガダッタ・マハラジの師の本、初邦訳!

価格:本体1800円+税
ページ数:176ページ


[電子書籍版発行]

*『頭がない男』電子版が販売開始!

価格:1,980円(税込み)

知られざる天才哲学者、ダグラス・ハーディングの生涯と哲学をイラストと文章で描いたグラフィック伝記。




日本では高齢者の増加にともなって、医療費もものすごいスピードで伸びている(私もここ数年、医者から薬を処方してもらっている身である)。それで政府も、人数の少ないところから(=選挙に影響が出ないところ)から、医療費の削減を目指そうとして、「高額医療費の自己負担額の引き上げ」が先日国会で議論された。

しかし、日本の医療費の削減って、まず終末高齢者に対する不要な延命治療をやめる、そして、(延命治療をやめる場合に、医者が刑事的に訴えられないように)法的整備をすることあたりから始めるべきではないかと、私は思っている。もう回復の見込みのない老人たちを寝たきり状態で生かしておくことに、どれだけの医療費が使われていることだろうか。高齢世代の福祉や医療のためばかりに税金が使われているという、若い世代の不満ももっともなことだ。

最近、『欧米に寝たきり老人はいない』(宮本顕二・宮本礼子著 中央公論新社)という本を読んで、欧米では、終末期高齢者への人工的水分・栄養補給は非常識で、むしろ人権侵害であるというあたりに私はかなり共感した。なぜ人権侵害かと言えば、それは本人にとって、ひどい苦痛となるからだ。本書では、2007年にスウェーデンの高齢者医療を見てきた著者たち(お二人ともお医者さん)が、今後の日本の終末医療について考察と提言をしている。

私も会員である、「日本尊厳死協会」の会報には、「親、夫や妻をこんなふうに看取りました」という読者の投稿がたくさん掲載されている。亡くなった人たちが「日本尊厳死協会」の会員である場合、家族は医者や医療機関に「本人の意志で、延命治療を希望しない」ことを強く伝えると、今ではたいてい病院や医者も理解を示し、本人や家族の希望通りにしてくれるという。

しかし、なかには、本人が植物状態になって、家族が、経鼻経管栄養(チューブによる栄養)を流すのをやめて欲しいと頼んでも、病院側から断られることもあるという。

もし今、若者、中年、老年の健康な人たちに、「回復の見込みがないときに、あなたは寝たきり状態で、長く生きたいですか?」とか、「胃ろうして生きたいですか?」と質問したら、ほとんどの人が、そんなふうにして「長生きしたくない」と答えるだろう。 

だから、政治家の皆さんが、「寝たきり老人ゼロの国」のための議論を始めて、国民にも考えてほしいと言ったら、それは世代間の対立なく、みんなに関心をもってもらえる話題だろうし、「医療費の削減とより人間らしい死」が両立する社会が実現すれば大変によいことのはず……。

しかし、「はず……」ではあるが、日本で実現するにはまだまだ長い年月がかかるだろう。

その理由は、「終末期高齢者への人工的水分・栄養補給は非常識で、むしろ人権侵害である」という考え方は、長い間の日本人の考え方――いかなるときも延命は善であるという医学的倫理価値観、まだ延命治療をすれば生きることができる人を、早く死なせることへの家族の罪悪感などに、価値観の転換を迫るからだ。

人間は考え方、価値観を変えることに非常に抵抗する生き物である。加えて、医療機関や介護施設の都合(←「寝たきり老人」や「胃ろう」は儲かるという身も蓋もない話)なども聞いたことがある。そういった様々な複雑な事情が絡み合って、「もう回復しないことがわかっているときには、安らかに死にたい」という願望が実現しにくい社会となっている。
 
終末期高齢者への人工的水分・栄養補給は人権侵害であるという考えに私が納得するのは、父が亡くなる前の最後の数か月病院に入院していたとき、自分でもうほとんど食事もとれず、点滴栄養を受けていたときの様子を思い出すからだ。父は「痛い」とか「苦しい」とは絶対に言わない人なので、いつも黙って耐えていた感じだった。私たちは、父が医者と西洋医学をとても信じていたので、「病院で死ぬことが父の望み」と単純に思っていたが、父が亡くなったあとで、最後の1ヶ月くらいは自宅で看ればよかったのかもと後悔した。

さて、昔の後悔はさておき、母の場合(まだ一人で食事はできるし、食欲も衰えてはいない)、心安らかに平穏に看取ることができるのかどうか、家族にも覚悟が問われる感じである。


「日本尊厳死協会」サイト



[一昨年出版された本]

*ジョエル・ゴールドスミス著『静寂の雷鳴』

本体価格:2,380円+税
本文ページ数:333ページ
発行:ナチュラルスピリット



[その他の本]

『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)

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*『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)


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お知らせ2025年04月20日 13時32分31秒

[イベント]

*リアルの会「私とは本当に何かを見る実験の会」(東京都文京区)
2025年5月11日(日曜日)午後12時45分より午後3時半頃まで

*オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」
2025年5月18日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで

*オンライン「非二元の探究――実験と瞑想の会」
2025年5月4日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで
2025年5月22日(木曜日)午後2時から午後4時頃まで

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*U.G.クリシュナムルティ『悟りという謎』(4)

https://youtu.be/uEeS2UOzdJY

 

[新刊発売お知らせ]


*『自己覚醒へのマスター・キー』シュリー・シッダラメシュヴァール・マハラジ 著、
ナチュラルスピリット発行)発売。

ニサルガダッタ・マハラジの師の本、初邦訳!

価格:本体1800円+税
ページ数:176ページ


[電子書籍版発行]

*『頭がない男』電子版が販売開始!

価格:1,980円(税込み)

知られざる天才哲学者、ダグラス・ハーディングの生涯と哲学をイラストと文章で描いたグラフィック伝記。


U.G.クリシュナムルティ『悟りという謎』2025年04月01日 10時30分12秒

[新刊発売お知らせ]

*『自己覚醒へのマスター・キー』シュリー・シッダラメシュヴァール・マハラジ 著、
ナチュラルスピリット発行)発売。

ニサルガダッタ・マハラジの師の本、初邦訳!

価格:本体1800円+税
ページ数:176ページ


[電子書籍版発行]

*『頭がない男』電子版が販売開始!

価格:1,980円(税込み)

知られざる天才哲学者、ダグラス・ハーディングの生涯と哲学をイラストと文章で描いたグラフィック伝記。


[ お知らせ]




先日より、YouTube で、U.G.クリシュナムルティ(1918 ~2007)『悟りという謎』(原書タイトル「The Mystique of Enlightenment」の翻訳を公開している。

U.G.クリシュナムルティはこのブログで過去に一度だけ話題にしたことがあり、そのときも書いたが、インドの賢者で私が好きな3人の一人だ。

有名なJ.クリシュナムルティのほうは、若い頃5年間、熱心に読んだものの、相性がそれほどよくなかったせいか、正直にいって、彼にはあまり親近感がわかない。しかし、なぜか、U.G.クリシュナムルティには親近感がわき、一時期熱心に彼の本を読んだものだ。本当は紙の本を企画すればいいのだけれど、もう新たに紙の本を企画するだけの体力と忍耐が、年々減少している(紙の本は企画してから、完成までに数年の時間がかかる)。

幸い、彼の本には著作権がない(彼のすべての本に、「自分の教えには著作権がない」ことを公言するU.G.の言葉が掲載されている)ので、このたび、長年読んだ、「The Mystique of Enlightenment」の翻訳を公開することにした。

改めて彼の本を読むと、彼の存在、言葉から一番伝わってくるのは、「怒り」だ。いわゆる賢者の中で、これほど怒っている人も珍しい。何に対する怒りだろうか? 大きく言えば、つまらないものをありがたがっているインド的霊性への怒り、自分の話は役に立たないと言っているのに、自分の話を聞こうとやって来る人たちへの苛立ち、そして、ひょっとしたら、子供の頃に強制的に学ばされた宗教教育にも怒っているのかもしれない。

彼は、20代の頃、自分以上に悟りを得るために努力した人はいないはずだと思っていたくらいだから、幼少期から10代の頃、それはものすごい修行をした(させられた)のだろうと想像する。子供の頃にイヤイヤ強制されたことは、大人になってから怒りがわくほどのトラウマを残すことがあり、私にもいくつかイヤな思い出(私の場合は、先生に強制されたこと)がある。

そんなU.G.クリシュナムルティが語ることなので、彼が語ることが何かに役立つというより、彼の話はすべて、「悟りや解脱を求めるすべての探求者がやっていることは、すべて無駄」、「グルも役に立たず、他人の話も役に立たない」、そして、「自分に起こったこと(49歳のときに、彼自身は「災難」と呼ぶ、強烈な覚醒体験が起こった)は、探求とはまったく無関係」という身も蓋もないところへ収斂していく。

彼は、彼の本を出版したいという人たちにこう言ったと伝えられている。「私の教えを広めるためではなく、金儲けのために本を出版しなさい」。

最後に、「The Mystique of Enlightenment」という本のタイトルについてであるが、直訳すれば、「悟りという神秘」くらいだが、「悟りなどというものはない」、「神秘などはない」と彼が語っていることとは真逆なタイトルで、いかにも本を売るためにつけたタイトル(笑)。

本当は、本書につけるべき正しいタイトルは、「The Mistake of Enlightenment」(悟りという間違い)くらいであるべきで、YouTube のタイトルも、大胆に誤訳して、「悟りという間違い」にしようかと一瞬思ったのだけれど、妥協して、『悟りという謎』にすることにした。たぶん、彼の言葉はほとんど役に立たないだろうし、また私が最後まで、「The Mystique of Enlightenment」の訳を公開できるかどうか(そこまで体力がもつかどうか)未定であるが、興味が湧きましたら、視聴ください。


[一昨年出版された本]

*ジョエル・ゴールドスミス著『静寂の雷鳴』

本体価格:2,380円+税
本文ページ数:333ページ
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絵画のタイトルが気になる(笑)2025年03月17日 16時58分05秒

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*『自己覚醒へのマスター・キー』シュリー・シッダラメシュヴァール・マハラジ 著、
ナチュラルスピリット発行)3月下旬発売予定。

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[ お知らせ]


先日、上野の東京都美術館に、「ミロ展」(Joan Miro スペインの画家。1893~ 1983)を見に行った。去年は、同じく東京都美術館に、「デ・キリコ展」(ジョルジョ・デ・キリコ。イタリアの画家。1888~1978)を見に行った。ミロもキリコも若い頃、なんとなく好きだった画家で、久しぶりに本物の絵を見て楽しかった。

とはいえ、私の絵画鑑賞能力や絵について説明する能力はかぎりなくゼロに近く、「なんでミロやキリコの絵が好きなの?」とか聞かれても、「ただなんとなく好き」としか答えようがない。

最近は、絵より、絵画のタイトルのほうがどうも気になる(笑)――何でこの絵にこのタイトルなんだ? みたいなタイトルが多くある。ミロの絵の中で、いわゆるシュルレアリスム(超現実主義)的な絵は、人や物が、人や物に見えるようには描かれていないことが多い。

今回のミロ展の絵画のタイトルで、たとえば、『カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち』のタイトルを見て、どれがカタツムリで、どれが夜の人物たちなのかを、絵の中に野暮にも探そうとしても、さっぱりわからない。あるいは、『ふたつの惑星に追われる髪』にいたっては、「なんで髪が惑星に追われるの?」みたいに考え始めてしまい、絵を鑑賞するより、思考のほうが忙しくなってしまう(愚)。昨年のキリコ展には、『燃えつきた太陽のある形而上的室内』なんていうタイトルもあった。形而上学的室内?って、わけわかんない……

でもまあ、自分がどんなものを描いても、それが人、星、動物に見えなくても、画家自身がそう見るなら、それでOKってところが、シュルレアリスム(超現実主義)絵画の自由なんだなあ、と勝手に納得した。

そして、美術展に絵を見に来ているのに、なぜか絵のタイトルだけが無数に思い浮かぶのが可笑しい。

先日、ミロ展を歩きながら、思いついたタイトル:

*空(くう)が見つめる君の空(くう)で待ち合わせ

*Iamからのラブレター

*君が見た私ではないもう一つの自画像

*私の宇宙頭の中で遊ぶ愛しい小人たち

*君を想う夜に切なく降りてくる愛

*人間的愛の阿修羅的変身

*愛を知らない子供たちのために泣く神

etc.

ということで、何十年絵を見ても、絵画鑑賞能力はまったく成長しないけど、でも、ミロの絵の色彩、色使いは、昔と同じく、「地中海で遊ぶバカンス」のように私を明るく自由な気分にしてくれた。

最後に一句

ミロ見て
我見て
「見ろ」三昧



[一昨年出版された本]

*ジョエル・ゴールドスミス著『静寂の雷鳴』

本体価格:2,380円+税
本文ページ数:333ページ
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ご質問への回答2025年03月08日 15時05分50秒

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ハム様の質問とコメントへの回答

[私は、悟りや人生に期待しすぎなのでしょうか?
結局、人生は、普通に生きるしかないのでしょうか?」

[ラメッシ・バルセカール(Ramesh S. Balsekar)の教えについて、Gemini(生成AI)に質問したら、良い回答が来ました。以下のリンク先の文章の感想を高木さんにいただけたらな、と思います。よかったら、読んでみてください。
note
悟らなければいけないと思うことは、
条件付きの肯定であり、「今」にいないのではないか? 非二元論や仏教の悟りについてです。二元論や仏教の悟りについてです。

[回答]
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。

非常に率直に言って、ひろゆきさんの考えでも、Gemini(生成AI)の回答でも、ハムさんがそれに共感したり、よいと思ったりするなら、それでOKなわけで、それに対して私が何かをコメントすることにほとんど意味を見い出せないです。

ハムさんが書かれている、「私は、悟りや人生に期待しすぎなのでしょうか? 結局、人生は、普通に生きるしかな
のでしょうか?」というご質問(でしょうか?)ですが、生成AIシンプル堂の回答は:

「はい、あなたは悟りや人生に期待しすぎです。結局、人生は、普通に生きるしかありません」(←身も蓋もない回答)



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