「動物園」の住民との付き合い方(笑)2021年06月04日 10時09分04秒

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前回、「動物園」の住民について話題にしたので、もう一回、「動物園」を話題にしてみよう(次回から、「神の王国」の住民であるロバート・アダムスの、Silence of the Heartについて紹介する予定です)。

「動物園」の住民――遠くで眺めている分には充分に楽しいのだが、それが自分の世界に出没して、関わらなければならないときは、けっこう厄介である。

「動物園」の住民は、IOC(国際オリンピック委員会)のような権力者たちばかりではない。どこの町にも近所にも職場にも、そしてどこの学校(子供の世界)にもたいていは生息している。家族の中にいる場合もある。

前回は、「他人のNOを受容できない」動物園の住民の話を書いたが、もう一つよく見かけるタイプは、「やるべき義務を拒否する=やるべき義務にNOを言う」タイプ、「怠慢タイプ」である。典型的な人たちが、借金の返済を拒否(放置)する人たち(クレジット、家賃、マンションの管理費などを滞納し続ける人たちなど)だ。

最近読んだ本で、そんな人たち(ここではクレジット関係の借金をしている人たち)との交渉を仕事にしている「督促OL修行日記」(榎本まみ著 文藝春秋社)という本は、動物園の住民の生態を知る上でなかなか興味深かった。タイトルに「修行」という言葉があるように、こういう職場で働くことはおそらく、瞑想の場で瞑想修行するのと同じくらい、あるいはそれ以上に、「過酷な修行」であり、もしそれをやり抜けば、人生を生きる知恵がつくだろうと思った。

借金の取り立てではないが、以前住んでいたマンションで、「やるべき義務を拒否する=やるべき義務にNOを言う」タイプの動物園の住民と個人的に関わった思い出深い話がある。

それは私が住んでいた部屋が施工会社の工事不良が原因で修理が必要だったとき、その担当の社員がサルだったのだ。私が何度その人に電話して、「契約の規定にありますから、早く修理の手配をしてください」とていねいに頼んでも、「はい、会社に伝えておきます」と言うだけで、まったく何もする気配がない。最初に頼んでから、1年半近くたったとき、これではダメだと思い至り、策を考えてみた。

動物園の住民は、自分より権力(権威)のある人の言うことは素直に聞くだろうと思い、その人の直属の上司宛に事情を説明した超礼儀正しい(笑)手紙を書いたのだ。もしその上司も手紙を無視するようであれば、会社の役員宛てに再度手紙を書こうと思い、それでだめなら、サル会社と縁を作ったということであきらめることにした。

手紙を出してから、すぐにその担当の社員から、「工事を手配しました」という連絡があり、なんとわかりやすい奴かと、苦笑した。動物園との交渉がいつもこんなふうにうまくいくわけでもないが、たまたま成功した例だった。

今までも書いてきたように、動物マインドはほとんどの人たちの中に多かれ少なかれ残っているもので、もう少しわかりやすく言えば、「自分の肉体とマインドが快適に生き残ることだけ」に関心をもっているマインド状態である。一人一人の違いは、それにどの程度支配されているかどうかという、程度の問題である。もちろん、次回ご紹介するロバート・アダムスとか、ラマナ・マハルシのように、生まれついたときから、動物マインドが限りなくゼロに近い状態という人たちもいるが、スピリチュアルな世界であっても、彼らは非常にまれである。

このブログを書いているシンプル堂、そして読まれている皆さんも、多かれ少なかれ動物マインドをもっているはずであり、だから、私たちは自分の中の動物マインドの活動についても注意深くあるべきである――どういうときに、自分は怒るのか、どういうときに恐れるのかなど。そうすれば、動物マインドに支配されている人が自分の人生に出没したときに、彼らの思考パターン、行動パターンを理解することができ、彼らとのコミュニケーションにも役立つはずだと思う。

現在、唯一私の周辺で出没する動物園系の人は、NHKへの加入をうながす調査員だ。「このマンションでNHKに加入していないのは、お宅だけみたいなんですけど、テレビ、もっていないんですか?」みたいに、まるで「テレビをもっていないことが法律違反」であるかのように、警察の尋問のごとくしつこく聞かれる。前回などは、携帯電話まで調べられた(テレビが映る機種かどうかのチェック)。

でも私はいつも、「彼らもノルマのある仕事をさせられて、仕方ないのだろう」と理解し、「テレビを購入したら、こちらから申し出ますから、もう来ないでいただけますか?」と丁寧な対応を心がけてはいる。でも、「NOを受容できないマインド」の人たちのようなので、また来るとは思うけど、いつも叫びたくなる――「NHKが映る機械をもっているというだけで、課金するシステムは動物園のやり方で、これからはうまくいきませんよ。そもそも、テレビの時代はもう終わっています!」



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Silence of the Heart (1)2021年06月11日 09時24分36秒

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ロバート・アダムス(Robert Adams 1928 -1997)のSilence of the Heart(ハートの静寂)の本と出会ったのは、1990年代の後半のことだった。アメリカである先生のサットサンに参加したとき、泊めてもらった家の人に、「すごくシンプルで、いい瞑想法がある」と紹介されたのが、ロバート・アダムスのIAm瞑想で、私はすぐに興味を惹かれた。

そして、その瞑想法がロバート・アダムスの本、Silence of the Heartに詳しく掲載されていると知り、本を早速購入し、IAm瞑想の箇所だけを素早く読み、それ以来時々IAM瞑想をやるようになり、とても簡単でいい瞑想だと思ったので、他の人たちにも紹介してきた。

しかし、その瞑想法の説明以外の箇所は、少し読んだだけで、購入してから長い間、ほとんどSilence of the Heartを私は読まなかった。その理由は――ロバート・アダムスは、彼のワークの基本に、「私とは誰か? 私とは何か?」と問う、「自己問いかけ」をおいている。なので、本書でも、自己問いかけのやり方、その意義についてかなりのページを費やして、彼は語っている。「自己問いかけ」について、これ以上詳しく、わかりやすい説明はないのではないかと思う。

ところが、私は「自己問いかけ」という方法がまったく苦手というか、ほとんどできないのである。私は20代のときに、ラマナ・マハルシの本を読んで、「自己問いかけ」という方法を知り、早々これは自分向きの方法ではないと、あきらめた。

この「自己問いかけ」においては、「私とは誰か? 私とは何か?」という質問には、答えてはいけないことになっている。もし答えたら、その答えはどんな答えであっても、「間違い」である。思考で答えうる答えは、当然のことながら、この質問の答えではないのだ。

しかし、私のマインドは、いったん質問を立てたら、それは答えなければならないというふうに強力にプログラミングされていて(愚)、「答えてはいけない」という質問には近づかないことにしている。無理やりやろうとすると、かえってマインドを静めるどころか、収拾できないほどの混乱に陥ってしまうのだ――ロバート・アダムスの生徒の中にも、「自己問いかけ」に関して、そういう感想を述べた人がいる。

20代の頃、そういうことがわかったので、「自己問いかけ」を一度もやろうとは思わなかった。代わりというか、30代の終わりに、ダグラス・ハーディングが開発した「私とは本当に何かを見る」実験に出会い、そちらのほうがはるかに自分向きだとわかり、長年実践している。

そんなわけで、ロバート・アダムスのSilence of the Heartも、最初はほとんど読まなかった。しかし、前にも書いたことだが、2000年代の前半、私が絶不調だったとき、難しい英語の本がほとんど読めず、そのとき数少なく読めた本が、ジョエル・ゴールドスミスの本とロバート・アダムスのSilence of the Heartだったのだ。たぶんそれは、Silence of the Heartの英語が非常に簡単だったからだと思う。彼が使う英語は、時々出て来るアドヴァイタ・ヴェーダンタの教えに関するサンスクリット語を除けば、日本の中学レベルの英語である。しかも、彼は語り口が非常に穏やかで優しく(彼はマハラジなどと違って、どんな質問にもけっして怒らず、ダメ出ししたりしない人だったようだ)、そして英語が簡単なので、かなり調子が悪いときでもなんとか読むことができた。

「自己問いかけ」以外(笑)の部分はかなり役に立ったので、何度か読み、そして、あるとき、「翻訳してみようかな」という気が起こった。とはいえ、「自己問いかけ」の説明の箇所をうまく訳せるかどうか自信もなかったのだが、それでももしかしたら、ロバート・アダムスの説明・表現・語り口と相性のいい人たちがいるかもしれないと思い、翻訳を進めた。

スピリチュアルな本に限らないが、本と言葉や表現には相性がある。よい内容なのに、読めない本というものが確かにある。色々なジャンルの本を読む私ではあるが、最近はもう読みにくい本を我慢して読む時間と忍耐がないので、読みにくい本はさっさとあきらめることにしている。

同じように、非二元の教えに関心をもっている皆さんの中にも、今まで私が翻訳した賢者の方々(ダグラス・ハーディング、ラメッシ・バルセカール、ニサルガダッタ・マハラジ、その他)の本は、「読みにくいなあ」とか、「ピンとこない」と思った人たちもいるかもしれない。そんな人たちにロバート・アダムスはたぶんおススメである。先ほども書いたように、読むだけだったら、抵抗なくすらすら読めるはずである(、となるように、今最後の編集作業を頑張っています)。


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Silence of the Heart(2)2021年06月25日 15時49分14秒

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[カエル様―ご質問への答え]
今のところ、Silence of the Heart(ハートの静寂)の発売はたぶん秋頃です。それ以上はまだ決まっていません。

本日は、ロバート・アダムス(Robert Adams 1928 -1997)がどんな人だったのか、簡単に書いてみよう。

*関連情報は下記に掲載されています。



(以下の内容は主に、上記のウィキペディアの情報とSilence of the Heart(ハートの静寂)の初版の本(今回出版される本は、改訂版)の情報によります)

ロバート・アダムスは、1928年ニューヨークに生まれる。彼は子供の頃から、ある種のシッディ(霊能力)に恵まれ、またいつも彼のベッドのかたわらに不思議な老人(あとでそれがラマナ・マハルシだとわかる)が佇んでいたという。

子供の頃の彼のシッディ(霊能力)がどういうものだったかというと、欲しいものがあるとき、それがお菓子であれ、玩具であれ、テストの答えであれ、その物の名前を唱えると、それが現れる(!)という、とても便利なもの(笑)だったらしい。

中学生のある日、数学のテストの最中に覚醒体験が起こり(その経験は、Silence of the Heartの中で、彼自身が詳細に述べている)、それ以後、世俗的な物事への一切の関心を失う。高校生のとき、たまたま図書館で見つけた本によって、自分が幼いときにベッドのかたわらにいた老人はラマナ・マハルシだと知る。

またその頃、同じくニューヨークで活動していたジョエル・ゴールドスミス(先月出版された「スピリチュアル・ヒーリングの本質」(ナチュラルスピリット発行)の著者)に出会った。ジョエル・ゴールドスミスはロバート・アダムスの覚醒体験を認めたが、彼は東洋の先生のところへ行くべきだと考え、その当時、カリフォルニアで活動していたパラマハンサ・ヨガナンダ邦訳本に『人間の永遠の探究』(森北出版)がある)を彼に紹介し、ロバート・アダムスはパラマハンサ・ヨガナンダの僧院に行き、最初はそこの僧になり、一生を過ごすつもりでいた。

しかし、パラマハンサ・ヨガナンダもロバート・アダムスの覚醒は認めたが、彼がいるべきところはここではなく、インドのラマナ・マハルシのところだと言って、ロバート・アダムスをインドへ送り出す。

折よく、親戚が亡くなって、遺産を受け取ったロバート・アダムスは、そのお金をもってインドへ渡り、ラマナ・マハルシのアシュラムへ行き、最晩年のラマナ・マハルシと3年ほどを一緒に過ごす。Silence of the Heartの中で、ラマナ・マハルシについてのいくつかのエピソードを彼は語っている。

ラマナが亡くなってから、彼は17年間、インドを放浪し、その間ニサルガダッタ・マハラジなど、様々なグルたちに出会ったと言われる。

彼は最初教えることを拒否していたが、あるとき「メッセージを伝えなければいけない」という思いが起こり、1960年代にアメリカに戻り、その間結婚もし、二人の子供の父親になり、ハワイ、コロラド、ロサンジェルスなどで教え、最後は1997年にセドナで亡くなった。

はっきりと言って、ロバート・アダムスもジョエル・ゴールドスミス同様に、普通の人ではない。今も述べたように、子供の頃からシッディ(霊能力)に恵まれ、そして、中学生のときの覚醒体験によって、いわゆる自我(エゴ)が全部ふっとび、彼の場合それが二度と戻って来なかったようだ。

スピリチュアルな探求をしてる人たちの中には、10代の頃、ある種の霊的覚醒体験をしたことがある人が多くいるが、でも、ほとんど場合は、自我が普通に戻って来て、また人間クラブ、あるいは時には動物園まで落ちて、人生の様々な艱難、苦労、奮闘を経験しなければならないのが普通だ。

彼の本を読んだりしていると、この人はたぶん特に若い頃、普通の人間の自我を想像するほうが困難だったのではという感じさえする。つまり、彼から見たら、人間が語る個人的苦労、問題、人類の諸問題が、とても可笑しく聞こえたのではないか、つまり、人間が本当は問題がないところに、問題を無限に想像する様子にむしろ驚いたのではないかと思う。

以前一度だけ、彼の講話の録音を聞いたことがある。彼はあまりに静寂の中に佇んでいて、話すことさえ、大変そうだという印象を受けた。つまり、彼の意識が非常に肉体から離れているところにあって、ダグラスやラメッシ、あるいはマハラジとは違って、言葉を使う次元に降りてくることさえ、困難な感じだった。彼が晩年はパーキンソン病、そしてガンを患って、比較的早死にだったのは肉体から離れすぎた意識状態にあったからかもしれないと思う(しかも、彼は体に悪いものは一切食べない、完全ベジタリアンだったにもかかわらず、だ)。

しかし、彼自身は自分の病気の何一つ、状況・状態の何一つ、「問題」だと見なさなかった。彼が本書で繰り返し語るメッセージがいくつかあるが、その一つがこれだ。

(何が起こっているように見えても)、All is well. (すべてはうまくいっている)


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