Silence of the Heart (3)2021年09月05日 17時09分32秒

[お詫び]
「スピリチュアル・ヒーリングの本質」(ジョエルゴールド・スミス著)を購入された皆様へ。
著者紹介のページで、彼の著書がすべて未邦訳となっていますが、The art of meditation が『神を識る瞑想の法』(教文館)というタイトルで1960年に出版されています。調査不足で、申し訳ありませんでした。その情報を教えてくださった方に改めてお礼を申し上げます。

[イベント] 

オンライン「マインドは何か?探求する会」

日時:2021年9月25日(土曜日)午後2時から午後4時頃まで

詳細は下記へ



コロナ禍の2度目の夏。母の介護の手伝いをし、あとは読書とテレビで時代劇鑑賞、そしてロバート・アダムスのSilence of the Heartの最終作業をして、過ごしていた。(Silence of the Heartは今のところ、10月下旬発売予定です)

今回はSilence of the Heartについてであるが、書こうとした内容を変更して、ロバート・アダムスの死後、彼に関して出たスキャンダルについて書いておこう。

最大のスキャンダルは、ロバート・アダムス本人は若い頃ラマナ・マハルシのアシュラムに行き、最晩年のラマナと一緒に過ごしたと言い、本の中でも何度かラマナのことを話題にしているが、実は彼はラマナ・マハルシに一度も会ったことがないはずだという証言が、昔ラマナ・マハルシが死ぬまで彼のそばにいた信頼できる帰依者の証言としてあがっているという。

私もその話はどこかで少し読んだ記憶がある。でも私は、「本人がラマナに会ったと言っているんだから、警察の犯罪捜査じゃないんだから、別にそれでいいんじゃない」という感じである。

ひょっとしたら、二人とも普通ではないシッディ(霊能力)をもっていたらしいので、肉体次元ではないところで会い、話した可能性もある(笑)。

スピリチュアルな本を翻訳する立場の人間として、私は基本的に本から感じるもの、本に書かれたことからすべてを判断する主義で、それ以外の余計な情報は必要がなければ、ほとんど入れない方針にしている。

本を読んで、書かれていることに真実を感じ、自分にとって役に立つと思えるときは熱心に読み、さらにもし日本の読者の皆さんにも役立つだろうから、紹介しようという気が起これば、翻訳をする、という具合だ。

その過程で、著者というか先生ついては、本を出すことが決まったあとで、必要な情報だけを調べるという感じである。ほとんどの先生には会ったことがないので(Youtubeなどの動画も、翻訳しているときはほとんど見ない)、人柄もあくまでも私は想像するだけである。

もし本を読んでいて、「この先生はちょっとおかしいし、あやしい(笑)」と、私が感じるようであれば、そのときは翻訳する気にはたぶんならないだろうし、本を読むのもやめることだろうと思う。ロバート・アダムスという人に関しては、「この人は普通ではない」とは感じたものの、「ちょっとおかしいかも」とか、「なんかあやしい」とは、私自身は一度も感じたことはなかった。

ロバート・アダムスのスキャンダルは今述べたこと以外にも、死後多くのスキャンダルが出たそうで(それらに関しては私は一切知らないが)、そのせいで多くの帰依者が教えを去ったらしい。

大物の賢者の方々の多くは、死後、あることないこと色々とスキャンダル的なことを書き立てられる傾向があるが、それだけ多くの人たちのアイドル(偶像)になったということだろう。多くの人たちの愛着的愛情の対象になれば、その反対のバッシング(批判)も避けられないという物理の法則のようなもの――芸能人のスキャンダルと同じレベルの話であるけど。

それでも私が今回のブログでこのことについて話題にしたのは、本を買う・買わないの判断のために、一応お伝えしておいたほうがいいかもしれないと思ったからだ。(ひょっとしたら、読者の皆さんに中には、そんなひどいスキャンダルのある先生の本なんか買いたくないという方もいるかもしれない)




目次は下記に掲載してあります。


[お知らせ]








[お知らせ]



「ニサルガダッタ・マハラジが指し示したもの」(ラメッシ・バルセカール著)が、発売になりました。本体価格:2,550円 (用語解説と訳者あとがきも含めた本文ページ数、378ページ)

目次は下記のサイトに掲載してあります。

http://www.simple-dou.com/CCP052.html

アマゾン社サイト
https://www.amazon.co.jp//dp/4864513317/

*「意識は語る――ラメッシ・バルセカールとの対話」電子書籍版発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0832XZ3ZX

*「意識に先立って――ニサルガダッタ・マハラジとの対話」電子書籍版発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B084KPV1XC

*「楽しいお金2」電子書籍版発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B085VLSD2G/


*「楽しいお金3」電子書籍版発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B088TDX4CL/


[電子書籍既刊]

ラメッシ・バルセカール     『誰がかまうもんか?!』

ヨドバシ電子書籍ストア


トニー・パーソンズ  『何でもないものがあらゆるものである』

「人をめぐる冒険」


[新刊発売]

「頭がない男-ダグラス・ハーディングの人生と哲学」
*定価:本体価格2,500円+税 *版型:B5版(フラカラー)183ページ*発行:ナチュラルスピリット 
*目次詳細 

*アマゾン社の広告
https://www.amazon.co.jp/dp/4864512981

[シンプル堂電子書籍・音声ファイルの販売につきまして]

シンプル堂の電子書籍と音声ファイルの販売を委託していましたDlmarket が
営業を終了し
ました当面、下記電子書籍、音声ファイルの販売はシンプル堂で行います。
ご希望の方は下記シンプル堂までご連絡ください。


現在販売中の商品

動物園から神の王国へPDFダウンロード縦書き版」(本体価格 1500円)(453ページ)
  
試読版無料ダウンロード
 https://1drv.ms/b/s!Ai3TZmJC9gNJhGHyMMb0_abLPm5o

動物園から神の王国へPDFダウンロード横書き版」(本体価格 1500円) (367ページ)
試読版無料ダウンロード

「楽しいお金縦書き」PDFダウンロード版(本体価格 1,000円)
試読版無料ダウンロード
https://1drv.ms/b/s!Ai3TZmJC9gNJhGME_pCKQUY5J-3j

「 楽しいお金3縦書き」PDFダウンロード版(本体価格 1,000円)
試読版無料ダウンロード
https://1drv.ms/b/s!Ai3TZmJC9gNJhGQOyvyjpR4C9wkD

 「人をめぐる冒険 縦書き」PDFダウンロード版(本体価格 1,000円)
試読版無料ダウンロード
https://1drv.ms/b/s!Ai3TZmJC9gNJhGXevb9snCq6Ds7L

「1994年バーソロミュー・ワークショップ東京会場1日目」MP3ダウンロード版(本体価格 2,000円)

「1994年バーソロミュー・ワークショップ東京会場2日目」MP3ダウンロード版(本体価格 2,000円)

「1994年バーソロミュー・ワークショップ京都会場1日目」MP3ダウンロード版(本体価格  2,000円)

「1994年バーソロミュー・ワークショップ京都会場2日目」MP3ダウンロード版(本体価格 2,000円)
東京会場試聴版無料ダウンロード

京都会場試聴版無料ダウンロード













Silence of the Heart (4)2021年09月20日 07時17分32秒

[お知らせ]

Silence of the Heart は、『ハートの静寂』(ナチュラルスピリット発行)というタイトルで10月末に発売予定となりました。

(本体価格 2,980円 税込み価格3,278円 本文ページ約480ページ)

目次は下記に紹介してあります。


今回は、Silence of the Heart 『ハートの静寂』の本について、最後のブログです。

問題だらけの現象世界で、「世界にも個人の人生にも問題は何もない」という彼のメッセージがどこまで理解されるのか、そして、非二元の探究をしている人たちの間でさえも、「問題は何もない」という彼のメッセージがたぶん大きな誤解と混乱を生むかもしれないと感じながら、ロバート・アダムスの言葉を追っていた――本書を読んでいると、「問題は何もない」という彼のメッセージは、彼のサットサンに参加しているほとんどの人に理解されていないことがわかる。

非二元の教えで、「問題は何もない」というときの問題点(笑)はかなり複雑で、その言葉を間違って受け取って、間違った地点に居座っている人たちについては、ロバート・アダムスが本書の中でも所々言及している。それについては改めて別の機会に触れるとして、今回は、ロバート・アダムスが『ハートの静寂』の中で語っている、「私とは何かに目覚めるための」彼の教えを要約してみよう(ただし、彼自身は自分には何も教えることがない、とも言っている)。

「私とは何か」に目覚めるために:

1「私とは何か?」という自己問いかけを真剣に日々おこなう。

2自己問いかけができない人は、「IAM(アイ・
アム)瞑想」をおこなう。

3修行というものがまったくできない人は、すべてを神に明け渡す、「私の意志ではなく、神の意志」という自己明け渡しを実践する。

4「自己問いかけ」のワークと同時に、慈悲、謙虚さという徳を実践する。

5伝統的なヒンドゥー教の宗教的戒律を遵守し、非暴力を実践する(完全ベジタリアンの薦め)

6無私で他人に奉仕する


私は、上記の1から3のことは納得したが、正直なところ、4から6の事柄はそれほど心に響かなかった。私はスピリチュアルな教えに、道徳や宗教的戒律を加えるのは好みではない。

もちろん、私だって、自分の国の法律を守り、出会う人には、自分にできる範囲で親切に接する程度のことは心がけてきたが、それは私にとっては人として生きるための常識のようなもので、特別にスピリチュアルな実践というわけではない。

また、自分自身を思いやりや謙虚さという徳をもった人間だと思ったことも一度もないし、積極的にそうなろうとしたこともなく、むしろ私は20代の頃に非常に影響を受けた、ロシアの神秘思想家、グルジェフの「意識的利己主義者であれ」という教えに共感・納得し、むしろそれを実践してきた。伝統的な道徳とか戒律を一切考えずに、スピリチュアルな探求をしてきたことは、自分自身にとってはよかったことだと思っている。そして、他者への思いやり、愛情などは、「私とは何かに目覚める結果」自然に湧くものという、ハーディングの言うことが、経験からその通りだと納得している。

ただ、ロバート・アダムスが、「自己問いかけ」のワークと同時に、慈悲、謙虚さ、奉仕を実践することを強調するのは、非二元の教えの探究者の多くが、非二元の教えを知的に理解することに留まり、その弊害を彼が長年の間たくさん見聞したせいでもあるのかもしれないし、あるいは彼が長年インドで暮らしたせいでもあるかもしれない。

何をすべきか・すべきでないかという道徳・戒律、そして何を食べるべきかに関しては、自分自身の中から自然に湧くものを信頼し、一人ひとりが納得して、世の中の常識・規範と折り合いをつけるべきものではないかと思う――私自身はベジタリアンではないし、基本、自分の好きなものを食べる主義であるが、ただ心がけることは、食料を無駄にしないこと、そして日々食料が与えられていることに感謝を捧げている。

それから、前にも触れたことがあるが、こういった非二元の本、特に講話にもとづいて作られている本は、ある個所と別の箇所で言っていることが、まったく矛盾しているというところが多くみられる。特に今回のロバート・アダムスの『ハートの静寂』にはその矛盾がはなはだしい。

その理由はたぶん、ロバート・アダムスが彼のサットサンに参加している人たちがどんな人たちかによって、日ごとに話すことの重点を変えるからだ。

今日の参加者はもう充分すぎるほど、修行をやってきた人ばかりで、むしろ修行に執着していると見れば、「あなた方はいつまで修行をやっているのですか? 修行が目覚めさせるわけではありません」という感じになり、反対にほとんど修行を何もしない参加者が多くいれば、「修行を頑張ってやってください」というトーンになる。

こういう本を読むときは、そういった言葉の矛盾は気にしないで読み、むしろ彼が全体を通して語っていることの真髄は何かを意識するとよいのではないかと思う。もちろん彼は言葉ではあちこち矛盾しているが、一貫として、今この瞬間に、自分の真我(本当の自己)に気づいて、自分は一個の肉体であるという観念から解放されて、自由になることを語っている。

さて、(1)の自己問いかけに関して、私はほとんどやったことがないと前に書いたが、実は、本書の編集作業の最中に、ロバート・アダムスの言うとおりに、生まれて初めてほんの少しの間、真面目(笑)にやってみた。

いくつかのやり方をやってみたが、一つは:

ある瞬間、突然止まって、マインドの中で「私とは何か?」と単純にただ問いかけることを、一日中、やってみた。もちろんそれには答えはなく、「私とは何か?」のあとに続くものは、ただ沈黙(静寂)だけ……。別のことを考えている最中でも、「私とは何か?」を問うと、瞬間に思考が止まることがわかる。

その質問をする瞬間に、物質世界からのギャップが生まれるという感じである(ハーディングの指差し実験に近い感覚である)。
それからもう一つは(こちらはけっこう気に入って、今でも気が向くと、やってみる)、音を追うという方法だ。

お風呂に入るとき、水道の蛇口から、湯船の中に数秒おきに水がほんのわずか落ちるようにする。目を閉じて、その音を聞きながら、「この音は誰のところに来ているのか? 私である。私とは何か?」と問い、音を追いかける。すると、音は自然に静寂へと消えていく。

ポタッ……静寂……ポタッ……静寂……ポタッ……静寂……ポタッ……静寂……ポタッ……静寂

音を追っていると、あまりに心地よくなって、寝入って水槽で溺れないように、しっかり目覚めている必要がある(笑)。よかったら、試してみてください。



目次は下記に掲載してあります。


[お知らせ]








[お知らせ]



「ニサルガダッタ・マハラジが指し示したもの」(ラメッシ・バルセカール著)が、発売になりました。本体価格:2,550円 (用語解説と訳者あとがきも含めた本文ページ数、378ページ)

目次は下記のサイトに掲載してあります。

http://www.simple-dou.com/CCP052.html

アマゾン社サイト
https://www.amazon.co.jp//dp/4864513317/

*「意識は語る――ラメッシ・バルセカールとの対話」電子書籍版発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0832XZ3ZX

*「意識に先立って――ニサルガダッタ・マハラジとの対話」電子書籍版発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B084KPV1XC

*「楽しいお金2」電子書籍版発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B085VLSD2G/


*「楽しいお金3」電子書籍版発売。
https://www.amazon.co.jp/dp/B088TDX4CL/


[電子書籍既刊]

ラメッシ・バルセカール     『誰がかまうもんか?!』

ヨドバシ電子書籍ストア


トニー・パーソンズ  『何でもないものがあらゆるものである』

「人をめぐる冒険」


[新刊発売]

「頭がない男-ダグラス・ハーディングの人生と哲学」
*定価:本体価格2,500円+税 *版型:B5版(フラカラー)183ページ*発行:ナチュラルスピリット 
*目次詳細 

*アマゾン社の広告
https://www.amazon.co.jp/dp/4864512981

[シンプル堂電子書籍・音声ファイルの販売につきまして]

シンプル堂の電子書籍と音声ファイルの販売を委託していましたDlmarket が
営業を終了し
ました当面、下記電子書籍、音声ファイルの販売はシンプル堂で行います。
ご希望の方は下記シンプル堂までご連絡ください。


現在販売中の商品

動物園から神の王国へPDFダウンロード縦書き版」(本体価格 1500円)(453ページ)
  
試読版無料ダウンロード
 https://1drv.ms/b/s!Ai3TZmJC9gNJhGHyMMb0_abLPm5o

動物園から神の王国へPDFダウンロード横書き版」(本体価格 1500円) (367ページ)
試読版無料ダウンロード

「楽しいお金縦書き」PDFダウンロード版(本体価格 1,000円)
試読版無料ダウンロード
https://1drv.ms/b/s!Ai3TZmJC9gNJhGME_pCKQUY5J-3j

「 楽しいお金3縦書き」PDFダウンロード版(本体価格 1,000円)
試読版無料ダウンロード
https://1drv.ms/b/s!Ai3TZmJC9gNJhGQOyvyjpR4C9wkD

 「人をめぐる冒険 縦書き」PDFダウンロード版(本体価格 1,000円)
試読版無料ダウンロード
https://1drv.ms/b/s!Ai3TZmJC9gNJhGXevb9snCq6Ds7L

「1994年バーソロミュー・ワークショップ東京会場1日目」MP3ダウンロード版(本体価格 2,000円)

「1994年バーソロミュー・ワークショップ東京会場2日目」MP3ダウンロード版(本体価格 2,000円)

「1994年バーソロミュー・ワークショップ京都会場1日目」MP3ダウンロード版(本体価格  2,000円)

「1994年バーソロミュー・ワークショップ京都会場2日目」MP3ダウンロード版(本体価格 2,000円)
東京会場試聴版無料ダウンロード

京都会場試聴版無料ダウンロード