世界全体は改善できないが……2021年10月15日 16時07分41秒

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(本体価格 2,980円 税込み価格3,278円 本文ページ約480ページ)


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2021年10月22日(金曜)午後2時より午後4時頃まで

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◎オンライン「マインドとは何か?探求する会」

2021年10月24日(日曜日)午前9時から午前11時頃まで (予約受付終了)

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先日、ブラジルの異色経営者であるリカルド・セムラーの講演動画をご紹介した。この動画を主催しているTEDというサイトでは、あらゆる分野で、現在地球上で最先端の人たち、英語でよく使われる表現、cutting edgeの人たちの講演動画が多くアップロードされている。(くだけた表現でいうと、「意識高い系」の人たちの動画である)

私もたまに時間があるとき、視聴している。

昨日は、「障害者を感動ポルノにするな」というテーマで話した外国の障害者の人の講演を視聴し、皮肉とユーモアの効いたパンチのある話で、楽しかった。

(日本語字幕付き)

このTEDに登場して講演する皆さんは、たいてい下記のような資質をもっている。

1困難があっても、くじけない不屈の精神とユーモア。
2他者に対する共感と思いやり。
3自分に対しても世界に対しても非常に肯定的。
4自分が貢献することで、世界を生きるのによりよい場所にしたいという情熱。

一言で言うと、皆さんとても魅力的で情熱的な人たちで、こういった人たちがこれからの地球社会の本当のリーダーであることは間違いないことだ。

一方、非二元系の賢者たち、ロバート・アダムスとかニサルガダッタ・マハラジとか、ダグラス・ハーディングなども非常に魅力的な人達であるが、たぶん、TEDの講演者たちと一番違うところは、上記の3に関して言えば、肯定的になるべき「自己や世界」がなく(なぜなら、個人的自己も世界も究極的な意味では存在しないから)、そして4に関して言えば、「世界は善と悪の二元性からできているので、世界を改善しようとしても無駄であるという理解と認識」をもっていることだろう。

この「世界は善と悪の二元性からできているので、世界を改善しようとしても無駄であるという理解と認識」が、世界を改善したいと望む各分野のリーダーたちに、そして、理想的平和な社会(あるいは、惑星)がどこかにあるはずだと夢想する一部のスピリチュアルの人達に、非二元系の教えが一番受けないところだと思う。彼らのマインドには、「世界を改善しようとしても無駄」とか「理想的平和な社会はありえない」が、とてもネガティブに聞こえるに違いない。

ロバート・アダムスも『ハートの静寂』で、「世界は改善しえず」、世界は永遠に、常に善と悪、美と卑劣さが同時進行するところであることを繰り返し強調している。歴史を長いスパンで眺めてみれば、非二元の賢者たちの言うことが悲観的に聞こえても、正しいことがわかる。

では、非二元の賢者たちは、世界に背を向けて、自分の人生や社会に関して、厭世的になることを勧めているのだろうか?

もし非二元の教えをそう受け取る人がいれば、それは誤解である。彼らが概ね言っていることは、

「世界のことは放っておき、自分とは何かの本質に目覚めて、それに従って生きなさい。そうすれば、自分の人生を変えようと意図することなく、自然に物事はうまくいくだろう」ということだ。
そのことは、今回の『ハートの静寂』の中でもしばしば言及されていることである。

私が今、長年非二元の探究をした経験からも言えることは、世界全体は改善しえず、数十年後も数千年後もたぶんたくさんの問題を抱えているだろうが、自分の本質に目覚めることは、「私の現象世界」を相対的には平和で豊かにしてくれ、しかも、私は毎瞬、毎日、目の前に現れている「私の現象世界」だけに気を配ればそれでOKということだ。おかげで、私は世界全体、社会全体の問題や未来、自分の人生の未来を深刻に心配しなくてもすんでいる。

とはいえ、私は様々な「社会映画」を眺め見るのも嫌いではないし、もちろん、TEDに登場するような人たちも世界には非常に必要だとは思っている。結局のところ、世界にはいつの時代も、動物園の住民から神の王国の住民まで様々な人たちが存在して、彼らの絡み合いがドラマを生み出し、善と悪、美と卑劣さが同時進行している映画が常に上映されていて、誰もそれを止めることはできない……



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