Master Key to Self-Realization (3)2024年07月01日 06時48分21秒

ケロケロ様
[Master Key to Self-Realizationの発売予定は、現時点ではまだ未定です。たぶん、今年中には発行されると思いますが……]

◎オンライン「私とは本当に何かを見る実験の会」

2024年7月14日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで
2024年7月25日(木曜日)午後2時から午後4時頃まで


◎オンライン「非二元の探究――非二元的認識から生まれる豊かさについて

2024年7月18日(木曜日)午後2時から午後4時頃まで
2024年7月21日(日曜日)午後2時から午後4時頃まで


[お知らせ]

*Youtube新シリーズ 猿笑(さるわらい)非二元講座」
*『ハートの静寂』(ロバート・アダムス著 ナチュラルスピリット発行)電子書籍版が
発行されました。詳細はこちらはへ。



Master Key to Self-Realization(自己覚醒へのマスター・キー)は、非常に短い本(原書で、約100ページ)なので、私がこのブログであまり内容を紹介しすぎると、皆さんに購入していただく意味がなくなる(笑)ので、各ボディについての詳細に興味がある方は、ぜひ購入していただければと思う。

私が本書の中に書かれている内容で、「ああ、そういうことか」と初めて知ったことは、インドの悪名高きカースト制度の起源である。本書の中のある章に、「一人の人間の中で、カーストを経験する」という項目がある。実は、インドのカースト制度の起源とは、現在のように、肉体がどこの家庭や家柄に生まれたかという外側の問題ではなく、一人の人間の中のそれぞれのボディにつけられた別称なのである。

カーストには、基本的にバラモン(司祭)、クシャトリヤ(戦士)、ヴァイシャ(商人)、シュードラ(労働者)があるが、それをそれぞれのボディに当てはめれば:

グレート‐コーザル・ボディはバラモン(司祭)・カースト、
コーザル・ボディはクシャトリヤ(戦士)カースト、
サトル・ボディはヴァイシャ(商人)カーストであり、
グロス・ボディはシュードラ(労働者)カースト、

ということになる。

だから、人がグロス・ボディ(肉体)と自分を一体化していれば、その人の意識状態は、シュードラ(労働者)カーストに属し、サトル・ボディと一体化していれば、ヴァイシャ(商人)カーストに属し、コーザル・ボディと一体化していれば、クシャトリヤ(戦士)カーストに属し、グレート‐コーザル・ボディと一体化していれば、バラモン(司祭)・カーストに属している、ということになる。

このように、インドの古代ヴェーダの本来の教えによれば、カーストは、肉体の生まれや家柄とは無関係、つまり、今、流行の言葉で言えば、家柄ガチャとは無関係なのに、それを外側の固定的階級制度にしてしまったところに、現在まで続くインドという国の不幸がある――インドには、さらにカースト外の不可触民、「ダリッド」と呼ばれている人たちがいる。

本当であれば、人を解放するはずの宗教的教えが、人々を束縛し、不幸にするのは、何もヒンドゥー教に限らないが、人間マインドが、どれほど階級制度が好きなのか、いつも驚くばかりである。

たぶん、人間精神の奥深くに、誰の中にも、「上(の階級)へ行きたい」という超越へのあこがれ、野心(願望)のようなものがあるのだろうと、私には感じられる。そして、その野心(願望)が間違って、外側に向けられると、それは宗教ではなく、「政治」、他者とのかぎりない階級競争となり、その結末は、不幸、みじめさ、憎しみ、恨み、つらみである。

しかし、そのあこがれ、野心が正しい方向、つまり、内側に向けられ、内なる階級が理解できれば、本書が説明するように、それは究極的には人を解放する教えとなる。

真正なスピリチュアルは、どんな家柄、生まれ、人種であれ、すべての人にカースト(ボディ)からの解放の可能性を約束している。本書の中では、グレート‐コーザル・ボディ=バラモン(司祭)・カーストさえ、最後に超越すべきものとして語られている。

ボディの階級を上り、最後にはそれさえ捨てる。それがアドバイタの教えが語る最高の野心であり、ニサルガダッタ・マハラジはその野心を次のように語っている。

「あらゆる人が死ななければならない。だったら、自分の本質として死になさい。なぜ肉体として死ぬのか? 自分の本質を決して忘れないようにしなさい。そのことは多くの人たちには受け入れられないかもしれないが、それが事実だ。もしあなたが野心をもたなければならないとしたら、最高の野心をもちなさい。そうすれば、少なくとも死ぬ最中に、あなたは絶対になることだろう」『意識に先立って』p195(ナチュラルスピリット発行)


[昨年出版された本]

*ジョエル・ゴールドスミス著『静寂の雷鳴』

本体価格:2,380円+税
本文ページ数:333ページ
発行:ナチュラルスピリット



[その他の本]

『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)

目次の詳細は下記へ。

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*『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』アマゾン・キンドル版(税込み定価:330円)


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