本を出したあとのダウンな気分2022年09月30日 15時34分11秒

[イベント]
オンライン「非二元の探究―ニサルガダッタ・マハラジの教え」

2022年10月9日(日曜日)午前9時から午前11時

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『仕方ない私(上)(下)』をご購入・ご購読いただきました皆様、ありがとうございました。

それでお小遣いも入るし、もっとうれしい気持ちになるはずなのに、どうも本を出したあと、1ヶ月くらいはいつもダウンな気分である。

よく起こることなので、気持ちがダウンになる理由を、私は自分なりに突き止めて、理解した――それは文章を書いたり、編集作業をしているときは、かなりハイな状態になる、つまり、文章を書いたり、編集作業をしているときは、脳内快楽ホルモン(たぶん、ドーパミン)が出るせいで、ハイになることと関係している。特に本を書いていて、完成が近づくにつれて、ドーパミンの量が増えるようで、本を出す頃がピークになる。

そして、ドーパミンによって盛り上がった気分は、ピークを過ぎれば、盛り下がらずをえず、そのため、本を出したあとはしばらくダウンな調子なのである、とまあ、こんなふうに理解して、納得はしている。

しかも、本(特に翻訳ではなく、自分の本)を出した直後は、書いた内容もまだよく覚えているので、「ああ、あそこはこう書けばよかった」、「あそこは書き足りなかった」、「あの表現は誤解を生むかもしれない」、「もっと時間をかければ、もっとよい作品に仕上がったかも」みたいな、自分の本へのダメ出しのような思考がしばしば湧き、さらに気持ちが一瞬ダウンする。

他の人にもいつも言うように、思考や感情が湧くのを人はどうにもできず、そういうときはただ、低調な気分の中で、思考・感情を眺めているしかない。そして、しつこく否定的思考や感情が続くときは、ラメッシの「神の意志」をマインドの中で水戸黄門の印籠のように取り出し、「どういう仕上がり具合であれ、この時期に、この状態で出たことが、神の意志である。それを受容するしかない」という納得に終わり、思考や感情もそこでたいてい打ち止めとなる。

今はこの程度の気分のダウンですんでいるが、スピリチュアル系の本の仕事を始めた頃は、もっとひどかった。本を作っている最中に必ず一度は体の具合が悪くなり、数日間寝込むことも多かった。たぶん、スピリチュアル系の本には独特のエネルギーがあり、それに心身が慣れていなかったり(本を読むことは慣れていたが、本に関して作業することは、本を読むよりはるかに本との関わりが強くなる)、出版業などという不慣れな仕事に乗り出したりして、そのストレスも原因だったかもしれない。

今は心身がスピリチュアル系の本の作業には慣れたので、本を作っている最中に体調が悪くなることはほとんどなくなり、むしろ先ほども書いたように、気分がかなりハイになっていく。それに、今は本を出したあとの売り上げを、ほとんど気にしなくてもいい気楽な立場である。

お金がたくさん儲からないことを別にすれば、締め切りも、在庫をかかえる不安も、周囲からの圧力もなく、のんきに執筆や翻訳の仕事ができることは、この上もなくありがたいことである。だから、まあ、1ヶ月程度、気分がダウンするのは、実際はたいした問題ではないのだ。ただその間は、思考が飛び散って、ブログを書き始めても、なかなかまとまらない。

でも、ようやく先日から、ジョエル・ゴールドスミスのThe Thunder of Silence(静寂の雷鳴)の最終編集・校正が始まり、ドーパミンの量が徐々に上昇しつつ(笑)あり、今日はようやく久しぶりにブログを最後まで書くことができた。

これから完成までの数ヶ月間、ドーパミンの頂上に向かって、Go! 次回から、The Thunder of Silence(静寂の雷鳴)の紹介を再開する予定です。


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『仕方ない私(上)形而上学編――「私」とは本当に何か?』は、過去10年ほどの間、私が主催している会で、ダグラス・ハーディングの実験、ラメッシ・バルセカール&ニサルガダッタ・マハラジについて話していることをまとめたものです

会にすでに参加されたことがある方には、重複する話がほとんどですが、会で配った資料を体系的に読むことができ、また必要な情報をネット上で即アクセスできる利点があります。付録に、『シンプル道日々2――2019年~2021年』)を掲載しています。(総文字数 約124,000字――普通の新書版の1冊くらいの分量です)

『仕方ない私(下)肉体・マインド編――肉体・マインドと快適に付き合うために』は、肉体・マインドとは、どういう性質のものなのか、それらとどう付き合ったら快適なのか、それらを理解したうえで、どう人生を生き抜いていくのか、主にスピリチュアルな探求をしている人たち向けに、私の経験を多少織り交ぜて書いています。肉体・マインドは非常に個人差のある道具なので、私の経験の多くは他の人たちにはたぶん役には立たないだろうとは思うのですが、それでも一つか二つでも何かお役に立てることがあればいいかなという希望を込めて書きました。付録に、『シンプル道日々2――2019年~2021年』)を掲載しています。(総文字数 約96,500字)













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