「日本人、死ぬな!」 ― 2024年08月07日 06時01分07秒
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Master Key to Self-Realization についての紹介は、発売時期が決まりましたら、残りを書きます。
先日、ネットに、アフリカの人が投稿した、「日本人、死ぬな!」という動画が話題になっているという記事が出ていた。
そのアフリカの人(たしか、カメルーンの人)は、日本では、過労自殺をする人が多いことを知って驚き、そんな動画を日本人向けに投稿することを思いついたそうだ。彼は、「私の国は、日本に比べれば、非常に貧しいけれど、でも、仕事で死ぬ人は誰もいない。もし日本でダメなら、アフリカに来ればいい」と、日本人に呼びかけている。
彼の日常は、日本での生活環境とは違い、トラブルにあふれている。電気の供給は不安定で、たびたび止まり、養鶏業には強盗が入り、マラリアなどの感染がたびたび発生する。それでも、人々は自殺することはない。
日本でダメなら、他の国へ行ってみる――特に若い世代の人たちには、機会があれば、海外へ、特に日本よりかなり不便な国へ行くことをお勧めする。私も大昔、インドへ行って、カルチャー・ショックを受けたことを思い出す。何もかもが日本とは真逆で、最初の頃、毎日驚いていた。
日本よりも生活環境の整っていない所でしばらく生活すると、たいていなんというか、物事がスムーズにいくことを期待しなくなり、「怒っても、仕方ない。最後はなんとかなるだろう」みたいに、楽観的というか、前向きにあきらめることを学ぶようになるものだ。
すべてが便利で、整っている日本のような社会にいると、その便利さがあまりに当たり前になる。そして、少しでもその便利さが失われると、人々はイライラし、他者に対して、寛容でなくなり、怒りっぽくなる。そして、働く人たちは時間に終われ、ノルマに追われ、人間関係(お客、同僚、上司など)に気を使い、疲労する社会となる。
ずっと昔から、過労自殺、過労死のことが問題になっているのに、労働環境はほとんど改善されず、海外の人たちからも同情されている日本。それどころか政府自らが、マイナンバー・カード、マイナ(マイナンバー・カード)保険証を国民に押し付けるために、無駄な税金を使い(本当に便利なものだったら、自然に広まるはず)、色々なところで労働とストレスを増やしている。一体、マイナ保険無理やり推進で、「誰が」儲かったんだ?と勘繰りたくなる――マイナ保険証に、紙の保険証(最後の更新から1年間は使えるらしい)、資格確認書に、いずれはスマホの保険証と、医療機関の窓口の混乱必須。
先日見ていた時代劇――村々の米の出来高を毎年調査する悪代官が、賄賂をもらった村の収穫の査定は低くし(そうすると、年貢をたくさん収める必要がなくなる)、賄賂を出さない村の収穫は高く査定する(豊作と査定されると、年貢をたくさん収める必要がある)という、あくどいことをやっていた。賄賂を出さない村の、正義感の強い名主が悪代官のところへ、「これ以上年貢が高くなると、村民は暮らしていけない」と抗議に行き、江戸の目安箱へ訴えると言い放った。翌日、彼は死体で川に浮いていて、すべての責任をとって自殺したとされた(実際は、悪代官に殺されたことが、あとでわかる)。
権力の不正を抗議する正義感の強い人たちは死に、強欲な権力者たちは罪悪感もなく生き延びる。これって、数百年後の今も、時々見ている風景……
「日本人、過労自殺するな! 働きすぎるな! 権力者の不正くらいで死ぬな!」
そして、特に今、(日本だけが暑いわけではないけど)、「日本人、暑さで、死ぬな!」
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by シンプル堂 [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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