タダ経済のゆくえ2007年09月27日 11時55分47秒

今回、ブログを開設するにあたり、色々なブログを見てまわった。長い間、ブログと普通のホームページの違いもよくわからず、ニュースを読むときと、必要な情報を探すとき以外、私はインターネットそのものをそれほど利用しているわけでもない。

今回、まあ、色々なブログやサイトをランダムに見てまわって、書いている人たちのその圧倒的情熱に驚かされた。みんな、ありとあらゆることを書いている。自分の経験、知識、うんちく、日々の雑感、そして悪口等々。

そして、書いている人のほとんどが、それでお金を儲けていないはずで、つまり、タダで書いている。では一体何のためかといえば、それは娯楽、自分を楽しませるためである。言葉を書いて、自分を楽しませる。

そして、できれば、自分が書いたことを人にも楽しんでもらいたい。人にも認めてもらいたい、のだ。たぶん。

かつては、作家や評論家、新聞記者などのプロの物書きにしか許されていなかったこの贅沢が、今では、誰でも享受できる時代になったのだ。

情報に関していうと、世界中のインターネットに流れている情報や文章は、マスメディア(テレビ、出版等)が出してくるものより、質がよく、パワーフルなものがたくさんある。実際、プロの物書きが書くよりも、質がよいものが、タダでたくさんころがっている。もちろん同時に最悪のものもたくさんあるけれど。

ただし、何をもって質がよく、質が悪いというかは、読む人の判断による。私にとって「最悪」が、別の人にとっては「最良」の場合もある。そこは本や音楽と同じ。

今回、そのタダ活動への人々の情熱を観察して、利益を目的としない自由で気楽で、ある種無責任な活動こそ、人が本当は一番楽しめるのかもしれないと感じた。

そして、人々のタダ活動への情熱とエネルギーを上手に利用する会社(検索&広告で儲けている会社)が、今の時代では最大の利益をあげていることが、現在の経済の奇妙な矛盾だ。出版界でさえ、今は自分で企画を考えるよりも、ネット上で人気のブログや小説を編集して、売れる本を作っている会社がたくさんある。おそるべし、タダ経済!

最近、そんな、これからの地球の富のゆくえについて、多くの情報を盛り込んで解説している本、「富の未来(上/下)」(講談社発行)(未来学者アルビン・トフラーとその妻による共著)を読んだ。うまく編集されているので、読みやすい(でもうまく編集されている分だけ、パンチ不足かな。)お暇な方はどうぞ。

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