北京の空2008年08月06日 09時50分06秒

もうすぐ北京オリンピックである。

数ヶ月前に読んだ記事によれば、中国は、科学技術を総結集して、北京オリンピックの最中は、北京の空から雨雲を追い出す予定とのことだ。だから、北京オリンピックの最中は、北京の天候は、ずっと「晴なければならない」と決まっていて、もし技術が失敗して、雨が降ったりしたら、それは国家的一大事……らしい。

中国は、1960年代頃から科学技術によって天気を変える研究をしていて、すでに今までも、国家主催のイベントのときには、天気を快晴にして、イベントを盛り上げてきたと、その記事には書かれてあった。「どうだ、わが国の科学技術を見よ!天気までコントロールできるのだ!」という感じである。しかし、無理やり雨雲を押し付けられた別の地域では、大雨になるらしいので、その地域に住んでいる人たちには大迷惑な話だ。

大国が、目先の利益、国家の威信発露に科学技術を利用するのは、今に始まったことではないが、天気のコントロールは、素人が考えてもかなりリスクがある感じがするし、科学者の中にも、中国で、過去数十年、自然災害が増加しているのは、その人工の天候操作技術のせいだと指摘する人たちもいる。

そういった奇妙な科学技術も含めて、中国が今回のオリンピックのために支払ったといわれる膨大な「無理」のしわ寄せは、オリンピック以後に、露呈するかもしれず、今後ますます中国という国は、(オリンピック前にも、大地震という爆発があったが)、いつ爆発するかわからない巨大な爆弾という感じである……